■■■ 日刊IWJガイド「5年目に発覚した真実!東電マニュアルには『炉心溶融5%でメルトダウン判定』と明記されていた!/鳩山元総理をワナにはめた?『極秘文書』問題、岸田外相に直撃質問!/26日からいよいよ原発事故問題のドイツ取材!ご支援よろしくお願いします!!/ 大好評・必見のシリーズ特集『緊急事態条項』本日は升永弁護士インタビュー再配信!」2016.2.25日号~No.1260号~ ■■■
(2016.2.25 8時00分)
おはようございます!主婦・母親と他の仕事を抱えつつ、IWJで兼業記者をしております葦澤美也子です。
IWJ事務所に向かう道すがら、どこからか大好きな早春の香りが…。よくよく探すと、近所の小学校の花壇に、ありました!地味すぎて、新しい街並みではなかなか見かけなくなってきている「沈丁花(ジンチョウゲ)」。うれしいですね。
でも春が近い、ということは、あの3.11が巡ってくる、ということでもあります。もうすぐ5年が経とうとしているなか、昨日、IWJが中継し、速報を打った東電の会見には耳を疑いました。なんと、東電が原発事故の3日後には「メルトダウン」をわかっていたのに、2ヶ月間も隠蔽していたというのです !このニュースについては、原佑介記者よりお伝えしますので、ぐーーんとスクロールして、ぜひ内容をお確かめください!
今年は福島原発事故から5年。そして、チェルノブイリ原発事故からは4月で30年になります。当時中学生だった私は、事の大きさをまったくわかっておらず、遠いところで起こったこと、自分とは無関係と認識していました。
ヨーロッパでは、チェルノブイリ原発事故当事から、ドイツやイタリアでも放射能物質の降下が確認され、研究も続けられてきました。そのドイツで、原発と核に関する2つのシンポジウムが行われます。IWJではオランダのアムステルダムに駐在している鈴木樹里記者をドイツへ派遣し、取材・中継いたします!第1弾は明日に 迫っています!!
IWJでは皆さんにこのシンポジウムをお伝えすべく準備をしております。しかし、節約をしても海外取材にはどうしても一定のコストがかかります。そこで、このドイツ取材をご支援いただきたく皆様に緊急カンパをお願いいたします! どうかよろしくお願いします!!
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※ご寄付・カンパにご協力よろしくお願いいたします!
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2月26~28日にベルリンで行われるシンポジウムはこちらです。
★「5年後の福島と30年後のチェルノブイリ」(英語、ドイツ語)――――
主催:IPPNW( International Physicians for the Prevention of Nuclear War ・ドイツ)
レクチャー:
・Jonathan Frerichs, 平和構築と軍縮、 コンサルタント
・世界教会協議会、ジュネーブ、スイスのプログラムエグゼクティブ
パフォーマンス
・Michael Leontschik,音楽家
・Alexander Tetsch 写真 ジャーナリスト
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ベルリン取材でかかる最低限の経費の概算見積は、合計164,808円で、そのうち、通訳料として84000円ほどかかる見積もりです。ここには記者の人件費、食事代などは含まれていません。
また、3月9~11日にはフランクフルトで、「原子力リスクに反対する正義と信仰」と題され、IALANA(Intl. Association of Lawyers Against Nuclear Arms)、Evangelical Mission in Solidarity (EMS)などが主催するシンポジウムが行われます。核の危険について、様々な視点から国際的な議論を行うとのことです。
このシンポジウムでは、最終日の11日に、SEALDsの奥田愛基さんとフランクフルト大学の学生の対話集会が開かれる予定です。フランクフルト取材でかかる経費の概算見積は、合計160,895円ですので、ベルリンと合計で345,703円の経費がかかる見込みです。
これは現状ミニマムで考えているコストの合計で、実際には、翻訳や取材協力者のお力添えが必要になると思われ、すべての経費を合計したら、50万円を越えてしまうだろうとも推測しています。
オランダ在住の鈴木樹里記者が隣国のドイツへ出張取材、というだけでも、これだけかかってしまいます。IWJの資金は、決して潤沢ではありません。しかし、東電会見も国会前の脱原発抗議も撮り続けてきたように、原発・被曝に関する重大な集会や会見は、できる限り可視化し、皆さんのもとに届けたいと考えています。
こうしたIWJの執念の取材は、支えてくださる皆さまのバックアップがあってこそ、成り立ちます。どうぞ、IWJの取材活動をご寄付・カンパによってご支援ください!
