日刊IWJガイド「自民党・山田賢司議員の元公設秘書が謎の死!『告発』ブログがなぜか突然削除!IWJの取材に山田事務所は?/『シリーズ特集・緊急事態条項』国家を守り、人権を制限するのが『国家緊急権』!岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを本日配信!2016.2.24日号~No.1259号~


■■■ 日刊IWJガイド「自民党・山田賢司議員の元公設秘書が謎の死!『告発』ブログがなぜか突然削除!IWJの取材に山田事務所は?/『シリーズ特集・緊急事態条項』国家を守り、人権を制限するのが『国家緊急権』!岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを本日配信!2016.2.24日号~No.1259号~ ■■■
(2016.2.24 8時00分)

 おはようございます。IWJで記者をしている原です。

 先日、地元(埼玉)の男友達と食事中に、「ベッキーの不倫騒動なんかで盛り上がるなよ!」と小言を言われました。僕はそもそもベッキーさんのニュースに関心ありませんし、IWJとして芸能人の不倫や二股に関する報道をしているわけでもありません。八つ当たりされる謂れはないのですが、「ゲス報道がひどい!」という不満の矛先が、IWJスタッフである僕に向かったようです…。IWJがどんなメディアなのか、友達にすらちゃんと認識してもらっていないということもわかり、改めて自分の努力不足を痛感させられました。

 ところで皆さん、不倫といえば、最近は多くのスマホが「指紋認証」でロック解除できますが、その気になれば、パートナーが寝ている間に、パートナーの指に「ピッ」とスマホを押し当ててロックを解き、LINEを覗きみる…という、米国NSAも真っ青の手口もあるとか。何か身に覚えのある方はお気をつけください。

 今日も様々な芸能ネタが世間を賑わせると思いますが、IWJでは、野党共闘の行方、緊急事態条項の危険性など、注目の政治的・社会的なニュースの数々を報じていきたいと思います!「目次」と「中継番組表」のあとは、平山茂樹記者より、あの「元秘書の変死」事件について、続報です。

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■自民党・山田賢司衆議院議員の元公設秘書が謎の死~「告発」を記したブログがなぜか突然削除! IWJの取材に山田議員事務所の反応は?(平山茂樹)
┠■民主と維新が合流で「新党結成」か!?自民・谷垣幹事長「野合だ!」と批判~志位委員長「余計なお世話です。立憲主義を壊した張本人にあれこれ言われたくありません!」(ぎぎまき)
┠■メディアと安倍首相の会食は、贈収賄罪で裁くことができる?!~高山佳奈子・京都大学法科大学院教授インタビュー~緊急事態条項の危険性も聞きました!(山本愛穂)
┠■あなたは大丈夫!?参院選投票のためには、3月22日より前に住民票を現住所地へ移動しましょう!(城石エマ)
┠■シリーズ特集「緊急事態条項」!2016年最大の喫緊のテーマ!『国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある』~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを本日配信
┠■ご支援のお願い!原発取材を続けているIWJが「ドイツ取材」を敢行!
┠■「原発事故被害者の救済を求める全国運動:第三期いよいよ始動!記者会見&集会」を中継します!
┠■わとはぷ~What happened today?「月光仮面、放送開始の日!」
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◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.2.24 Wed.**

【Ch6】11:50~「民主党 枝野幸男幹事長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※民主党の枝野幸男幹事長による定例会見を中継します。

【Ch4】12:30~「日本外国特派員協会主催 柴山昌彦・総理補佐官 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「日本外国特派員協会」主催の柴山昌彦・総理補佐官 記者会見を中継します。

【Ch5】14:00~「原発事故被害者の救済を求める全国運動:第三期いよいよ始動!記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「原発事故被害者の救済を求める全国運動」主催の記者会見を中継します。内容は、「全国運動のこれまでの活動成果と第三期活動方針」。岩上安身もこの運動の呼びかけ人となっています。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch5】15:00~「原発事故被害者の救済を求める全国運動:第三期キックオフ集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「原発事故被害者の救済を求める全国運動」主催の第三期キックオフ集会の模様を中継します。

【シリーズ特集:緊急事態条項 3・Ch1】18:00~「2016年最大の喫緊のテーマ!『国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある』 ~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662
※2015年12月19日におこなわれた、岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを再配信します。Twitterアカウント @IWJ_ch1 にて、本インタビューの模様を実況ツイートします。

