2021年2月22日(月)、午後3時より、東京都大田区の独立行政法人労働者健康安全機構 東京労災病院にて、山本政則厚生労働副大臣が、医療スタッフへの新型コロナウイルスワクチンの先行接種を視察した。
山本副大臣は「まさしく、このワクチンが新型コロナ対策の切り札でもあるし、国民の皆さんにとっても、希望の大きな第一歩になったのではないかと思う。この先行接種は約4万人の医療従事者の方々が受ける予定である。(中略)接種後の健康観察のデータに関しては、速やかにそうした情報を発表し、科学的知見にもとづき、国民の皆さまが安心できるようにつなげていきたい」と述べた。
ワクチン接種を受ける医療スタッフたちは、まず受付を済ませ、担当医師による問診を受けた後、ワクチンの接種を受ける。接種が完了した人は、副反応に備え、接種会場の一角に設けられた待機場所で約15分間待機する。
接種されたのはファイザー/ビオンテック社の「コミナティ筋注」と呼ばれるワクチンである。
待機の間、ワクチン接種後の過ごし方への説明・注意が行われた。
接種後は「それぞれの部署に戻った後も、30分経過するまでは一人になってはいけない」、そして「ワクチン接種後は、1日2回体温を測定し、8日間、自らの体調などについて、観察日誌をつけなければならない」とのこと。
厚生労働省のHPによると、この日、全国95の施設で6,895回の1回目の接種(通常、ファイザー・ビオンテック社のワクチンでは、1回目の接種から3週間後に2回目の接種を受けなければならない)が実施されており、2月17日からの累計では、11,934回の接種が行われたことになる。副反応については、皮膚及び口腔内のアレルギー反応(じんましん)と冷感・悪寒戦慄が1件ずつ、2月20日に報告されている。
ノルウェーでは、ファイザー・ビオンテック社のワクチンを接種した重い基礎疾患を持つ高齢者の死亡が報告されており、このたびの医療従事者への先行接種についても、慎重な評価と副反応事例の公正な情報公開を求めるものである。
山本厚生労働副大臣の一部始終は、全編動画にてご確認ください。