皆さんが会員登録され、会費を納めて下さることが、IWJの取材活動の基盤となります。財布の中身も厳しいご時勢ではありますが、可能な範囲で、ご寄付・カンパいただければとても助かります。よろしくお願いします。
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さて、本日の日刊ガイドも、やっと国会や大手メディアの追及が始まった鳩山元総理の“虚偽文書”問題(※IWJ代表・岩上さんが最初に鳩山元総理へ単独インタビューを行ないました!!)を筆頭に、盛りだくさんでお届けします! さっそく、佐々木隼也記者からの岸田外相会見報告!!……の前に、まずは目次と中継番組表をご確認ください!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■外務省が「虚偽文書」で鳩山総理に「県外移設」を断念させたのか!? IWJが岸田外務大臣に会見で直撃質問!(佐々木隼也)
┠■嘘だろ!?「メルトダウン」は事故後3日以内に把握できていた!?東電の呆れた隠蔽体質(原佑介)
┠■民主・維新合流で枝野幹事長が報告会見!テレビがガン無視するTPP「大筋合意」の中身とは!?今日のテーマは遺伝子組み換え!? 民主・維新の合同会合を午前11時から生中継!(ぎぎまき)
┠■シリーズ特集「緊急事態条項」!(安道幹)
┠■わとはぷ~What happened today?「ドクさん誕生日に報道の現状を思う」
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◆中継番組表◆
**2016.2.25 Thu.**
【Ch4】11:00~「民主党・維新の党統一会派による経済連携調査会合同会議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※議題は「食品表示・食品安全等消費者行政分野に関するTPP大筋合意内容について、関係省庁よりヒアリング」。
【Ch7】12:00~「院内学習会『原子力事業者の賠償責任有限化議論をどうみるか』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※「日本弁護士連合会」主催の院内学習会を中継します。
【Ch5】13:00~「日本外国特派員協会主催 佐藤仁・南三陸町長 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※日本外国特派員協会主催、南三陸町長の佐藤仁氏による記者会見を中継します。
【Ch6】14:00~「『民間立憲臨調』記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※IWJ代表・岩上安身も会見者として参加する、「民間立憲臨調事務局」主催の記者会見を中継します。
【Ch4】17:00~「『人種差別撤廃基本法を求める議員連盟』主催:人種差別撤廃施策推進法成立に向けての院内集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※2014年4月に国会内で結成された「人種差別撤廃基本法を求める議員連盟」主催による院内集会を中継します。発言者は、龍谷大学大学院教員の金尚均氏、CCPR(国連自由権規約委員会)センター・アジア太平洋地域コーディネーターの白根大輔氏ら。
【シリーズ特集:緊急事態条項 4・Ch1】18:00~「岩上安身による升永英俊・弁護士インタビュー ~緊急事態条項について」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281877
※2016年1月11日に収録した、岩上安身による升永英俊・弁護士インタビューを再配信します。Twitterアカウント @IWJ_ch1 にて、本インタビューの模様を実況ツイートします。
【Ch2】18:30~「『中長期ロードマップの進捗状況』に関する会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による「中長期ロードマップの進捗状況」に関する会見を中継します。
【IWJ_KYOTO1】18:30~「知っておきたい!私たちの食卓『遺伝子組み換えルーレット』監督 ジェフリー・M・スミスさん 特別講演会京都」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「ジェフリー・M・スミスさん招聘・京都実行委員会」主催の特別講演会を中継します。
【録画配信・IWJ_GENEVA】20:00~「英エセックス大学人権センター・フェロー・藤田早苗氏による国連紹介」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-geneva
※昨年12月、日本政府により公式訪問をキャンセルされた「国連・表現の自由に関する特別報告者」の4月訪日の実現に向けて活動する、英エセックス大学人権センター・フェロー藤田早苗氏による国連紹介を録画配信します。収録は2015年9月。
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◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.2.26 Fri.**
【Ch未定】18:00~「高浜現地行動に連帯 高浜原発4号機再稼働反対 関西電力東京支社緊急抗議」
※「たんぽぽ舎」「再稼働阻止全国ネットワーク」ほかの呼びかけで行われる緊急抗議を中継します。
【Ch未定】18:30~「シンポジウム 野党共闘で戦争法廃止へ!2・26集会」
※「市民連合」「総がかり行動実行委員会」共催のシンポジウムを中継。早稲田大学教授の水島朝穂氏、千葉大学教授の酒井啓子氏らの講演、「SEALDs」諏訪原健氏のスピーチなどが予定されています。
【Ch未定】18:30~「安全保障関連法の廃止を求める早稲田大学有志の会『二・二六事件から80年目の日に問う!安倍政権の歴史認識と安保法制』」
※「安全保障関連法の廃止を求める早稲田大学有志の会」主催の連続公開講座第1回を中継します。
【Ch1】19:00~「岩上安身による拉致被害者家族連絡会元副代表・蓮池透氏インタビュー 後編」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※1月26日に行われた前回のインタビューの後編として、岩上安身が拉致被害者家族連絡会元副代表の蓮池透氏にインタビューします。
【ベルリンCh】日本時間 2月27日午前3:30~「五年後の福島と30年後のチェルノブイリ 1日目プログラム」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-berlin
※IPPNW(International Physicians for the Prevention of Nuclear War)主催の原発事故に関するイベントを中継します。
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
【IWJ_AOMORI1】17:15~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
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■外務省が「虚偽文書」で鳩山総理に「県外移設」を断念させたのか!? IWJが岸田外務大臣に会見で直撃質問!
