■■■ 日刊IWJガイド「本日14時から、『金融権力』著者・本山美彦氏へ岩上さんがインタビュー第2弾を行います!5年前の今日、福島第一原発3号機が『大爆発』!5年前と変わらずIWJは今日も徹底取材を行います!」2016.3.14日号~No.1278号~ ■■■


■■■ 日刊IWJガイド「本日14時から、『金融権力』著者・本山美彦氏へ岩上さんがインタビュー第2弾を行います!5年前の今日、福島第一原発3号機が『大爆発』!5年前と変わらずIWJは今日も徹底取材を行います!」2016.3.14日号~No.1278号~ ■■■

 おはようございます!IWJ学生記者の城石エマと申します。

 IWJのメーリングリストには、たくさんの報告や連絡が日々飛び交っていますが、その中に混じって、岩上さんからの指示がスピーディーに飛んできます。各班すべてに指揮をとらなくてはならない立場の岩上さんですが、特にテキスト班には、細かい指示が矢継ぎ早に出されます。そんな中、昨日の日刊IWJガイド作成のための指示の冒頭は、特に印象的でした。

 「3月14日は、大変な日でした」――。

 昨日の朝、岩上さんは5年前を振り返りながら、このように述べていました。

 2011年3月14日午前11時1分、福島原発第一原発3号機で、大きな「爆発」が起こりました。黒煙と炎をともなった大きな爆発でした。「水素爆発」とされたその爆発は、その2日前の3月12日午後3時36分、1号機で起きた爆発とは明らかに煙の色や爆発の大きさが異なるものでした。テレビのニュースを観ていた私は、いったい何がどうなっているのか、さっぱり分からず、ただただ驚いていました。

 言葉にならない不安を感じながらも、当時の私にはあまりに原発や放射能についての知識が不足していて、原発事故による事態の深刻さがうまく飲み込めませんでした。なぜ、明らかに「爆発」なのに、「爆発的事象」とテレビの「中の人」が言っているのかも、分かりませんでした。また、「放射能」とこれまで誰もが使っていた言葉を、やたらに難しく「放射線」「放射性物質」などなどと厳密な定義を始め、そのため、一般の人にはわかりづらくなっていたことも不思議に思いました。

 当時私は、ネットを検索して、自ら深掘りしようとはしませんでした。当時の私は、ネットと言えば2チャンネルのイメージが強くて、テレビ・新聞などのメインメディア以上にネットを信用していなかったのです。

 5年前、私は高校2年生の終わり頃でした。高校の学期終わりで授業もなく、3.11の日は東京の自宅に一人でいました。そこに、これまで一度も体験したことのない大きさの地震が来て、慌てて自宅の犬を抱いて家の外へ出ました。近所では、同じように犬を抱えた人たちが次々と出てきて、お互いに不安げな顔を見合わせたのを覚えています。

 後から知ったのですが、地震のときはむやみに外へ出てはいけないそうですね。特に自宅の庭など家の付近は、屋根の瓦が落ちてくる可能性もあり、とても危険だそうです。年に1~2回、避難訓練をしていたにも関わらず、いざとなるとそのような基本的な判断もおぼつかなくなるのだと、改めて災害の怖さが身に沁みました。

 一方、2010年の12月に設立されて間もなかったIWJは、事故直後から大手マスコミを含むどこのメディアよりも徹底して、東電に張り込み取材を続けていたそうです。3月13日には、原子力資料情報室(CNIC)での記者会見にも駆けつけています。当時の枝野幸男官房長官が「万が一、爆発しても圧力容器と格納容器には問題は生じない」などと言っていたことに対し、会見では、東芝・元原子炉格納容器設計者の後藤政志氏さんが、「爆発の程度によるが、決して大丈夫とは言えない」と断言し、その模様をIWJは報じ続けていました。

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・【再アップ!】2011/03/13 「炉心融解し露出したらホットスポットもできるし東京も安全ではない」!
「原子力資料情報室」による緊急記者会見で後藤政志氏が警告!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/8360
・【再アップ!】2011/03/13 「現在報道されているような内容ではまだ説明が足りない」――「原子力資料情報室」による緊急記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/799
・【再アップ!】2011/03/14
「このままだとメルトダウンにつながる」――3号機爆発の緊迫した状況で政府が「ひた隠し」にした「メルトダウン」に東芝・元原子炉格納容器設計者の後藤政志氏が言及!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/18890
・【再アップ!】2011/03/14 3号機爆発後の原子力安全・保安委員会記者会見 「20km圏外」への退避を指示
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/79593
・【再アップ!】2011/03/14 炉心溶融の可能性を「うやむや」にした東京電力・武藤栄副会長記者会見!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/57339
・【再アップ!】2011/03/14 「電力不足」アピール? 震災後の首都圏を不要な混乱に陥れた東京電力・藤本孝副社長による「計画停電」発表記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/57286
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 そして実際に3月14日に、3号機の爆発が起こりました。爆発を受けて、14日にも原子力資料情報室の会見が開かれました。「問題は生じない」とした枝野官房長官の発言に反し、格納容器の圧力は非常に高まって危険とされ、ベントが行われるに至りました。

 会見の様子を、岩上さんがツイートをしていますが、確かな情報を得られないじれったさと、限られた情報から冷静な判断をしようとする岩上さんの緊迫感が伝わってきます(2011年3月14日岩上さんのツイログ:http://twilog.org/iwakamiyasumi/date-110314)。

 「生島ヒロシさんの質問。メルトダウンの現実化の可能性について。後藤さんの回答。「完全なメルトダウン、炉心が融けて、底に溶融物が溜まる状態。スリーマイル島の事故では、その状態で長い間放置されたが、なんとか圧力容器の底が抜けずにすんだ。もう一つは、水と反応して水蒸気爆発が起こる可能性」(2011年3月14日岩上さんのツイログ:http://twilog.org/iwakamiyasumi/date-110314

