2014年4月23日10時30分より、2014年度第5回原子力規制委員会が開催された。UAE、トルコとの原子力協定締結に伴う関連規則改定に関して、パブコメ募集を行うことが了承された。時期については、今回まだ議論にあがっていない。
2014年4月23日10時30分より、2014年度第5回原子力規制委員会が開催された。UAE、トルコとの原子力協定締結に伴う関連規則改定に関して、パブコメ募集を行うことが了承された。時期については、今回まだ議論にあがっていない。
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日本とトルコおよびUAEとの二国間原子力協定が、4月18日に国会承認を得た。この協定締結に伴う規則や告示の改正に関する、パブコメを募集することが報告された。特に意見はなく、パブコメ募集を実施することが了承された。
二国間原子力協定締結に伴い、今後核物質等の輸出入が行われる。これについて、核物質の量、種類、当事国等を報告することになっている。報告する対象は、核物質として核燃料の他、資材や設備も含まれる。改正では、日本とトルコ、日本とUAEとの間で輸出入する核物質等も、報告の対象として追加される。
また、当該報告書では、相手国コードを決めて使用しているが、新たに両国のコードが追加される。その他、透明性確保の観点から、IAEA立ち入り検査の内容を明確化することなどの改正が行われる。
なお、パブコメがいつ行われるかといったスケジュールはまだ示されていない。
2013年12月に開催された第34回および第35回規制委員会にて、IRRSを受け入れることが決まり、IAEAに受け入れを要請した結果、2015年末を目途にIRRSミッションを受け入れることが決定したという。それに向けたスコープ(対象範囲)、体制について、事務方から提案があり、議論が進められた。
大島賢三委員から、ほぼ提案通りで良いとコメントがあったが、今回対象外と提案された”EPREV(緊急時対応評価)ミッション”は、規制庁だけでなく他省庁も関係するため、いずれ時期を見てミッションを受けることを頭に置いておくよう指示があった。
更田豊志委員が、対象外と提案された”除染”、”医療被曝”について尋ねると、事務方は「ALL Japanで受けるなら、それぞれ環境省、厚労省がIRRSを受けることもありだが、今回は規制庁としてIRRSを受けるためだ」と回答した。
規制庁はタスクフォースとして”IRRS室”を設置し、準備にあたる。しかし、IRRSミッションが終わったら解散ではなく、改善のためのツールの一つとしてIRRSを利用するという考えで、長期にわたり業務改善に活かしたい考えだ。
原子力規制委員会設置法第24条にて規定されている年次報告について、事務方より骨子案が示された。
田中俊一委員長から第3章について、「7)原子力安全研究の推進等と、8)放射性同位元素等による放射線障害の防止の順序を入れ替えた方がいい。放射線傷害防止が重要でない印象受ける」と意見があった。
さらに、中村佳代子委員から、「当該年度に新規に始めたこと、継続している取組みが何かわかるようにすること、主語をはっきりさせ、規制委/規制庁が何をしてきたのかが分かるようにメリハリをつけるように」とコメントがあった。
また、田中委員長からは放射線審議会について、大島委員が国際アドバイザリーからアドバイスを受けていることも記載するようコメントがあった。
年次報告書は、6月に国会提出することを見込んでいる。
2013年度第4四半期に専決処理する197件について、委員会に報告された。特に意見なく報告を受けた。
なお、原子力規制委員会(以下「委員会」という。)の認可を受ける事項の内、軽微な内容の変更の場合などは、担当管理官等が専決処理することができ、四半期ごとに委員会に報告することになっているための報告である。
■jaikoman氏によるツイート