おはようございます!IWJで記者をしている佐々木隼也と申します。
一昨日、岸田外務大臣の定例会見が久々に外務省で行われるとのことで、動画撮影と質問をしてきました。ここ最近は、岸田大臣は国会に呼ばれることが多く、火曜と金曜に行われる定例会見も、国会内で行われていました。IWJは国会には入れないため(記者クラブメディアだけが院内に入れる「特権」を独占しています)、本当に久々に、岸田大臣に生で質問ができる機会でした。
質問したのは、もちろん、鳩山元総理の普天間基地「県外移設」にまつわる「極秘文書」問題についてです。
2010年4月、普天間基地を鹿児島県 徳之島に移設する「徳之島案」を模索していた鳩山総理(当時)のもとに、外務省の役人が3枚のペーパーを持ってレクをしにきました。そのペーパーには、沖縄米軍の訓練の一体性を考えると普天間基地の移設先は65海里(約120km)であるべきだ、ということが「米軍のマニュアルに明記してある」と書かれていました。
徳之島は200km離れています。つまり、徳之島案はあきらめなさい、というペーパーであり、事実、鳩山総理は同案を断念しました。しかし昨年、文書の「極秘扱い」が解かれたのを機に鳩山氏、川内博史元衆院議員が外務省を通じて在日米大使館に問い合わせたところ、在日米大使館から「そのようなマニュアルは米軍には存在しない」との回答があった、というのです。
この事実を、鳩山氏は2月4日に日本記者クラブで行われた講演で明らかにし、IWJはその模様を中継でお伝えしました。その後、大手メディアが沈黙を続けている間に、2月16日、岩上さんが鳩山元総理に単独インタビューを行ないました。あらゆるメディア、ジャーナリストの中で講演後、一番最初にインタビューをしたのが岩上さんでした。このインタビューは必見です!「極秘文書」の内容も全文、明らかにしています。オープンにしてあるのは現在、前半のみなので、ぜひ、IWJの会員登録をしていただき、後半を含め、全編をご覧いただければと思います。
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・2016/02/04 世紀のスキャンダル!?鳩山元首相が「最低でも県外」公約を断念するきっかけとなった書類が今は存在しない!?外務省が見せたペーパーに虚偽!?虚偽公文書の作成の可能性も!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285911
・2016/02/16 「最低でも県外」を翻させた外務省の「極秘文書」の存在に「虚偽」疑惑!官僚が総理をワナにはめた!?
岩上安身が鳩山由紀夫・元総理にインタビュー!真相に迫る!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287473
・会員登録はこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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さらにこの「米軍のマニュアルに存在しない」という点については、朝日新聞も在日米軍司令部に独自取材し、「そのような公式な基準はない」との回答を得ています。
※「基準」米が説明と記述 徳之島案、懸念 普天間巡る内部文書(2016年2月23日朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12222253.html
米軍のマニュアルには「65海里」 という記述がない、にもかかわらず「ある」として虚偽の文章を作成し、日本の総理の方針を撤回させたのであれば、まさにクーデターのようなものです。まずは事実を確認しなければいけません。
そこで一昨日の岸田大臣の会見で、この問題について大臣の見解を問いました。
IWJの質問に対し大臣は、「一定の距離以上離れると運用に支障をきたすと2010年当時に、米軍から説明を受けており、それをふまえて徳之島案は課題が多いことが判明した」と答えました。
会見直前に、外務省が即席で用意したと思われる文章を読み上げる大臣でしたが、その内容にはかなり無理があります。一番重要な「一定の距離」が「65海里(約120km)」なのかどうかが、疑惑の焦点となっているのに、まずはそこを曖昧にごまかしたのです。
続いて大臣は、「具体的な距離」についても言及したのですが、それも矛盾に満ちた驚くべき回答でした。気になる続きは、ぜひ、以下の動画記事でご確認ください!!