 「…後藤さんの続き。『無闇に危機感を煽るのは望ましくない。しかし、人命がかかっていることに、最大限配慮するのは当然。時間経過が大事。事故はいろいろな形で展開していきます。政府は被害を最小にする手をうつべきだと思います』」(2011年3月14日岩上さんのツイログ:http://twilog.org/iwakamiyasumi/date-110314

 この情報不足の中で、爆発の影響をできるだけ小さく見せようとする発言も散見されました。元NHKディレクターで、現在は自称・経済学者の池田信夫氏などは、3月14日のブログ(http://goo.gl/XXqisv)で、「メルトダウンは起こらない」と発言し、「メルトダウン(燃料の大部分が溶融した状態)」と報じるジャーナリストらの発言を「デマ」と吐き捨てています。デマはどちらだったのか、答えは明らかです。

 爆発直後の原発周辺地域では、ガイガーカウンターの針が振りきれたそうです。誰の目にも放射性物質が放出されたことは明らかなのに、池田氏は「現在報じられている程度の被曝量では、人体に影響はない。まして首都圏の人が心配する必要はない」などと、平気で言ってのけました。

 原発事故の人体への影響はどれほどのものなのか、その全容はまだ分かっていません。ですが、誰もがたしかな情報を得られない中で、「心配する必要はない」などというのは、あまりに無責任ではないでしょうか?

 受験を11ヶ月後に控えている身だった私は、原発の情報を追いかけ続けている時間がなく、日常に埋没していきましたが、考えてみれば怖いことです。大手既存メディアであれ、ネットやSNSであれ、そこに嘘や誤りや、情報操作の誘導が含まれていたら、あの当時の私のように何も事前の知識のない状態であれば、白紙に絵の具を落とすように、最初に拾い上げた情報を真実であると思い込んでしまうことでしょう。危険が迫っているのに、根拠なく「大丈夫だ」というのは、きわめて無責任なことです。

 事故から5年経ってもいまだ原発事故の原因は解明できていないし、格納容器の底を突き抜けて地中に飛び散り、ゆくえもわからないデブリ(核燃料の破片)を探すことも回収することもできていません。IWJはこれから先、何年でも、すべてが明らかになるまで、徹底して追っていく覚悟です。

 とはいえです。

 東電の元技術者だった蓮池透さんは先日、岩上さんのインタビューを受けたあとの雑談の中で、「福島第一原発の収束は、今世紀中は無理だと思う」と悲観的な見通しを語っていたそうです。92年生まれ、現在23歳の私は、来世紀の始まりを迎えるには、109歳。生きているかどうかさえ、わかりません。人生のすべてを、福島第一原発の処理とともに生きることになるとは…。

 IWJが岩上さんの代から、次の世代へ継続され、現在、最年少の私の世代が受け継いだとしても、福島第一原発事故の飛び散ったデブリの最後のひとつまで回収され、「終わった!」と喜ぶ日は、お届けできないかもしれません。私の世代のさらに後の世代に「真実を報道することの大切さ」とそのためのノウハウやチームを伝えていけるかどうか。考えると気が遠くなるような課題ですが、頑張ります!!

 さて、「5年目の3.11」の振り返り報道の裏側で、沖縄ではとんでもない事件が起こっていました。3月13日の沖縄タイムス(http://goo.gl/qcJ0G8)によると、3月13日、那覇市内のホテルで、40代の女性が米軍キャンプ・シュワブ所属の米海軍一等水兵に暴行されたそうです。

 沖縄の人々は、今この瞬間にも、米軍基地の存在によって、そしてそれを押しつけている本土の人間によって、傷つけられているのです。この容疑者の米兵は、「日米地位協定」によって身を守られることになるでしょう。

 私たちは広い視野で、複眼的に様々なテーマを拾っていかなければなりません。

 日本の対米従属を決定的なものにしているこの「日米地位協定」については、沖縄国際大学大学院教授の前泊博盛氏に岩上さんがインタビューをしています。ぜひ、以下の記事をご参照ください!

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・2013/03/05 [IWJ日米地位協定スペシャルVol.1] 岩上安身による『日米地位協定入門』著者 前泊博盛氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/fellow/archives/5028
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 一方アメリカでは、大統領予備選挙で相変わらず首位を独走する不動産王のドナルド・トランプ候補の支持者と抗議者が、3月11日、トランプ氏の集会が予定されていたイリノイ州シカゴの施設で衝突し、大混乱に陥りました。

 3月12日の朝日新聞(http://goo.gl/b3Oj7P)によると、トランプ氏は以前から抗議者に対し、「メキシコから来たのか?」「顔面を殴ってやりたい」などと発言し、自らすすんで挑発していたといいます。今回は混乱を受け集会は延期されたものの、今後突発的になんらかの悲劇が起きてしまうのではないかという、不安が残ります。

 トランプ氏の独走は、15日に6州で行われる予備選挙の「ミニスーパーチューズデー」でも続く可能性が高く、15日を目前にしたこのタイミングで起きた大乱闘は、トランプ氏を食い止めるべく反対派が起こした暴動だったとの見方もできそうです。

 トランプ氏の反対派は、暴動を起こした人々だけではありません。3月頭には、「あの企業」のトップらが集結して、トランプ氏を阻止するための秘密の会合を開いたといいます。詳細は、ぜひ以下の記事をお読みください。記事全編は、会員にご登録いただいた方のみ、ご利用いただけます!

