適合性審査に関する公聴会・意見募集は今後の検討課題 ~原子力規制庁 定例ブリーフィング 2014.3.4

記事公開日:2014.3.4取材地: テキスト動画

 2014年3月4日(火)14時から、森本英香原子力規制庁次長の定例ブリーフィングが行われた。2月19日の委員会で決められた、適合性審査の最終レポートとして発表する審査書に関して、審査書案のひな形の作成や、これに関する公聴会、意見募集などについての質問があがったが、詳細はまだ決まっておらず、今後の検討課題であると森本次長は回答した。


【IWJブログ】大雪害に便乗しての改憲版「ショック・ドクトリン」~東日本を襲った大雪害を口実に議論される「人権の制限」 2014.3.3

記事公開日:2014.3.3 テキスト

特集 憲法改正

 「緊急時に財産権などの主権を停止する」――。

 これが安倍総理や一部野党の改憲勢力が、東日本を襲った大雪害から学んだ「大切な課題」らしい。

 2月24日の衆院予算委員会で、今回の大雪害を切り口にして行われた、安倍総理と日本維新の会・小沢鋭仁議員の質疑応答は、驚きの展開だった。大雪害の話から、「大災害時には国民主権を停止する必要がある」との議論に発展したのだ。


元内閣官房副長官補・柳澤協二氏「安倍総理が集団的自衛権の行使をしたいのは、単に『やりたいから』」 2014.2.28

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 安倍内閣が閣議決定で「集団的自衛権の行使」を容認できるよう憲法解釈を変更しようとしている問題で、これに反対する超党派の議員らが2月27日、第二回目となる「集団的自衛権を考える超党派の議員と市民の勉強会」を開催した。この日、講師として招かれた元内閣官房副長官補の柳澤協二氏は、「日本がこれからどういう道を歩むべきか。安倍さんから粗雑な問題提起を受けた」と安倍総理を批判。元防衛官僚としての経験を踏まえ、集団的自衛権をめぐる米国、アジアの動きを解説した。


安全規制のノウハウのない日本が原発を輸出するのか ~外国特派員協会主催 元米NRC委員ピーター・ブラッドフォード氏 記者会見 2014.2.25

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 「原子力安全規制の蓄積や情報の透明性のない日本が、原発を輸出するのか」

 米国の原子力規制委員会(NRC)の元委員で、現在米バーモンド法科大学院教授を務めるピーター・ブラッドフォード氏の記者会見が、2月25日に日本外国特派員協会で行われた。

 ブラッドフォード氏は、原子力エネルギーや公共政策の専門家で、米国で1979年に起こったスリーマイル島原子力発電事故当時の委員の一人である。本会見では、米国の原子力安全規制の変遷について、知見を披露した。


アベノミクスの雇用政策で女性の力は発揮されるのか? 日弁連主催シンポジウム 2014.3.1

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 安倍政権が掲げるアベノミクスの三本の矢(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略)のうちのひとつ、「成長戦略」では、女性の力を最大限発揮できるようにすると謳われている。待機児童の解消や、職場復帰・再就職の支援などが掲げられているが、ほんとうにアベノミクスで女性の力は発揮されるのだろうか。

 アベノミクスの雇用政策について、女性の労働分野に詳しい脇田滋氏(龍谷大学法学部教授)と竹信三恵子氏(和光大学現代人間学部教授)の講演が3月1日(土)に弁護士会館で行われた。


所得税法違反で起訴され無罪を勝ち取った八田隆氏が「日本の司法を正す会」で語る 2014.2.26

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 クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件で起訴され無罪となった八田隆氏と、八田氏の弁護を担当した小松正和氏をゲストに迎え、2月26日(水)に「日本の司法を正す会」が行われた。八田氏は2011年12月に、所得税約1億3千万円を脱税したとして所得税法違反の罪で起訴されたが、今年2月に無罪が確定している。


「現時点で新しいお知らせはない」H6タンク漏洩の調査進展~東電定例会見 2014.3.3

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 2014年3月3日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。H6エリアタンクから100トンの汚染されたRO濃縮塩水が漏洩した事故の調査が続いているが、東電は調査の進展について「現時点で新しいお知らせはない」と断言。事故の原因は一向に解明されずにいる。


JNES規制庁へ統合、384名が入庁~原子力規制庁入庁式 2014.3.3

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 2014年3月3日10時ごろから、独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)解散に伴う原子力規制庁入庁式が行われた。旧JNESより384名が3月1日付けで規制庁へ入庁、規制庁は職員数が倍増し、約千名規模になった。田中俊一委員長は訓示で、「優れた技術力と見識を大いに発揮し、規制行政官として思う存分活躍していただきたい」と述べ、期待感を示した。


