2014年8月22日(金)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。北陸電力志賀原発について、審査申請の概要説明を26日の審査会号で事業者から受ける予定だと発表された。
2014年8月22日(金)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。北陸電力志賀原発について、審査申請の概要説明を26日の審査会号で事業者から受ける予定だと発表された。
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川内原発審査書案の意見募集で受け取った意見の整理状況について、記者が質問した。片山啓審議官は、約1万7千件の意見は「精査中」で、「途中段階で申し上げることは控えたい。時期的な目途もまだ申し上げる段階ではない」と答えた。
意見募集の締め切りから二週間が経つが、二週間程度で整理できる分量や内容ではないということだ。
敦賀原発破砕帯評価会合の今後の進め方について、記者が質問した。
8月27日の第3回会合では、「これまでに事業者から提出されたデータを基に、まず有識者で議論していただき、論点を明確にしてもらい、その次の会合で事業者から意見を聞くことを想定している」という。事務局があらかじめ論点を出した上で有識者に議論してもらうのではなく、まず議論をしてもらうということだ。
8月26日に開催が予定されている、”第132回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合”にて、事業者から審査申請の概要説明を受ける予定だということが発表された。
北陸電力志賀原発2号炉は、敷地内破砕帯の調査・評価が完了していない。規制委員会は、敷地内破砕帯調査・評価について、一定の見解が得られるまで、審査に着手しない方針を示している。しかし、他のBWRプラントと共通する箇所は、先行してヒアリング等進めることが第20回原子力規制委員会(8月20日)で了承されている。
これまでの記者会見で、田中俊一原子力規制委員長は、「場合よっては手戻りになるかもしれない。それを覚悟で事業者は申請してきてるんだろうと思う」などと述べており、今後の進展が注目される。