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・【米大統領選詳報】ミシガン州で驚異の逆転勝利をおさめたサンダース氏! ヒラリー氏を上回る潤沢な資金源は一般市民の少額献金!?
トランプ氏の躍進を憂慮したハイテク企業のCEOと多くの議員達が極秘会合を実施!!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291249
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 明日の「ミニスーパーチューズデー」に、ぜひご注目ください。

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■本日14時から、岩上さんが『金融権力』著者・本山美彦氏(京都大学名誉教授)にインタビュー! 世界経済を牛耳る米国発の「金融権力」の正体に迫る!(平山茂樹)
┠■稲田朋美・自民政調会長、「在特会との蜜月」記事に対する名誉毀損裁判で敗訴
~南京大虐殺否定訴訟「百人斬り訴訟」でも敗訴した稲田氏の真の狙いとは?(太田美智子)
┠■徳島・高知の合区で大西聡氏の統一候補を擁立決定!でも喜ぶのはまだ早い?野党共闘実現「4件目」は遅すぎる!昨日は、新宿アルタ前でSEALDsと学者の会による街宣を中継しました!(城石エマ)
┠■大好評のIWJ物販サービス!本日は、私、一般事務の浅野百衣(もえ)が、皆様に超オススメ商品をご紹介いたします!ぜひ、ご購入いただき、IWJの財政難をお支えください…!(浅野百衣)
┠■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ
┠■わとはぷ~What happened today?――本日はアインシュタインの誕生日!(城石エマ)
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◆中継番組表◆

**2016.3.14 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch4】12:00~「『国立大学の入学式・卒業式等での国旗掲揚・国歌斉唱に関する文部科学大臣の発言の撤回を求める憲法研究者声明』に関する記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※憲法研究者らが主催する記者会見を中継します。

【Ch6】13:30~「避難用住宅の提供打ち切り撤回と、避難用住宅の長期無償提供を求める署名提出」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「ひなん生活を守る会」(集約団体)主催の署名提出を中継します。

【Ch1】14:00~「岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山 美彦・京都大学名誉教授インタビュー 第二弾」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山 美彦・京都大学名誉教授インタビュー 第2弾を行ないます。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【再配信・Ch1】18:00~「3.11から事故直後、日本で最も早く『メルトダウンの可能性があるか』とジャーナリスト・岩上安身が質問し、原子力の専門家である、後藤政志氏が初めて顔出し実名入りでインタビューに応え、『その可能性がある』と答えた歴史的なインタビュー!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/684
※2011年3月12日に収録した、岩上安身による後藤政志氏インタビューを再配信します。

【再配信・Ch1】19:00~「3.11翌日に行われた、NPO法人『原子力資料情報室』による緊急記者会見で、上澤千尋氏(原子炉・安全問題担当,原子力資料情報室)、後藤政志氏(東芝・元原子炉格納容器設計者)、田中三彦氏(日立バブコック・元原子力圧力容器設計者・サイエンスライター)、海渡雄一氏(弁護士)、河合弘之氏(弁護士)らが発言!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291760
※2011年3月12日に収録した、NPO法人「原子力資料情報室」による緊急記者会見を再配信します。

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◆中継番組表◆

**2016.3.15 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

※現時点で中継の予定はなし

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 まずは、平山茂樹記者より、本日最注目のインタビュー配信について、ご紹介いたします!

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■本日14時から、岩上さんが『金融権力』著者・本山美彦氏(京都大学名誉教授)にインタビュー! 世界経済を牛耳る米国発の「金融権力」の正体に迫る!

 おはようございます。IWJでテキスト関連の業務を担当している平山と申します。

 本日14時より、Ch1では、『金融権力~グローバル経済とリスク・ビジネス』や『人工知能と21世紀の資本主義~サイバー空間と新自由主義』などの著書がある、京都大学名誉教授・本山美彦氏への岩上さんによるインタビューを配信します。2月8日に続き、第2弾のインタビューとなります。インタビュー第1弾は、以下のURLよりご覧ください。

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※2016/02/08 岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山美彦・京都大学名誉教授インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286495
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 3月8日の内閣府の発表によれば、2015年10月~12月期のGDP(国内総生産)がマイナス1.1%を記録し、2四半期ぶりにマイナス成長に転じるなど、アベノミクスの限界はもはや誰の目にも明白です。しかし安倍総理は、国会でそのことを質問されても、「アベノミクスは失敗していない」と、根拠を示さずに強弁するばかりです。「裸の王様」が何度、「裸だ!」と指摘されても、「私は裸じゃない!」と開き直り続けているようなものですね。この、GDPのマイナス成長とアベノミクスの「失敗」に関しては、下記より、城石エマ記者のレポートをご一読ください。

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※2016/03/08 GDPマイナス成長で日本はますます「貧乏」に! もはやアベノミクスはKO寸前! 富岡幸雄氏、菊池英博氏、植草一秀氏の三専門家に直撃取材!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290957
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 安倍政権は、アベノミクス「三本の矢」の「第一の矢」として「大胆な金融政策」を掲げ、日銀の黒田東彦総裁、岩田規久男副総裁ら「リフレ派」の指揮のもと、「大胆な金融政策」を実施してきました。しかし、金融緩和によって市場に溢れたマネーは、企業による投資ではなく投機、つまり「博打」に使われ、国民には還流していません。

 「博打」の例として「最悪」のものが、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による巨額損失です。2015年11月30日の発表によれば、GPIFは2015年7月~9月の運送損失が7兆8899億円だったと発表。この赤字額は、四半期ベースでみると、リーマン・ショックにともなう金融危機で生じた2008年10月~12月に計上した損失5兆7398億円を上回る規模のものです。

 では、アベノミクスのもとで失われ続ける日本の国富はどこに流れているのでしょうか?
本山氏は2月8日の岩上さんによるインタビューの中で、「日本のお金がどんどんアメリカに流れている」と語り、その背後にある「金融権力」の存在を指摘しました。

 現在、世界規模での新自由主義の台頭により、金融が投機化し、国境を超えて各国の富を食い散らかしながら暴れまわっています。本山氏によれば、ウォール街の格付け会社、巨大証券会社、経済アナリスト、大手会計事務所、そして政治家らによって構成され、特定の「人脈」に支えられた「金融権力」が猛威を振るっているというのです。