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・2016/02/23 鳩山元総理に普天間「県外移設」を断念させた外務省極秘文書について岸田外務大臣「行政文書なのか確認できず」一方で「距離の問題から難しいと米軍から説明あった」と曖昧回答(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288588
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ぜひ皆様動画でご確認を! 佐々木隼也記者でした!
続いては、冒頭でもお伝えしました、東電の社内マニュアルに「『核燃料が5%以上損傷した場合、メルトダウンと判定する』と明記されていた」件について、原佑介記者よりお伝えします!
■嘘だろ!?「メルトダウン」は事故後3日以内に把握できていた!? 東電の呆れた隠蔽体質
おはようございます。記者の原です。
まもなく東日本大震災、そして原発事故から5年を迎えようとしていますが、当時、東電や政府が、かたくなに原発の「メルトダウン(炉心溶融)」を認めなかったことを覚えていますよね? 未曾有の大地震と大津波に見まわれ、次々と水蒸気爆発が起こり、放射線量の数値も跳ね上がったというのに、メルトダウンに関しては「溶融を判断する根拠がない」と言い張り、ようやくメルトダウンを認めたのは事故から2カ月が経った5月のことでした。
ところが昨日、突如として東電は、社内のマニュアルに「炉心損傷割合が5%を超えていれば炉心溶融と判定する」などと明記されていた事実を認めました。事故発生から3日後の3月14日には、燃料損傷の割合が1号機で55%、3号機では30%に達していたことが判明していたので、つまり、事故から3日も経たないうちから「メルトダウン」に至っていたとわかっていたのです。
・2016/02/24 福島第一原子力発電所事故当時における通報・報告状況についての緊急会見(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288952
ちょっと…もう呆れて言葉になりません。メルトダウンを指摘する声は事故直後から多々ありました。
震災翌日の3月12日は1号機が水素爆発した日ですが、この日の深夜に開かれた原子力安全保安院の会見で中村幸一郎審議官は「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と認めました。ところが、直後に中村審議官は会見から姿を消してしまいます。NEWSポストセブンなどは、当時の菅直人総理と枝野幸男官房長官がこの発言を「国民に不安を与えた」と問題視し、中村氏の更迭を指示したと報じましたが、真相やいかに。
※枝野氏「よ くやっている」「総理候補に浮上」と評価される理由なし2011.04.05
http://www.news-postseven.com/archives/20110405_16641.html
また、岩上さんは当時、フジテレビの「とくダネ!」にレギュラー出演していましたが、番組側から出演前日に「メルトダウンという言葉は使わないでほしい。炉心溶融という言葉を使います。『メルトダウン』という言葉ではインパクトがありすぎるので」と釘をさされたそうです。岩上さんが「メルトダウンという言葉はチェルノブイリ事故の後も含めて、これまでずっと一般的に使われてます。それを突然、使うなというのは、これは言論統制ですか」とたずねたところ、番組側は「強制ではない」と押しつけるような調子を緩めたそうです。
東京電力の社員も、政府の事故調査・検証委員会の聞き取りで「この頃の当社としては、広報などの場面で炉心溶融ということばをなるべく使わないようにしていたと記憶している」と証言しています。これらの事実だけみても、国や東電、メディアなどの間で「メルトダウン」を認めまいとする空気や圧力が蔓延していたのは間違いありません。
2カ月後にようやくメルトダウンを認めたときも「遅い!」と非難の声が上がりましたが、まさか5年後の今になって、「メルトダウンは3日後にわかっていた」などという衝撃の新事実が浮上するとは、骨の髄まで染み付いた東電の「隠蔽体質」には、驚きを隠せません。
今回の新事実は、新潟県の技術委員会の申し入れを受けて東京電力が調査した結果、判明したということです。新潟県の泉田裕彦知事は昨日、さっそくコメントを発表し、「社内で作成したマニュアルであり、事故当時にあっても、この定義は組織的に共有されていたはず」と指摘。「メルトダウンを隠ぺいした背景や、それが誰の指示であったかなどについて、今後真摯に調査し、真実を明らかにしていただきたい」と突きつけました。
さすが泉田知事、岩上さんのインタビューで見せた、一本筋の通った姿勢にお変わりはないようです。本日は5時半より東電会見があります。IWJももちろんこの問題を追及しますので、ご注目ください。
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※2013/09/07 「福島ではどこが問題だったのか、社会的な意思決定、制度の問題も明らかにした上で改善しないと、我々人類の子孫は生存の危機に直面する」 ~岩上安身による泉田裕彦新潟県知事インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/100574
小出さんはこのとき、すでにメルトダウンの可能性を詳しく説明しています!
