日刊IWJガイド「今後は原発事故を起こしても責任は『有限』に!?『メルトダウン隠し』発覚も、着々と問題だらけの再稼働を進める安倍政権!嘘とごまかしを重ねつつ政治権力を握って放さないそのテクニックは、『成果』と誇る拉致問題がスタート点!?~岩上安身が蓮池透氏に再びインタビュー!!」2016.2.26日号~No.1261号~

 おはようございます!IWJで記者をしている佐々木隼也と申します。

 昨日の本ガイドでも触れましたが、3.11の福島第一原発事故について、東電が、当時の社内マニュアルに従えば「メルトダウン(炉心溶融)」としなければならないところを、事故から2カ月間ずっと、それより軽微な「炉心損傷」「被服管損傷」と嘘の発表をし続けていたことを、昨日突然発表し、謝罪しました。

 事故から5年経ってから、しれっと真実を発表する。あまりに不誠実で隠ぺい体質にまみれた東電の姿勢が、また一つ露呈しました。あの時すぐに、きちんと「メルトダウン(炉心溶融)です」と発表していたら、避難区域や放射能対策も、ずっと厳しいものになっていたでしょうし、その後の原子力行政についても、今よりずっと厳しいものになっていたのではないでしょうか。

 なぜ、当時発表しなかったのか?東電は「社内マニュアルの記載に5年間気づかなかった」という信じ難い言い訳を並べています。

 しかし、社内マニュアルは、社内で広く共有されているはずの文書。社員と関連企業も外部の下請けもすべて含めて、誰一人気づかなかった、という弁明は、到底素直に信じられるものではありません。

 今回も、新潟県の泉田知事の調査チームがマニュアルの存在を指摘したことがきっかけとなりました。東電の自発性はどこにもみられません。世界一迂闊で杜撰な企業という汚名を、さらに記録更新しても一向に気にしない様子を見ていると、「気づかなかった」のではなく、故意に「隠していたのではないか」という疑いがどうしても拭えません。

 昨日行われた東電の定例会見では、我々も含めて多くのメディアがこの件について、様々な観点から追及を行いましたが、東電側は「現在調査中につき答えられない」という、つまりはノーコメントを貫きました。事故当時、福島第二原発の所長であり、現場の指揮にあたっていた現・廃炉カンパニー代表の増田尚宏などは、「このマニュアルについて知っていたか?」という基本的な質問にすら、「言えません」「言わない方が良い」などと、謎の回答拒否を行いました。

 この会見の動画記事、詳細は本日後ほどアップいたしますので、そちらをご確認ください!

 …と、そんな不誠実極まりない東電に対して、なんと政府は、賠償責任を含めてきわめて寛大な免責措置をとっています。安倍政権はあの過酷な事故がまるでなかったかのように、原発再稼働を急いでいる始末です。本ガイド後半で、その点について詳しくお伝えしたいと思います!

 また、昨日と今日、さらに3月にも、ドイツで原発と核に関する2つのシンポジウムが行われ、IWJは現地に中継記者を派遣して配信いたします。その詳細も、後半で!

 また、本日は拉致問題をめぐって安倍総理の発言に嘘があること、そして拉致問題を政治利用して、総理にまでのぼりつめたと告発している蓮池透さんへ、岩上さんが再びインタビューします!

 まずは明日、明後日の【中継番組表】をご覧ください!

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日刊IWJガイド「5年目に発覚した真実!東電マニュアルには『炉心溶融5%でメルトダウン判定』と明記されていた!/鳩山元総理をワナにはめた?『極秘文書』問題、岸田外相に直撃質問!/26日からいよいよ原発事故問題のドイツ取材!ご支援よろしくお願いします!!/ 大好評・必見のシリーズ特集『緊急事態条項』本日は升永弁護士インタビュー再配信!」2016.2.25日号~No.1260号~

■■■ 日刊IWJガイド「5年目に発覚した真実!東電マニュアルには『炉心溶融5%でメルトダウン判定』と明記されていた!/鳩山元総理をワナにはめた?『極秘文書』問題、岸田外相に直撃質問!/26日からいよいよ原発事故問題のドイツ取材!ご支援よろしくお願いします!!/ 大好評・必見のシリーズ特集『緊急事態条項』本日は升永弁護士インタビュー再配信!」2016.2.25日号~No.1260号~ ■■■
(2016.2.25 8時00分)

 おはようございます!主婦・母親と他の仕事を抱えつつ、IWJで兼業記者をしております葦澤美也子です。

 IWJ事務所に向かう道すがら、どこからか大好きな早春の香りが…。よくよく探すと、近所の小学校の花壇に、ありました!地味すぎて、新しい街並みではなかなか見かけなくなってきている「沈丁花(ジンチョウゲ)」。うれしいですね。

 でも春が近い、ということは、あの3.11が巡ってくる、ということでもあります。もうすぐ5年が経とうとしているなか、昨日、IWJが中継し、速報を打った東電の会見には耳を疑いました。なんと、東電が原発事故の3日後には「メルトダウン」をわかっていたのに、2ヶ月間も隠蔽していたというのです !このニュースについては、原佑介記者よりお伝えしますので、ぐーーんとスクロールして、ぜひ内容をお確かめください!

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