 本日のインタビューでは、この「金融権力」が世界経済に及ぼしている弊害、例えば、一般庶民と米国のIT企業経営者との間の極端な所得格差などについて、岩上さんが具体的にお聞きする予定です。さらには、「金融権力」を構成する米国の強欲な「リバタリアン」(「平等」よりも「自由」を重視する人々)が、次なる「フロンティア」としてサイバー・スペース(電子空間)を見出している点などについても、本山氏に岩上さんがお聞きします。

 また、「暴言王」のドナルド・トランプ氏に注目が集まっているアメリカ大統領選の行方に関しても、本山氏に岩上さんがお聞きする予定です。現在の米大統領選には多額の選挙資金がかかります。その資金を担保できる者は、政治権力をも手にします。

 現在のオバマ大統領はピープルズ・プレジデントのようにみえて、その資金はウォール街から提供されたといいます。今回のアメリカ大統領選に、世界の経済と政治を牛耳る「金融権力」は、どのような影響を及ぼすのか。アメリカ政治の主流派でないにもかかわらず、共和党のトランプ氏と民主党のバーニー・サンダース氏が支持を集めている背景には、労働者層が、富裕層との極端な所得格差に対して大きな不満を抱いているため、とも言われますが、各候補は、どこから資金を調達し、誰の利権のために動くのか、その点を見定める必要があるでしょう。岩上さんがお聞きします。

 インタビューは、14時からCh1で配信いたします。必見の内容になること間違いなし!ですので、ぜひ、ご覧ください。

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※岩上安身による京都大学名誉教授・本山美彦氏インタビュー 第2弾
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
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 平山記者、ありがとうございました!

 続いては、IWJの太田美智子記者よりご報告いたします。

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■稲田朋美・自民政調会長、「在特会との蜜月」記事に対する名誉毀損裁判で敗訴 ~南京大虐殺否定訴訟「百人斬り訴訟」でも敗訴した稲田氏の真の狙いとは?

 稲田朋美・自民党政調会長が、また敗訴しました。

 稲田氏は、週刊誌「サンデー毎日」に掲載された記事が、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」を自身が支持していると思わせるものであり、名誉を傷つけられたとして、発行元の毎日新聞社(当時)に対し、550万円の損害賠償などを求めていましたが、11日、大阪地裁(小池明善裁判長)で棄却されたました。

 在特会は、在日韓国・朝鮮人が日本国内で「特権をもち、優遇されている」として、聞くに耐えない下品で野蛮なヘイトスピーチで在日外国人の排斥を訴え、街を練り歩きます。同会が主導するデモには、ネオナチが参加したりしています。

 稲田氏が問題だとして訴えた記事「安倍とシンパ議員が紡ぐ『極右』在特会との蜜月」(2014年10月5日号)は、自民党がヘイトスピーチ規制に消極的なのは、在特会を選挙などに利用してきた点が背景にあることを指摘しています。また、「自民党国会議員にカネをバラ撒いているケース」として、稲田氏の後援会「ともみ組」が在特会関係者などから21万2,000円の寄付を受けており、「在特会との近い距離が際立つ」と書いています。

 判決では、記事中の表現が論評の域を逸脱しない、真実性の証明がある、公益を図る目的で公共の利害に関わることなどが認められ、違法ではないとされました。

 弁護士である稲田氏はこれまで、南京大虐殺を否定しようとする歴史修正主義者たちの代理人として、「百人斬り訴訟」を含む3件の裁判を争い、いずれも敗訴しています。

 弁護士としては黒星続きで、法律家としての手腕には大いに疑問符がつきます。しかし、彼女の負けっぷりをみていると、裁判の勝ち負けだけが目的ではないのではないか、とも思えてきます。裁判を重ねることで、たとえ敗訴しても、歴史修正主義者を勇気づけ、そうした考えを広めることに資するという役割を自認しているのではないでしょうか。

 そして、今回は原告としての敗訴ですが、安倍政権によるメディア規制がじわじわ進行しつつある今、これも与党や政権を批判する記事を書くと、「面倒なことになる」と意識づける手段のひとつだったのではないかと思われます。

 IWJは、これまでも歴史修正主義者の動きや、稲田氏の「慰安婦は合法」発言などを数多く報じてきましたので、この機会にぜひご覧ください!

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※「歴史修正主義者達は、自分自身の民族観に怯えて虐殺を必死に否定している」~岩上安身による能川元一氏インタビュー 第一部~南京大虐殺
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/127694

※「慰安婦問題はレイシズムとセクシズムと歴史修正主義の三位一体」 ~岩上安身による能川元一氏インタビュー 第二部
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/127859

※【IWJブログ】南京大虐殺・従軍慰安婦を「なかった」ことにする歴史修正主義者の「嘘」を一次史料にもとづき徹底論破する~岩上安身による能川元一氏インタビ
ュー第1部
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/132364

※【IWJブログ】南京大虐殺・従軍慰安婦を「なかった」ことにする歴史修正主義者の「嘘」を一次史料にもとづき徹底論破する~岩上安身による能川元一氏インタビ
ュー第2部
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/132386

※【IWJブログ】南京大虐殺・従軍慰安婦を「なかった」ことにする歴史修正主義者の「嘘」を一次史料にもとづき徹底論破する~岩上安身による能川元一氏インタビ
ュー第3部
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/132422

※【安倍「破憲」改造内閣の奇怪な正体(4)】「ゴスロリ」ファッションの中身は極右政治家! 安倍総理お気に入りの稲田朋美・新政調会長、その政治的背景
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179120

※2013/05/24 稲田大臣、従軍慰安婦制度について「戦時中、合法であったことは事実」 ~稲田朋美行政改革担当大臣 定例会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/81090

※2013/06/04 稲田大臣、「慰安婦制度は『合法』」発言について「お話することはない」 IWJからの質問に対する一切の回答を拒否 ~稲田朋美行政改革担当大臣 定
例会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/83147

※2013/06/24 (再掲)【岩上安身のニュースのトリセツ】「慰安婦は合法」の詭弁!安倍内閣閣僚の歴史認識を問う
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86615
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 また、稲田氏敗訴に関連して、「さらに詳しい記事は近日中にアップしますので、こちらもぜひお読みください。

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 太田記者、ありがとうございました!

