12日(木)、日本外国特派員協会で、菅直人元総理大臣が記者会見を行った。菅氏は、2011年3月11日の福島第一原発事故当時、行政のトップとして事故対応にあたった。2011年5月6日には、中部電力浜岡原発の運転停止を要請。総理退任後は、「脱原発」を掲げ、世界各地で講演活動を展開している。
(IWJ・石川優)
12日(木)、日本外国特派員協会で、菅直人元総理大臣が記者会見を行った。菅氏は、2011年3月11日の福島第一原発事故当時、行政のトップとして事故対応にあたった。2011年5月6日には、中部電力浜岡原発の運転停止を要請。総理退任後は、「脱原発」を掲げ、世界各地で講演活動を展開している。
■ハイライト
この日の会見で菅氏は、今年10月8日、米原子力規制委員会(NRC)元委員長のグレゴリー・ヤツコ氏とニューヨークで行ったシンポジウムについて報告。米国のサンオノフレ原発で、三菱重工業製の蒸気発生器から放射能が漏れる事故が発生し、事業者であるエジソン社が三菱重工業に損害賠償請求を起こすにまで至ったことに触れ、「(原発で)事故や故障が起きた際、契約内で限定されたものを超えて損害賠償を請求される可能性がある」と指摘した。
「脱原発」を主張している小泉純一郎元総理について菅氏は、「言葉に出して、表立った発言をするよう勇気づけて欲しい」と述べ、期待感を込めた。また、自民党の現職国会議員のなかで、原発に否定的な考えを示しているのは、河野太郎氏と村上誠一郎氏ぐらいだと語った。
小沢一郎・生活の党代表について聞かれた菅氏は、「仲間という関係を作らない人。自分の言う事を聞く子分か、自分の言うとおりにしない人間はすべて敵、子分か敵しか作らない人」と語り、かつてともに政権交代を成し遂げた民主党の元代表を強く批判した。
各地の原発反対運動のネットワーク作りに菅さんが先頭に立つと、”政治的!”との非難を浴びるかもしれませんが、人的交流等何らかの手段で、菅さんがそのネットワークを下支えして下さることに期待いたします。
それにしましても、SPEED情報Iが菅さんの手元まで、長い間上がってこなかった原因、責任は追及されなくてはなりません。