※2011/04/10 「原子炉圧力容器に穴が開き、冷却水が漏れ続けている」小出助教、メルトダウンの可能性を指摘~ 岩上安身による小出裕章助教(京大原子炉実験所)インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/682
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原佑介記者でした。本日の東電会見を、ご注目ください!
それでは、昨日に続いて、民主・維新の合流に関する最新情報をぎぎまき記者よりお伝えします!
■民主・維新合流で枝野幹事長が報告会見!テレビがガン無視するTPP「大筋合意」の中身とは!?今日のテーマは遺伝子組み換え!? 民主・維新の合同会合を午前11時から生中継!
おはようございます。IWJ記者のぎぎまきです!
昨日の本ガイドで告知した通り、枝野幸男民主党幹事長の会見を取材、質問してきました!
昨日の枝野幹事長はずいぶん疲れているなぁ、、、というのが一番の印象。。。撮影してきた動画を見返しても、マイクを通して何度も何度も枝野幹事長のため息が聞こえました。このところの野党間の激動の中でお疲れなんだろうと拝察いたします。異なる政党が選挙協力したり合流したりするというのは、複雑な事情が交錯するものなのでしょう。。。
それでも!そこまでさせているのは安倍内閣とその仲間たちです。憲法を解釈の変更ひと つでねじ曲げてしまう、さらには「緊急事態条項」という麻酔薬を一本注射して、現行の憲法強制すべてを眠らせてしまおうともくろむ、その間にアレコレ勝手に政令を出して国を改造してやろうという、睡眠薬強盗かショッカーのような(全部、岩上さんが考えた比喩です)前代未聞のアブナイ政権をなんとかしないと、ますます国民の生活は破壊され続けてしまいます。生命と財産と基本的人権と国民主権とに関わる大問題なので、野党の皆さんには本当に頑張っていただきたいと思います!
疲れた様子とは言っても、自民・谷垣幹事長が維新との合流を「野合」と批判したことについては「『野合』と言わなければいけないのでしょう。決まり文句です」と反論した枝野幹事長。維新とは 去年から協議を重ね、理念や政策が一つの党として許容される範囲内であることを確認してきたと、谷垣氏の発言は的外れだと批判しました。
・2016/02/24 民主党 枝野幸男幹事長 定例会見(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288872
共産党が一人区で候補者を積極的に降ろす方針を固めたことについては、「思い切った決断で敬意を持って受け止めている」と回答しました。他方、野党共闘に歩み寄る一方で、共産党へ譲歩を迫る民主党の姿勢に対しては、「厚かましい」とか「傲慢にうつる」とか、それに対して、「民主党は何の努力をしているのか!?何もしていないじゃないか!」という批判の声があるのも事実です。
しかし一方では、「安保法制廃案」「安倍政権打倒」を打ち出し、野党をまとめた民主党を評価する声も少なくありません。今後、与党に代わる受け皿として存在感をめきめきと増してきた場合(めきめきは到底考えられないという人ももちろんいます)、米国政府は黙っていないだろうと民主党のこの決断を重く受け止める声も存在します。つまり、対自公だけでは済まないわけですね。
昨年夏、生活の党、山本太郎議員が国会で岸田文雄外務大臣や中谷元防衛大臣を追及し、安倍政権が進める原発再稼働やTPP、秘密保護法、集団的自衛権の行使容認は、米国からの露骨な要求ではないかと問いただしたことがありました。IWJは国会ハイライトとして記事にまとめていますので、ぜひ、ご一読ください。
そうした事を思えば、選挙をまたいで野党共闘が続けば、米国の影がちらつくこともあるかもしれません。そういう視点も持って今後も取材にあたりたいと思いますが、まずは、民主と維新の 2党の合流が、自公に代わる受け皿を作るという大同団結につながるのかどうか、共産党を含む他の野党との、参院選までの選挙協力はどう具体化するのかなど、これからも国会周辺をうろうろしながら、できる限り続報をお届けしたいと思います!
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・【安保法制国会ハイライト】山本太郎議員が日本政府の「属国タブー」を追及!原発再稼働、TPP、秘密保護法、集団的自衛権…安倍政権の政策は「第3次アーミテージレポート」の「完全コピーだ」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258755
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さて、本日は11時からCh4で民主・維新による「経済連携調査会合同会議」を中継します!
これまでも民主と維新が外交、労働 、経済、税制、災害といったあらゆるテーマで合同会議を行なってきましたが、IWJはその中から、マスコミフルオープンの「経済連携調査会合同会議」の取材を続けています。2月17日に引き続き、今日も「TPP大筋合意」について関係省庁からヒアリングをするそうです。
具体的な中身は「食品表示・食品安全等消費者行政分野」。つまり、遺伝子組み換え食品の表示に関わる重要テーマになると思います!要注目ですね!