 続いては再び、城石よりご報告いたします。

■徳島・高知の合区で大西聡氏の統一候補を擁立決定!でも喜ぶのはまだ早い?野党共闘実現「4件目」は遅すぎる!昨日は、新宿アルタ前でSEALDsと学者の会による街宣を中継しました!

 安倍総理の「保健所発言」や、元原子力安全委員会委員長・班目春樹氏の「天罰発言」、毎日暗い気持ちになるニュースが続いていますね。しかし、このニュースは、落胆し続ける市民に少しでも希望を持つきっかけになるのではないでしょうか?

 3月に入って、宮城県、長野県、そして徳島・高知の合区で、野党の統一候補が相次いで擁立されました。安倍政権妥当を目指す「野党共闘」の、大きな前進です。

 宮城では、民主、維新、共産、社民、生活の5野党が、民主公認の桜井充(みつる)氏を推薦することに決めました。野党の統一候補は、昨年末に熊本の一人区で、生活をのぞく4野党と新社会の5党が阿部広美氏の推薦を決めていますが、生活を含む「5野党」が統一候補の合意に至るのは初めてです。

 長野の一人区では、民主公認で元TBSキャスターの杉尾秀哉氏を共産党が推薦するとして、共産党が独自候補者の唐沢千晶氏を取り下げました。

 そして高知・徳島の合区では、民主公認で弁護士の大西聡(そう)氏を、民主、共産、社民、新社会の4党が推薦することになりました。3月9日には徳島市内で、大西氏と4野党、そして「オール徳島」や「高知憲法アクション」などの市民団体が、候補者の一本化に向けた調印式を行いました。

 野党の共闘が進んでいること、市民のプッシュが実際に政治を動かし始めていることは、非常に喜ばしいことです。ただし、もちろんこれだけで安心するわけにはいきません。お伝えした通り、民主、維新、共産、社民、生活の5野党が揃って「共闘」を実現した区はまだ宮城の1区だけです。参院選の一人区は、全国32。夏の参院選はもうそこまで迫っているというのに、野党共闘の進むスピード、遅すぎます。

 5野党幹事長は、2月4日に非公式会合を行っており、共闘は少しずつ前進していると言えそうですが、まだまだ野党共闘を望む有権者に安心感を与えるほどには至っていません。各党内にも、野党のまとまりのなさを危惧した議員がいるようで、非公式会合直後にIWJのぎぎまき記者のインタビューに答えた生活の玉城デニー幹事長は、「民主党がどれだけリーダーシップを取れるか、なんですよ」とじれったい気持ちを語っています。

 玉城幹事長へのインタビューは、以下の記事でご確認いただけます。この機会に会員にご登録いただき、ぜひ、記事全編をご参照ください!

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・2016/02/05 「民主党は前のめりな決断を」野党5党非公式会合を終えた生活の党・玉城デニー幹事長に単独インタビュー!~「衆参ダブル選挙でこなごなにされる」民主党議員からも不満の声
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286354
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 民主党の煮え切らない態度は、今年に入ってまもなく行われ岩上さんも登壇した、「ミナセン」シンポジウムで福山哲郎議員が見せた共産党への苛立った発言や態度からも明らかでした。

 「緊急事態条項」の恐ろしさを繰り返しお伝えし、その創設を本気ではばみたいと考えるIWJとしては、福山議員のような民主党議員の態度を見ると、おそらく彼らは本気で参院選を「天王山」だとは思っていないのだな、と考えざるをえません。改憲の発議が可能な3分の2の議席を改憲勢力が今回の選挙で占めてしまうことは、どんなことがあっても避けたい、許してはならない、という気迫が伝わってこないのです。福山議員の発言については、以下の記事をご確認ください!

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・2016/01/22 「みんなで勝てる候補者を!」民主党・福山哲郎議員の訴えに、「それって共産党は黙って降りろってことだろ!?」と会場大ブーイング!
「ミナセン」市民選対勝手連シンポジウム
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283716
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 民主党議員に比して、心強い動きを見せているのが、SEALDsや学者の会など、この夏の安保法制の問題に本気で取り組んだ多くの市民です。民主党が「やっと」とは言え、重い腰を持ち上げだしたのも、こうした市民の動きがあったからでしょう。

 先日岩上さんがインタビューをした上智大学の中野晃一先生も、参院選に向けた市民連合の動きの重要性を語っていました。こちらは、現在記事化を急いでいますが、動画記事をアップしておりますので、テキスト記事を待てない!という方はぜひ、下記を御覧ください!

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・2016/02/18 どうなる野党共闘! 夏の参院選に向けて「市民連合」が果たす役割とは?
~立憲デモクラシー、学者の会、市民連合を支えるキーパーソン・上智大学教授中野晃一氏に岩上安身が直撃インタビュー!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287721
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 昨日は、新宿東口のアルタ前で、SEALDsと学者の会による街宣が行われ、奥田愛基さんや落合恵子さんと、日本共産党の志位委員長、社民党の吉田忠智党首、維新の党の初鹿明博議員、民主党の小川敏夫議員ら野党勢力が結集しました。集まった約3500人の参加者(主催者発表)による「野党は結集!」「市民は結集!」のコールに、野党議員のみなさんはぜひ、真摯に耳を傾け、早く行動に移してもらいたいと思います。

■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ

 すでに決定している、岩上さんのインタビューや講演情報をお知らせいたします。もちろん、これが全てではありません。他にもアポイントメントの調整をさせていただいている方がたくさんいらっしゃいます。確定次第、どんどんラインナップを更新していきますので、毎日、このコーナーにご注目ください!