「里山資本主義 ~里山が宝の山に変わる瞬間~」講師 井上恭介氏(NHK広島) 2014.3.2

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 「環境との関わりを取り戻して、自覚的にやっていくことが、私たちが時代の転換期にやるべきことではないか」──。

 2014年3月2日、大阪府豊中市の大阪大学会館で、自然循環型農法カルチャースクール開講記念セミナー「里山資本主義 ~里山が宝の山に変わる瞬間~」が開かれた。NHK広島でチーフ・プロデューサーとして「里山資本主義シリーズ」を手掛け、ベストセラー『里山資本主義~日本経済は「安心の原理」で動く』(角川書店・2013年刊)を生み出した井上恭介氏が、世界的なマネー資本主義の対極として芽生えつつある、里山・里海の価値について語った。


原子力市民委、「六ヶ所再処理廃止」地元市民と討議 ~放射性廃棄物「暫定貯蔵」巡り異論も 2014.3.2

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 脱原発社会を目指す市民シンクタンク「原子力市民委員会」(座長・舩橋晴俊法政大教授)は、3月2日、青森市民ホールで意見交換会を開いた。

 昨年10月に発表された「原発ゼロ社会への道(中間報告)」をたたき台にして、参加した市民から意見を吸い上げることが狙い。司会を務めた原子力市民委の茅野恒秀氏(岩手県立大准教授)は、客席に向かって、「今日は委員と直接、議論を交わしてほしい」と呼びかけた。


「山下教授の話をラジオで流せ」と福島県が指示 〜311後の報道・情報~あの時人々はどう動いたか? 2014.3.2

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特集 3.11|特集 百人百話

 「高名な教授(山下俊一氏)が話しているから、ラジオ福島を聞け、と友人に言われた。アナウンサーも山下教授を絶賛。一緒にいた母親たちは安心しきった」──。

 2014年3月2日、福島県須賀川市の自然食レストラン「銀河のほとり」で、イベント「311後の報道・情報~あの時人々はどう動いたか?」が行われた。東日本大震災と原発事故の後、メディアや行政機関、学者らが、どのような情報を発信し、人々がどう行動したか。2011年3月の出来事を中心に、参加者たちがプライベートに得ていた情報を、当時の公開情報と比較し、時系列に検証していった。


「避難計画は住民の被曝が前提」上岡直見氏 「弱者が残される」菅野みずえ氏 〜再稼働を止めよう!討論集会 2014.3.2

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 「避難する時、二度と戻れないと思い、喪服だけは持って出た。やはり、着る機会が多かった」──。

 2014年3月2日、大阪市中央区の大阪府社会福祉会館で、「避難計画では住民の安全を守れない─再稼働を止めよう! 3・2講演 討論集会」が行われた。原発の再稼働に向けて、新規制基準による適合審査が進められる中、原発周辺自治体の避難計画は、実現性の乏しいことが指摘されている。


石垣市長選、自民推薦・中山氏の「続投」決まる ~陸自配備を巡る地元紙報道は影響力示せず 2014.3.2

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 任期満了に伴い、3月2日に投開票が行われた沖縄県石垣市長選挙は、自公推薦で現職の中山義隆候補が、大浜長照候補との一騎打ちを制し、再選を果たした。中山候補1万5903票、大浜候補1万1881票、投票率は前回比2ポイント減の75パーセントだった。


「国土強靭化法で、費用対効果は考えずに、とにかく作る」 〜シンポジウム「沖縄の自然環境と公共事業」 2014.3.1

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 「国土強靭化法は『政治的、社会的、経済的に、国土を強靭化する』というもの。日本全体を、今までと違う方向に向ける戦略だ」──。

 2014年3月1日、沖縄県那覇市の沖縄県立博物館・美術館で、日本環境法律家連盟(JELF)主催によるシンポジウム「沖縄の自然環境と公共事業」が行われた。基調報告をした市川守弘氏は、国土強靱化法で次々と行われる公共事業に、市民が対抗していくための取り組みについて語った。

 また、米軍基地の名護市辺野古への移設を問題視する籠橋隆明氏は、「世界各地の文化財を守らなくてはならない」という、アメリカ版文化財保護法の存在に言及。「アメリカの法律で、辺野古のジュゴンを守る」という新機軸で、裁判を闘う姿勢を示した。


