大統領選に敗北したトランプ氏は、現在急速に、求心力を失いつつある。今後、莫大な借金が返済できず破産する可能性を専門家は示唆している。
大統領選挙中、日本時間の10月23日に、最後のテレビ討論会が行われた。このときの議論は、新型コロナウイルス対策や経済問題から、トランプ大統領の納税問題にまで渡っていた。
9月にニューヨーク・タイムズ紙が報じた、トランプ氏が2016年と2017年に支払った所得税がたったの750ドル(約7万8400円)ずつだったという事実が、改めて問題視されている。また大統領就任前の15年間のうち10年は所得税と収めてなかったとされる。
バイデン氏は討論会で、「ふざけるのをやめて、納税した証明を見せてほしい。大統領は以前『自分は賢く、抜け道を知ってるからわずかな税金しか支払っていない』と言っていた」と厳しく批判していた。
そして、2008年にノーベル賞を獲得した経済学者のポール・クルーグマン氏は「これまでのどの米国大統領よりも、トランプ氏は自身の財政状態について透明性が低かったが、それでもトランプ氏が破産する可能性が非常に高いように見える」と述べている。