◆3月16日(水)17時30分~民主党・大西健介衆議院議員インタビュー

 経済再生担当相を辞任した甘利明氏の金銭授受疑惑を追及する「甘利明前大臣疑惑追及チーム」で座長を務める民主党の大西健介衆議院議員に、岩上さんがお話をうかがいます。

 民主党の追及チームは、現在までに、建設会社の総務担当者である一色武氏と甘利氏の元秘書との間で交わされた金銭授受の場面を録音したデータを公開しています。民主党は甘利氏と元秘書の証人喚問を要求していますが、与党側は甘利氏の「睡眠障害」を理由にこれに応じていません。インタビューでは、民主党が入手した音声データをはじめとする資料の内容について、お話をうかがいます。

 IWJではこれまで、この「甘利明前大臣疑惑追及チーム」の会合を、中継し続けています。インタビューの予習として、ぜひ、下記URLからアーカイブ動画をご覧ください。

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※2016/02/01 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285526

・2016/02/02 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285732

・2016/02/15 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287461

・2016/02/23 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288804
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◇3月18日(金)18時~オールジャパン連帯運動大規模集会

 原発稼働、憲法破壊、TPP参加を許さない!辺野古基地、格差拡大を許さない!の政策路線を取る「オールジャパン平和と共生」が、「安倍政権の暴走を阻止」を掲げて、野党共闘を盛り上げるべく総決起集会を行います。登壇者は、鳩山友紀夫元内閣総理大臣、山田正彦元農林水産大臣、原中勝征前日本医師会会長、孫崎享元外務省国際情報局長、そして岩上さんです(登壇者についてはオールジャパン平和と共生のウェブサイトhttps://goo.gl/hRBXuaより引用)!参加費無料ですので、ご都合の良い方はぜひ、ご参加ください!

◇3月19日(土)16時~山田正彦の炉端政治塾 18時~二次会

 3月7日に岩上さんがインタビューをした山田正彦元農水大臣による「炉端政治塾」に、岩上さんが登壇いたします!PARCの内田聖子さんらと共にTPPの協定文を分析してきた山田元農水大臣は、先日のインタビューで、「すべての農産品がいずれ関税撤廃される可能性がある」という衝撃的な分析結果を述べました。

 ぜひ、詳細は以下のインタビュー動画をご覧ください!

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・2016/03/07 「聖域もいずれ関税撤廃に」!? 日本農業新聞を含むほぼすべての大手メディアが取り上げないTPPの衝撃の真実!
岩上安身による山田正彦・元農水大臣インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290721
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 「山田正彦の炉端政治塾」で岩上さんは、TPPや安保法制にも関連づけながら、「緊急事態条項の危険性」を中心に講演予定です。小田急線成城学園前駅付近の民家で行われる予定で、少数のビジター参加のみ可能です。講演会(16:00~18:00)参加費は5000円、懇親会(18:00~21:30頃)参加費は3000円です。事務局への事前連絡が必要なため、一般参加希望の方はoffice@iwj.co.jp宛に連絡先を明記の上ご連絡ください。

◆3月21日(月) 15時~孫崎享氏インタビュー

 昨年末の「饗宴VI」にもご登壇いただき、IWJではお馴染みの孫崎享氏に、岩上さんが急遽インタビューを行います。

 先日発表されたばかりの、孫崎氏による『小説 外務省ll』をご紹介しつつ、夏の参院選を見据え岩上さんがインタビューをします!

 孫崎氏への過去のインタビューは、以下をご参照ください。いずれも、サポート会員にご登録ただいた方のみ、全編をご覧いただけます。この機会にぜひ、IWJの会員にご登録ください!

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・2015/08/18 『日米開戦の正体』がこのままでは『日中開戦の正体』に!?元外務省国際情報局長・孫崎享氏が岩上安身のインタビューで、安倍談話に見られる「官僚の狡猾さ」を指摘!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258464

・2015/08/03 日中の軍事バランスは核兵器を含めて1対100!?「真珠湾攻撃の時と同様、戦争にはなり得ない」岩上安身のインタビューで孫崎享氏が「日米開戦の正体」を暴く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/256172
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◆3月22日(水)13時~鳥越俊太郎氏インタビュー

 鳥越氏は2月29日、TBSの岸井成格氏や田原総一朗氏らとともに、高市早苗総務相の「停波発言」に抗議する会見を開きました。

※2016/02/29 田原総一朗氏、鳥越俊太郎氏、金平茂紀氏、岸井成格氏、青木理氏、大谷昭宏氏らテレビ放送関係者が高市総務大臣の「電波停止」発言に「怒り」の抗議会見!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289637

 また、鳥越氏は最近、IWJのサポート会員にご登録され、同時に、カンパもしてくださいました! 鳥越さん、ありがとうございます!
こうしてジャーナリズム界の大先輩にも期待をかけていただいていることを思うと、IWJは絶対につぶしてはならないし、財政状況が厳しくても、様々な見直しを重ね、ひとり経営者である岩上さんばかりに労苦をまかせるのではなく、スタッフ個々のレベルでも、乾いたぞうきんをさらにしぼるように、企業努力を積み重ねたいと思います!

 インタビューでは、安倍政権によるメディアへの圧力とジャーナリズムがはたすべき役割などについて、岩上さんがじっくりとお話をお聞きしますので、どうぞご注目ください!

◆3月25日(金)13時~井戸謙一氏インタビュー

 3月9日に決定された高浜原発3・4号機の運転差し止め仮処分決定を受け、今回の決定の意義を福井原発訴訟(滋賀)の弁護団長を務める井戸謙一氏に、岩上さんがお聞きします。

 井戸弁護士へは、昨年3月に大津地裁が高浜原発3・4号機の運転差し止めを決定した際にも、直後に岩上さんがインタビューをし、裁判官として原発に対してネガティブな決定を下すことの難しさや、日米合同演習では、若狭湾の原発銀座が、中国軍の上陸地点とされ、この地で迎撃して一大決戦を行う想定になっていること、すなわち、「原発×戦争」のリスクが空想の世界の話ではなくなりつつあることなどもお聞きしました。今回のインタビューに備え、この機会に昨年のインタビュー記事もぜひ、ご参照ください!