TPPは国会で追究されてもニュースで取り上げられることは、ほぼありません。メディアはTPPについては徹底的にだんまりを決めこんでいます。
甘利明前担当大臣は金銭授受疑惑であっさり辞任し、今は睡眠障害で療養中とかで、これまでの交渉内容を責任持って語れる人が国会にいないわけです。「大筋合意」の中身も何も開示されないまま、TPP署名式に参加して合意してしまった政府と、報じることに極めて消極的なマスコミ報道。IWJはまだまだ本当に小さいメディアですが、重要なニュースを拾っているという意味では、大手メディアに劣らない気迫で取材に臨んでいます!。今日11時から行なわれる「経済連携調査会合同会議」をぜひ、ご覧ください!
また、引き続き粘り強い取材を続けられるよう、ご支援をお願いします!
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2016/02/17 民主党・維新の党統一会派による経済連携調査会合同会議(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287554
【Ch4 午前11時~】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
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ぎぎまき記者でした。
「野合」という言葉を辞書で調べると「正式な手続きによらず、夫婦になること」と出てきます。自民党は「野合」と揶揄するわけですが、自民党は自らが公明党と連立政権を続けていることを、どう表明するのでしょう?合併(正式な手続きによる夫婦?)するわけでもなく、あるイシューについてのみ話し合って足並みをそろえるというわけでもなく、ずーーっとべったり と仲良しですね?なぜ合併せずに、こんな関係が続いていくのでしょう?「自公」という単位に私たちはあまりにも慣れてしまいましたが、そこにはどんな利害が接着剤として機能しているんでしょうか?改めて気になります。
野党の共闘が進めばいろいろなことをいう人たちが現れるでしょうが、それを乗り越え、必要なエッセンスは吸収しつつ、融合によって新しいパワーが生まれることを期待しましょう!!
続いては、安道幹記者より、大好評のシリーズ特集「緊急事態条項」のご案内です!!
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■「シリーズ特集 緊急事態条項」では、本日18時よりCh1で岩上さんによる升永英俊・弁護士インタビューの模様を再配信します!また、まもなく「饗宴VI~国民非常事態宣言!露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!」の内容もパートごとに分けて配信予定ですので、どうぞご期待ください!
おはようございます。IWJで記者をしております安(あん)と申します。
IWJでは、2月22日から、緊急事態条項の新設に警鐘を鳴らす連続配信「シリーズ特集・緊急事態条項」をスタートさせています。同条項の危険性について、国会では繰り返し質問されるようになり、女性誌でも特集が組まれるなど、今年に入ってから情報が広がり始めています。しかし、まだまだ知らないという方も多いはず。IWJでは引き続き、声を大にしてこの条項の危険性を訴えていきたいと思いますので、どうか皆様からも、情報の拡散にご協力をいただければと思います。
昨日は「シリーズ特集」の第3弾として、2015年12月19日に中継した、「2016年最大の喫緊のテーマ!『国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある』~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー」を配信しました。
インタビューの動画と記事を、会員向けに全編公開しておりますので、番組を見逃した方は、どうぞこちらをご覧いただければと思います(まだ会員でない方、是非、ご入会ください!)
※2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」 ~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662
※こうしたアーカイブは、サポート会員になることで、全て無料で視聴することができます。ぜひサポート会員への登録変更をご検討お願いいたします!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
また本日18時からは、Ch1で2015年12月15日に収録された岩上さんによる升永英俊・弁護士インタビューの模様を再配信します。升永氏は、自民党改憲草案の緊急事態条項について、「憲法9条改正とは比べものにならないほど怖いものだ」と断言し、誰よりも早く警鐘を鳴らしてこられました。
升永氏はナチス・ドイツの独裁を例にとって、この条項の危険性を説明してます。
1933年2月27日に起こったドイツ国会議事堂放火事件を利用し、翌28日、当時首相だったヒトラーは、ヒンデンブルク大統領に「緊急事態宣言」を発令させました。これによりプロイセン州だけで、約5000人が数日のうちに司法手続きなしで逮捕・予防拘禁され、さらに、言論の自由、報道の自由、通信の秘密等の人権が停止されることになったといいます。
1933年3月23日に成立した全権委任法によって、ナチスの独裁が成立したとする見方が多いなか、升永氏は、「この緊急事態宣言の時点で、すべての勝負はついていた」と述べてます。詳しい内容は、是非、インタビューをご覧ください!
また今後「シリーズ特集・緊急事態条項」では、昨年12月20日に開催された 「饗宴VI」を、パートごとに分けて録画配信する予定ですので、どうぞこちらもご期待いただければと思います!