【IWJ_KYOTO1】19:00~「SEALDs KANSAI SALON #2『選挙のはなし』 ―Guest 中野晃一・上智大学教授」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「SEALDs KANSAI SALON #2 」を中継します。ゲストは上智大学教授の中野晃一氏。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.2.25 Thu.**

【Ch未定】11:00~「民主党・維新の党統一会派による経済連携調査会合同会議」
※議題は「食品表示・食品安全等消費者行政分野に関するTPP大筋合意内容について、関係省庁よりヒアリング」。

【Ch未定】13:00~「日本外国特派員協会主催 佐藤仁・南三陸町長 記者会見」
※日本外国特派員協会主催、南三陸町長の佐藤仁氏による記者会見を中継します。

【Ch未定】14:00~「『民間立憲臨調』記者会見」
※IWJ代表・岩上安身も会見者として参加する、「民間立憲臨調事務局」主催の記者会見を中継します。

【Ch未定】17:00~「『人種差別撤廃基本法を求める議員連盟』主催:人種差別撤廃施策推進法成立に向けての院内集会」
※2014年4月に国会内で結成された「人種差別撤廃基本法を求める議員連盟」主催による院内集会を中継します。発言者は、龍谷大学大学院教員の金尚均氏、CCPR(国連自由権規約委員会)センター・アジア太平洋地域コーディネーターの白根大輔氏ら。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【録画配信・IWJ_GENEVA】20:00~「英エセックス大学人権センター・フェロー・藤田早苗氏による国連紹介」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-geneva
※昨年12月、日本政府により公式訪問をキャンセルされた「国連・表現の自由に関する特別報告者」の4月訪日の実現に向けて活動する、英エセックス大学人権センター・フェロー藤田早苗氏による国連紹介を録画配信します。

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■自民党・山田賢司衆議院議員の元公設秘書が謎の死~「告発」を記したブログがなぜか突然削除!IWJの取材に山田議員事務所の反応は?

 おはようございます。IWJでテキスト関連の業務を担当している平山と申します。

 すでにこの『日刊IWJガイド』で2回にわたりお伝えした、自民党・山田賢司衆議院議員の元公設秘書・野田哲範(のだ てつのり)氏の「謎の死」について、続報をお届けします。

 野田氏が死の直前に投稿した、山田議員の「交通費の私的流用」「所得税法違反」「選挙運動員買収」などを告発するブログ記事が、なぜか何者かによって削除されてしまいました。削除されたのは、2月6日と2月7日にかけて投稿された、計9本の記事。山田議員に関して記された記事のみが削除されていることから、「山田議員側が何らかの働きかけを行なったのではないか」という指摘がインターネット上に溢れることになりました。

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※山田賢司議員に関する9本の記事が削除された野田哲範氏のブログ
http://ameblo.jp/fp-noda/

※削除された9本の記事に関しては、以下のサイトに「魚拓」が残っている
http://matome.naver.jp/odai/2145537836571940401
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 まず、改めて事件の経緯を振り返っておきたいと思います。野田氏は、2013年から2014年9月まで、自民党・山田賢司議員の公設秘書を務め、2015年には西宮市議選に立候補。結果は落選となり、その後、空き家についての相談を受けるNPOを設立して活動していました。

 その野田氏は、2016年2月11日午前11時15分頃、兵庫県西宮市の路上に駐車された車の中から、遺体となって発見されました。車内に練炭があったことから、警察は自殺と断定。しかし、遺体は七輪に顔を突っ込んだ状態で、損傷も激しいなど、自殺としては不自然な点が多いことから、インターネット上では「本当に自殺なのか」「他殺ではないか」との憶測が広まっていました。

 野田氏の死が「他殺」ではないかと推測される理由として、野田氏が死の直前まで、山田賢司議員の不正を告発するブログ記事を連続して投稿していたことがあげられます。また、野田氏は2015年7月、山田賢司議員の「給与ピンハネ疑惑」を『週刊現代』で告発し、政治資金収支報告書における公文書偽造で神戸地裁に刑事告訴する準備中でした。このような状況から、TwitterなどのSNSでは「自殺で処理していいのか」「他殺ではないか」などの書き込みが溢れました。

 こうした戸惑いの声が広まる中で、山田議員を告発した野田氏のブログ記事が、突如として削除されてしまったのです。「野田氏の死に、山田議員側がなんらかのかたちで関与しているのではないか…」というウワサがいよいよ一人歩きし始めましたが、なぜ、野田氏のブログは削除されてしまったのでしょうか?