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・2015/04/19 「死せる魂」だった司法から微かに見えた「希望」
志賀原発を止めた元裁判官・井戸謙一弁護士に、高浜原発差し止め決定から司法の戦争責任まで岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/243041
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◆4月4日(月)15時~ 内田樹氏インタビュー

 思想家で神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏に岩上さんがインタビューします。「安全保障関連法案に反対する学者の会」呼びかけ人として、安保法制に反対する運動を牽引し、『日本の反知性主義』『日本戦後史論』『日本辺境論』など多数の著書がある内田氏に、岩上さんがじっくりとお話をうかがいます。
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 続いては、スタッフの浅野百衣(もえ)より、IWJ物販サービスについてお知らせいたします!

 普段は一般事務チームに所属しながら、ときどきカメラを手に、国会前や各地での取材にも駆けつける。そんな浅野さんの事務さばきとカメラワークの両刀使いは、一般事務兼動画班の谷口直哉リーダー仕込みの巧みさです!IWJでは私の唯一の同期である浅野さんからのお知らせに、みなさまご注目ください!

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■大好評のIWJ物販サービス!本日は、私、一般事務の浅野百衣(もえ)が、皆様に超オススメ商品をご紹介いたします!ぜひ、ご購入いただき、IWJの財政難をお支えください…!

 おはようございます!日頃、事務をしながら、時に中継にも撮影部隊として出動させていただいています、浅野百衣(もえ)と申します!昨日のジャ●ネット原さんに続き、今日は私、浅野が、イトー●ーカ堂の社長になりきり、IWJだけでしか買えない、おすすめの商品をお知らせしたいと思います。

 IWJでは、動画を配信し、皆さまに取材で得た情報をお伝えしています。先にお伝えした通り、私はたまに、IWJで配信しているような記者会見やデモ活動の現場にカメラを持って中継取材に行きます。もちろん、「ペンは剣よりも強し」という様に、記者一人ひとりが紡ぐ言葉にも、真実を伝える力、人の心を動かすパワーはあります。しかし、一瞬しか存在し得ない、声や空気・人の形、それらの存在を真実とするのなら、真実を証明する映像は、「バズーカーよりも強し」なのではないか、と思います。

 IWJには、カメラを武器に、現在起きている事象を撮影し、真実を人に伝えようと、日々奮闘している動画スタッフが存在し、そんな動画スタッフの力作を、IWJではDVDとしても販売しています!

 ということで、本日は、DVD作品の中からおすすめの商品をご紹介したいと思います!

 そのオススメ商品は…「地球温暖化と原発ルネッサンス ~岩上安身による伊藤公紀氏インタビュー シリーズ」です!!

 3月11日、東日本大震災より5年が経過しました。IWJを長年応援してくださっている方はすでに、ご存知かもしれませんが、伊藤公紀先生は横浜国立大学環境情報研究院教授で、本インタビューシリーズでは、「地球温暖化問題」にまつわる論説の真偽、同時に「原発ルネッサンスの裏側に地球温暖化問題が存在していること」を明かしています。

 私は現在27歳なのですが、大学時代、まだ東日本大震災が起きる以前、授業の一環で「原発の賛否」についてディベートする機会がありました。原発に賛成する立場のチームの論拠の主たるものは「環境問題」「CO2排出量」であり、津波が原発を襲う可能性など、想像できなかった当時、反対する立場に属していた私は、ディベートでぼろ負けしてしまいました。恐らく、当時の「世論」は同じような力関係にあったのではないかと思います。

 86年にチェルノブイリ事故があったというのに日本の技術はソ連とは違うと過信し、さらには地球温暖化論議の高まりで、石油、石炭などの化石燃料に頼っていてはいけないんだ、という意見が力を得てしまいました。地球が温暖化している、という話は、誰も逆らえず、疑いをさしはさめない「定説」とかしている感がありました。

 ところが、伊藤先生は「地球温暖化」がCO2の排出など、人為的に生じた環境問題であるという説に対してやみくもに反論するのではなく、冷静に、事実の確認から説き起こします。何が温暖化の原因なのか、という前に、そもそも地球の気温は一方向的に上昇し続けているのは事実か、という点にも疑問を投げかけ、科学的データ・論拠をもって、事実であるとは言えないことを明らかにしています。「地球温暖化は起きていない」「CO2の排出が気候変動の要因ではない」。伊藤先生のご研究に即して考えれば、高いコストとリスクを併せ持つ、原子力発電所を持続して利用しつづける必要性はなくなるのではないでしょうか。

 現在まで、「地球温暖化」という言葉に疑問を持つことがなかった方、また、故に伊藤先生の研究に疑問を持つ方も、是非、このインタビューシリーズのDVDを是非お買い求めください。

 今ならなんと、このDVDシリーズ(1~5)、それぞれ、税込でなんと1,890円!5本全て揃えても、なんと、9,450円です!!

●DVD購入ページ●

※DVD『地球温暖化と原発ルネッサンス ~岩上安身による伊藤公紀氏インタビュー1』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=196

※DVD 『地球温暖化と原発ルネッサンス ~岩上安身による伊藤公紀氏インタビュー2』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=197

※DVD『地球温暖化と原発ルネッサンス ~岩上安身による伊藤公紀氏インタビュー3』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=198

※DVD『地球温暖化と原発ルネッサンス ~岩上安身による伊藤公紀氏インタビュー4』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=199

※DVD『地球温暖化と原発ルネッサンス~岩上安身による伊藤公紀氏インタビュー5』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=200

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 浅野さん、ありがとうございました!!みなさまぜひ、IWJ物販サービスをご利用くださいね!

■わとはぷ~What happened today?

 本日3月14日は、物理学者アルベルト・アインシュタインの誕生日です!