「饗宴VI」にご参加いただけなかった方も、「シリーズ特集・緊急事態条項」での配信を是非ご覧いただければと思います!!また「饗宴VI」はDVDでもお買い求めいただけますので、緊急事態条項の危険性を追記した『前夜・増補改訂版』と合わせて、ご検討いただければと思います!
※【増補改訂版・岩上安身単独サイン入り】『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171
※【増補改訂版】『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169
※『饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=25
さらに、今日は「民間立憲臨調」の記者会見が行われます!
「学識のある人々による裏付けのある情報を発信する組織」で、月に1度会合を開き、情勢分析を行っていく組織で、憲法学者で慶応大学名誉教授の小林節さんが音頭をとり、憲法学者で東京大学名誉教授の樋口陽一さん、弁護士の宇都宮健児さん、そしてIWJ代表の岩上さんも加わっています。「民主主義と立憲政治を問う」という声明文には賛同しているものの、立場や政治スタンスなどは異なる人々が集まっているとのことです。
第一回目は非常に反響があり、IWJ以外の各メディア も報じていました。明日の第二回も要注目です!
※2016/01/19 櫻井よし子氏に公開討論を要求!安倍政治が壊した「古きよき日本」を取り戻す~護憲派から改憲派の憲法学者、ジャーナリストら200人でつくる「立憲政治を取り戻す国民運動委員会」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283121
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升永弁護士のインタビューはパワーポイントの文字遣いも含めて強烈なインパクトがあります!私自身ももう一度見直したい1本です。そして、「饗宴VI」の会員向け配信。ぜひ、この機会にIWJの会員にご登録をお願いします!安道幹記者でした!
■IWJ新人記者とWebスタッフを大募集中!
先日まで行っていた経理スタッフの募集には、IWJの現状を心配し、 お忙しい中たくさんのご応募やご心配の声をいただきました。本当にありがとうございました! おかげさまで今後の見通しは立つ状態となり、経理スタッフの応募は締め切らせていただきます。
今後しばらくは、IWJの屋台骨となってくださる記者スタッフとWebスタッフを大募集いたします! 我こそはと思われるみなさま、ぜひ奮ってご応募ください!!
記者は、現場に出て取材をし、記事を書くという業務から始まり、記事のリライトやメルマガの編集など編集者としての仕事にまで及びます。つまり、テキスト作成全般に関わるのが記者のお仕事です。
岩上さんは先頭に立ってフォワードとしてゴールをきめるだけではなくこの日刊ガイドをはじめ毎日の仕事においても、若手を前面に押し出して、自分は後衛に下がり、背中を押す仕事を目にみえないところで続けています。「次世代の育成」のためです。この日刊ガイドや個々の記者の署名記事も、すべて岩上さんが目を通し、徹底的にリライトを行なっています。若手記者は毎日、文章を添削されて鍛えられ ているわけです。
昨年秋にスタッフ募集を読んで応募した私も、実はそれに先立って、岩上さんが連投ツイートでIWJ設立当初の気持ちを語っていたのが、直接の応募の動機でした。個人のジャーナリストとしてこのままやっていくか、それとも次世代を育てるかで迷い、後者を選んだということ。テレビではもちろんお顔を存じ上げていましたが、直接お話ししてみたいなと思ったのです。
私は、日刊ガイドの自己紹介のとおり、まだまだ手のかかる小さな子供がいて、別の仕事も抱えています。それでも、「疑問を持っていることが、ジャーナリズムだ」という岩上さんの言葉に鼓舞されて、当初の予定よりもIWJに時間を割いて仕事をしている次第です。
通常、メディアで情報を伝えるにおいて「中立的であること」「不偏不党であること」が重視されます。それはたしかに大事なことではありますが、実は、情報を切り取るうえで「偏りがない」ということはあり得ません。その点、IWJという媒体では、岩上さんをはじめ個々の「視点」からの論評をひるむことなく打ち出し、その一方で、「起こっている事実をリアルタイムで全部見せる」というライブストリーミングの手法により、事実にもとづいた報道を徹底しています。
もちろん、取材の裏づけ、慎重な表現、徹底した校正も常に意識するよう指導されています。取材を何度も何度も重ね、文章も何度も何度も書き直すという鍛錬も、間違いなく必要で、そういう意味ではIWJは若手記者にとっては「道場」のような場でもあります。
政治や社会問題の「なかなか見えない部分」を「知りたい」という気持ちがあるならば、IWJはとても面白い会社です! 記者という仕事、真実を伝えるという仕事に興味がおありでしたら、まずは応募をご検討ください!
