「原発は40年かけて廃止」(舛添候補)、「原発事故は命に直接かかわる。再稼働せずに自然エネルギーなどに替えていく」(細川候補)、「再稼働せず廃止。発送電分離、脱被曝、被害者の救済も必要」(宇都宮候補)、「原発は安全管理を徹底しながら使っていくべき」(田母神候補)──。
2014年2月1日、東京都内にて、「東京都知事選挙 候補者ネット討論」が行なわれた。東京都知事選(1月23日告示、2月9日投開票)に立候補をしている宇都宮健児氏、田母神俊雄氏、舛添要一氏、細川護熙氏(届け出順)の4候補者が登壇した。
討論は、各候補者のオープニング・メッセージのあと、「2020年、東京オリンピック・パラリンピックへの対応」「原発活用の是非を含めたエネルギー政策」「少子高齢化に伴う社会保障の充実」「首都直下地震に備えた防災対策」の4テーマと、視聴者アンケートで決定した「東京都尖閣諸島寄付金」「景気と雇用」の2点について、それぞれの意見を聞いた。
冒頭、司会の角谷浩一氏、アシスタントの野口香織氏が、登壇者(届け出順に着席)を紹介、各候補者の2分間スピーチが始まった。
宇都宮健児候補は「東京都を世界一働きやすく、暮らしやすくする。一人ひとりの都民にとって、希望の持てる街づくりを目指す。削減された福祉、認可保育園、住宅、雇用と労働の問題などに取り組む」と述べた。
田母神俊雄候補は「東京都民の命を守りたい。そのために、助け合って生きられる、『心のふるさと・東京』をつくる。災害に対して、東京の強靭化を進める。経済政策ではではアベノミクスにならい、タモガミクスを実施する」とした。
舛添要一候補は「東京を世界一の街にしたい。史上最高のオリンピックを、都民の力を結集して実現したい。どんな災害にも強い、世界一強い街づくり。福祉政策、文化政策、治安対策の充実。そして、雇用促進のため、経済特区の有効活用」などと語った。
細川護煕候補は「原発再稼働に危機感を抱き、立候補した。昨年、東京都が策定した『2020年の東京』へのアクションプログラム、地域防災計画などを、優先順位をつけて実行する。環境と緑に配慮した首都東京を目指す」と話した。