 アインシュタインは、1879年にドイツに生まれ、小さい頃から数学の分野で傑出した才能を発揮したといいます。9歳にしてピタゴラスの定理を、12歳にしてユークリッド幾何学や微分積分を理解したとか。26歳にして「特殊相対性理論」や「光量子仮説」に関する論文を発表。42歳のときにノーベル物理学賞を受賞しています。アメリカの「TIME紙」はアインシュタインを”person
of the century”に選出しました。

 しかし、アインシュタインについて注目すべきは、物理学での研究だけではありません。第二次世界大戦中から戦後の原子力に対する取り組みについても、見るべきものがあります。

 有名なものは、1955年に署名された「ラッセル=アインシュタイン宣言」でしょう。宣言文の出される前年の1954年、太平洋に浮かぶビキニ環礁沖で米軍が水爆実験を行い、付近にいた多数の船が被爆をしました。日本の漁船「第五福竜丸」も巻き込まれ、船員23人が被爆したとされます。

 これをきっかけに、世界各地で反核運動が広がりました。ラッセル=アインシュタイン宣言は、その運動の火付け役とも呼ぶべきものです。大量破壊兵器の不使用を訴えたこの宣言文は、アインシュタインら学者たちが、核が政治利用されることへの嫌悪がはっきりと表れています。次の宣言引用文をぜひ、読んでみてください。(http://www.pugwashjapan.jp/r_e.htmlより※引用文には適宜改行を入れました)。

 「信頼できる権威ある筋から、現在では広島を破壊した爆弾の2500倍も強力な爆弾を製造できることが述べられている。もしそのような爆弾が地上近くまたは水中で爆発すれば、放射能をもった粒子が上空へ吹き上げられる。そしてこれらの粒子は死の灰または雨の形で徐々に落下してきて、地球の表面に降下する。日本の漁夫たちとその漁獲物を汚染したのは、この灰であった。そのような死をもたらす放射能をもった粒子がどれほど広く拡散するのかは誰にもわからない。

 しかし最も権威ある人々は一致して水爆による戦争は実際に人類に終末をもたらす可能性が十分にあることを指摘している。もし多数の水爆が使用されるならば、全面的な死滅がおこる恐れがある。――瞬間的に死ぬのはほんのわずかだが、多数のものはじりじりと病気の苦しみをなめ、肉体は崩壊してゆく。

 著名な科学者や権威者たちによって軍事戦略上からの多くの警告が発せられている。にもかかわらず、最悪の結果が必ず起こるとは、だれも言おうとしていない。実際彼らが言っているのは、このような結果が起こる可能性があるということ、そしてだれもそういう結果が実際起こらないとは断言できないということである。

 この問題についての専門家の見解が彼らの政治上の立場や偏見に少しでも左右されたということは今まで見たことがない。私たちの調査で明らかになったかぎりでは、それらの見解はただ専門家のそれぞれの知識の範囲にもとづいているだけである。一番よく知っている人が一番暗い見通しをもっていることがわかった」

 第五福竜丸の被爆から57年後、日本では福島第一原発が水素爆発を起こし、大量の放射能を撒き散らしました。「福島復興ステーション」の発表によると、震災後の2012年5月の段階で、16万人以上もの方々が避難生活を強いられました。避難者は今年1月の時点で約10万人になりましたが、避難生活から脱することのできた人はまだ半数にも満たないのです。

 アインシュタインの研究は、原子力開発に寄与したとも言われています。が、アインシュタイン自身は、戦後、アメリカが日本に原爆を落とした事実を受け、そのあまりの威力、あまりに凄惨な結果に驚き、こうした反核・平和運動に乗り出したのです。

 誰もが認めるであろうほどの天才物理学者のアインシュタインでさえ、「最悪の結果が実際起こらないとは断言できない」と述べているのです。まして普通の人間は、いつなんどき「最悪の結果」が起こるか分からないと考え行動すべきであり、それこそ人間の力の限界を認めた謙虚な姿勢ではないでしょうか?

 岩上さんによるインタビューで海渡雄一弁護士が明らかにしたことですが、東電経営幹部は震災による「巨大津波」を予見していたにもかかわらず、数百億円のコストが惜しいからと、進み始めていた防潮堤の建設計画をとりやめたのです。これは検察審査会の内部資料で明らかになったことですが、既存マスメディアは、この事実を知ってなお、情報の確信を伝えませんでした!この件については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご確認ください!

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・【スクープ速報!】「想定外の巨大津波」は実は想定の範囲内だった!震災から5年、東電が「巨大津波」を予測できていた「新証拠」を福島原発告訴団・代理人の海渡雄一弁護士が岩上安身のインタビューで証言!「何度も司法記者クラブで話したが、新聞は記事にしなかった」衝撃の事実をIWJで公開!!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291231
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 防潮堤を築いていたら津波を完全に防ぎきれていたと断言できるわけではありません。津波以前に地震による配管の破断等で、原子炉は壊れ、やはりメルトダウンしていたかもしれません。しかし、東電側はあくまで地震ではなく津波が事故の原因だと主張して来たわけですから、そうであるなら、津波対策していなければならなかったはずです。少なくともそうした「最低限の努力」を怠った東電の態度からは、そこに住まう人たちの命と会社のコスト削減を秤にかけ、コスト削減の方を尊重した事実がうかがえます。

 あれから5年、日本の政治は、個人の生活や命を軽視する姿勢を驚くほどむき出しにするようになってきました。これは表面的な意味での「変化」ではあります。しかし、東電の経営幹部らの「防潮堤見送り」からも明らかなように、こうした一般の人々の生命や暮らしに対する軽視は、この国では実はずっと昔から続いていて、その地金が3.11以降、現れ始めたにすぎないようです。

 IWJは、人の生命や暮らしや、個人の尊厳を無視するような政治や企業活動を許しません。3.11以降、ずっとそうであったように、この先もずっとこの姿勢で、報道を続けていきます。100年後も、来世紀も、です。必ず次世代、その次の世代にも引き継いでいってもらいます。どうかそうしたIWJの活動を、これからもご支援ください。よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/