投開票日まで約10日に迫った東京都知事選。田母神俊雄候補は30日、新宿駅西口と東口で街頭演説を行った。IWJでは、西口小田急百貨店前での街頭演説を中継。元都知事の石原慎太郎氏や、維新の会の平沼赳夫氏も応援演説にかけつけ、新宿駅前には大勢の聴衆が集まった。
田母神候補はマイクを握ると、「田母神俊雄です」と7回連呼。集まった聴衆は田母神候補に対して大きな拍手を送った。
田母神氏は、安倍政権の政策によって景気が回復してきたものの、まだ給料は上がっていないと述べながら、「給料が上がらないひとつの原因に原発を止めていることがある」という持論を展開した。田母神候補は、「放射能で亡くなった人はいない。原発を安全に使うことは可能だ」と述べ、生活を豊かにするために原発が必要だと訴える。
また、安倍首相の靖国参拝について「断固支持するし、私は靖国参拝をする」と述べ、「これを乗り越えないと、日本が自分の国を自分で守れる体制ができない」と訴えた。聴衆からは大きな声援が沸き起こった。また、「外国人に参政権を与えるのは絶対反対」と主張した。
応援演説に駆けつけた石原慎太郎元都知事は、田母神候補が「永遠の0号」と呼ぶ別の街宣車の上から演説。石原氏も、「細川さんは原発に反対すると言っていますけど、原発がなかったら私たちの電気代はもっと高くなる」と原発推進に対する強い姿勢を示した。また、演説は都知事選とは直接関係のない話題に及び、中国や韓国について石原氏独特の表現で論じた。
同じく応援演説をしたデヴィ夫人ことデヴィ・スカルノ氏は、「何で日本の男たちはAKB48なんかにうつつを抜かしているんですか。もっと深刻に考えなければいけない問題があるんですよ」と訴え、「なぜ中国大使館にデモ抗議する男がいないのか」と声を上げた。演説の最後には、定番の「田母神コール」が新宿駅前に響き渡った。