そして、IWJのホームページの利便性を高めるために、現在「Web大改造プロジェクト」が進行中です! 今年の7月に向けて、IWJの記事アーカイブ検索を充実させるべく日夜奮闘中です。そこで、WebデザインはCSS言語の得意な方や、WordPressなどへ大量にデータ入力することに慣れている方で、IWJコンテンツに精通し、日々の記事コンテンツのアップロード・更新・管理作業もしていただく方を募集しています!
20代から50代まで、男女もちょうど半々くらい、個性的なスタッフ一同で、これを読んでくださっているあなたをお待ちしています! 記者、Webスタッフの応募条件はそれぞれ、スタッフ募集フォームをご参照ください!
※ スタッフ応募フォームはこちら!
http://bit.ly/1ALJypQ
■わとはぷ~What happened today?
今日は、ベトナム戦争で使われた枯葉剤の影響で結合双生児として生まれた、故グエン・ベトさん、グエン・ドクさん兄弟のお誕生日です。
2人が生まれた当時、日本では、大きな反響とともに支援の輪が広がりました。分離手術が行われることになった7歳のときには、日本は医療チームを派遣。資金的なバックアップも行いました。ドクさんは、東日本震災後にも、仙台で行われた障害者スポーツ大会を訪れて選手を応援するなど、日本への感謝の思いを持ち続けてくださっているそうです。
枯葉剤は、ベトナム戦争中の1961年から1975年にかけて、「マラリヤ蚊などを退治する」という名目で、アメリカ軍と南ベトナム軍によって広範囲に捲かれ ました。実際は、ゲリラ戦と化していたベトナムで、ベトコンの隠れ家となる森林を枯死させ、農業基盤を破壊するために使われた恐ろしい化学兵器でした。
ベトナムで使用された枯葉剤には猛毒のダイオキシン類が含まれ、動物実験では催奇形性が確認されています。ベトナム帰還兵の枯葉剤暴露とその子どもの二分脊椎症の増加の関係についても、関連が示唆されています。しかし、人体に対する実験が不可能なことを逆手に取り、いまだに関連性を否定する言説もあります。ベトナム戦争当時は、サイゴンの日刊紙「ティン・サン」が枯葉剤散布地域での出産異常の増加に関する連載を開始したあと、すぐに発禁処分になったこともあるそうです。
少し話題はそれます が、21日(日)に放送されたNHKスペシャル「新・映像の世紀 第5集」を見ました。
衛星放送が開始され、全世界が同時にテレビで同じ映像が見られた瞬間のこと。その番組の放送に合わせてBBCからビートルズに発注された曲が「All You Need Is Love」で、そのレコーディングの様子が全世界に流れたこと。1960年代、ベトナム戦争への反戦運動をきっかけに全世界の若者たちが起こしたアクション。最後のくだりでは、1987年にベルリンの壁の隣で行われたデビッド・ボウイのライブと、それを聴くために壁の向こう側に東ドイツの若者が続々集まってくる様子。それから、その2年後にベルリンの壁が壊された瞬間の映像が流されました。正直、泣けました。
番組によると、ベトナム戦争は「テレビに負けた戦争」と言われているそうです。それほど、戦争の実態が映像で流された影響は大きかったのです。翻って、今の日本はどうでしょう。今のNHKはどうでしょう。空爆や紛争の被害にあう人々の映像は、私たちにきちんと届いているので しょうか。
もし、今どこかでベトちゃんドクちゃんのような子どもが生まれたとして、それを猛毒の化学薬品や戦争の惨禍と結び付けて大々的に報じ続ける大手メディアは存在するでしょうか…。官邸からの圧力に抗えず、看板番組「クローズアップ現代」の看板キャスター国谷裕子氏を降板させ、ニュース番組では日々、安倍政権におもねるニュースを流し続けるNHKは「戦争へ向かう政府に負けるテレビ」と化してはいないでしょうか。なぜ過去のベトナム戦争はこんなに批判的に描けるのに、現在進行形の戦争やその可能性についてはおよび腰なのでしょう。
今回の「新・映像の世紀」は、久しぶりに手応えのある番組を見たと思えました。NHKには、このような良質な番組を、頑張って作り続けてもら いたい、と思います。そのためには、視聴者である私たちは「ダメなものはダメ」と大きな声で言い続けると同時に、「良いものは良い」とも言い続け、政府の圧力に対抗していかなければならないのだろうとも思いました。総務大臣が「電波停止」に言及して露骨な脅しをかけるような昨今だからこそ、一市民として、より一層、それに対抗する大きな声を上げていかなければと感じます。
もちろんIWJにおいても、日々、重要な事実を確かな「視点」とともに、伝えていけるよう、私自身も精進して頑張りたいと思います!
本日もよろしくお願いいたします。
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】