「盗聴法・刑事訴訟法等改正を考える」と題した超党派国会議員と市民の勉強会の第3回目が2015年8月4日(火) 12時より、東京・千代田区の参議院議員会館で行なわれた。
刑事訴訟法改正案など、刑事司法改革関連法案が8月7日に衆議院本会議で可決し、参議院に送られている。同法案では、被疑者の取調べの可視化、司法取引の導入、そして通信傍受法(盗聴法)の改正により、警察や検察の盗聴運用範囲が拡大するなどが盛り込まれている。
(松井信篤)
特集 スノーデンが暴いた自称「同盟国」米国の正体!!
※2015年8月10日テキストを追加しました!
「盗聴法・刑事訴訟法等改正を考える」と題した超党派国会議員と市民の勉強会の第3回目が2015年8月4日(火) 12時より、東京・千代田区の参議院議員会館で行なわれた。
刑事訴訟法改正案など、刑事司法改革関連法案が8月7日に衆議院本会議で可決し、参議院に送られている。同法案では、被疑者の取調べの可視化、司法取引の導入、そして通信傍受法(盗聴法)の改正により、警察や検察の盗聴運用範囲が拡大するなどが盛り込まれている。
記事目次
■ハイライト
内部告発サイト「ウィキリークス」は7月31日、NSA(アメリカ国家安全保障局)が第一次安倍内閣の頃から日本政府や日本銀行、三菱の天然ガス部門、三井の石油部門などを電話盗聴していたとホームページ上に発表した。
その中には、日本の政府高官を盗聴したことに基づくNSAの複数のレポートが公表されており、アメリカの「5つの目」の諜報機関のパートナーであるオーストラリア、カナダ、イギリス、ニュージーランドにこれらの情報のいくつかが提供されていたという。
「ウィキリークス」の編集長であるジュリアン・アサンジ氏は、日本にとっての教訓として、「日本はグローバルな監視のスーパーパワーに恩恵とか尊敬といった態度をもって期待すべきではない。唯一のルールがある。ルールなどは存在しないというルールが」とコメントしている。
このウィキリークスによる公表に関して、菅義偉官房長官は記者会見で、「仮に事実であれば、同盟国として極めて遺憾だ」と語り、一方で「要機密の取り扱いのものについて、対策は万全を期しているので、そうした機密は全く漏えいしていない」と強調している。
これについて、この日基調報告を行なった弁護士の海渡雄一氏は、「アメリカと対等な関係を結ぶと言われているのであれば、真っ先に首相自らが烈火のごとく怒って、実態を明らかにしろというべきではないか」と述べた。
(…会員ページにつづく)