「永世中立都市構想」と「大阪スマイル構想」で戦争をストップ!~岩上安身によるインタビュー 第402回 ゲスト 大阪市長選への立候補を表明したマック赤坂氏 2014.3.1

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 橋下徹大阪市長の辞職に伴う出直し市長選(3月9日告示、23日投開票)への立候補を表明しているマック赤坂氏が、3月1日、岩上安身のインタビューに応じ、立候補を決意した理由や主要な公約について語った。

 マック氏は安倍政権の外交・安全保障政策について、「キナ臭いものを感じる」と批判。「””Road To The War””(戦争への道)を防ぐため、大阪を永世中立都市にする」と語った。


漏洩事故の続く福島第一原発と推し進められる帰還政策「検査はしないほうが公衆衛生上、望ましい」!? 2014.3.1

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特集 3.11

 福島第一原発は今、どのような状況にあるのか。そして、事故の被害者である福島県民は今、どのような状況を置かれているのか。

 原発問題を考える市民団体「福島原発事故緊急会議」は2014年3月1日、第5回となる「連続シンポジウム 3.11から3年 ~被害者たちの暮らしは、福島第一原発の現実は」を開催した。

 福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)の石垣正純弁護士、国際環境NGO「FoE Japan」の満田夏花氏、たんぽぽ舎の山崎久隆氏がそれぞれ講演した。


「福島では、家、畑、山林、墓場まで奪われた。究極の公害だ」 〜縮小社会研究会 米澤鐵志氏、石田紀郎氏 2014.3.1

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 「環境調査とは、問題を抱える住民と意識を共有し、その苦しみを理解すること。問題の社会化、経済化、政治化の過程を繰り返し、問題解決に恊働することだ。単なるサンプル集めではない」──。  このように語った石田紀郎氏は、「福島」という枕言葉を付けるだけで、1プロジェクトにつき2~3億円の予算がつく総合地球環境学研究所について、「福島のことは何もやっていない」と批判した。


「戦争と原発、どちらもよく儲かる」西谷文和氏講演「戦争と原発はつながっている ~シリア最新情報」 2014.3.1

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特集 中東

 「シリアでは、高校生や大学生が銃を撃っている。昔も今も、戦争は年寄りが命令して、若者が死ぬ。儲かるのは、銃やロケット弾を作るメーカーだけ」──。

 2014年3月1日、大阪市北区の大阪YWCAにおいて、「フリージャーナリスト 西谷文和講演会 戦争と原発はつながっている ~シリア最新情報~」が行われた。イラク、アフガニスタンなどで戦争取材を続けてきた西谷文和氏が、劣化ウラン弾の使用など、核と戦争被害とのつながりや、最新のシリア情勢を報告した。さらに、会場となった大阪の橋下徹市長について、「失脚しないのは、彼が、金持ちのための政策を進めているからだ」と指摘した。


「東電、国会議員、役人は、福島の農産物を食ってくれ!」 〜福島原発事故「被害者証言集会」ゲスト 広瀬隆氏ほか 2014.3.1

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 「福島では、放射能の危険性が、『気にするか、しないか』の精神論にすり替えられている」──。

 2014年3月1日、東京都豊島区の豊島公会堂で、福島原発告訴団の主催による「3.1被害者証言集会」が行われた。福島第一原発事故の被害を受けた10人の市民が、それぞれの体験に基づいた「証言」を行った。

 郡山の農家の苦悩、川内村の仮設住宅の現状、福島県内での放射能汚染ゴミ焼却問題、いわきの放射能市民測定室の活動報告、特定避難勧奨地点に指定された伊達市での住民分断、除染作業員の告発など、切実な「証言」は多岐にわたり、ゲストの広瀬隆氏は「今からでも、福島の人たちを全員避難させたい」と訴えた。


「情報は民主主義社会の血液。国民の命に直結する」 ~特定秘密保護法の廃止を! 講師 福島みずほ氏 2014.3.1

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 2014年3月1日、京都市のキャンバスプラザ京都において、「日本国憲法を形骸化する特定秘密保護法の廃止を!」が行われ、福島みずほ参議院議員が講演をした。

 福島氏は「福島原発事故時、政府がスピーディーの情報を出さなかったことで、浪江町の住民が放射線量の高い方向に向かって避難してしまった。知っていれば、被曝を避けることや軽減することができた」と例を挙げ、「情報は、民主主義社会の血液。政府が意思決定を間違うと、国民の命にかかわる。秘密保護法には、国際的にも批判が集まっている」と力説した。