 IWJではまず、野田氏が利用していたブログ(Ameba blog)の運営管理会社である「株式会社サイバーエージェント」に取材しました。同社担当者によると、ブロガー本人が亡くなった場合、その管理権は親族に移される、とのこと。そして、新たに管理者となった親族の許可なしに、第三者に対して情報を開示することはできない、とのことでした。

 そうなると、ブログ記事は、野田氏の親族が自主的に消したのか、あるいは、親族に対して何者かが消すよう圧力をかけたのか、との推測も成り立ちます。そこでIWJでは、山田議員の事務所に対し、取材を敢行。その取材結果は・・・!

 気になる続きは記事にまとめましたので、Webでお読みください!

※2016/02/24 自民党・山田賢司衆議院議員の元公設秘書が謎の死~「告発」を記したブログがなぜか突然削除! IWJの取材に山田議員事務所の反応は?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288842

 また、IWJでは、ここのところ連続している自民党議員の不祥事に関して、立て続けに記事にしていますので、こちらもぜひ、ご覧ください。

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※【速報!】甘利大臣辞任で幕引き!?「『あっせん利得罪』の可能性もあり、議員の資格も問われるはず」と神戸学院大・上脇教授が指摘!安倍政権「4トップ」の一角が陥落で「ドミノ倒し」開始の可能性も!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284806

※2016/02/12 自民党・宮崎謙介衆院議員が不倫を認め、議員辞職を表明 記者会見で(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287014

※またもや自民党議員の「カネ」問題!熊本選出・松村祥史議員に3500万円もの「出所不明金」!神戸学院大学・上脇博之教授「松村議員と政党支部の共謀だろう」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285488

※【国会ハイライト】自民党・丸山和也議員の「黒人奴隷が米大統領」差別発言と「日本が米国の51番目の州に」売国発言の「根っこ」に迫る!安倍政権による「米国属国化」とつながり?背後にある謎の集団とは?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287873
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 平山茂樹記者でした。続いて、煮え切らない民主党にイライラしながらも、粘り強く取材を続けているぎぎまき記者より、民主・維新の合流に関する最新情報です!

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■民主と維新が合流で「新党結成」か!?自民・谷垣幹事長「野合だ!」と批判~志位委員長「余計なお世話です。立憲主義を壊した張本人にあれこれ言われたくありません!」

 おはようございます。記者のぎぎです。野党の動きが一段と慌ただしくなっていますね!

 ずっと平行線が続いてきた民主党と維新の党の「合流」協議。一昨日22日の夜、ついに、「新党結成」の方向で決着したようです。

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※民主と維新 党名変更し合流で最終調整
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160223/k10010418791000.html
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 解党して新しい名で新党結成を望む維新と、党名の看板は書き換えたくない民主の間で一向に折り合いが付かず、一時は見送られた合流の話でしたが、19日の5野党党首会談の勢いにのって、またまた新たな展開を見せました。

 今後、党名を変更するのか据え置きにするのか、両党で意見集約を行うようですが、2党の「合流」によって目前に控えた参院選でどんな成果を上げられるのか。今後の展開に注目ですね!

 自民党の谷垣幹事長は2党の合流をうけて、「選挙のためだけに大同団結することになると、野合という”そしり”は免れない」とチクリ。あはは、釘を刺したつもりでしょうが、これぞ「ぬかに釘」。「効き目のない嫌味だわ~!」と誰もがそう受け取ってくれればいいですが、谷垣スポークスマンの発言を信じて「本当、野合だわ~」と批判的に見る人もいるかもしれません。

 いやいやいや!

 そもそも公明党との連立は「野合」ではないのでしょうか。自民党は常々、公明党の存在は党にとって「抑止力」になると言ってきました。うまい解釈で政策が異なった党との連立を正当化してきたわけです。

 2月18日、自民党の鴻池祥肇議員は、参院選の兵庫県の5つの選挙区で公明党候補への推薦を検討している党の方針に対し、「(公明党は)国家観、国柄への思い、歴史観はまったく違う政党だ」として批判しています。

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※「国家観まったく違う」自民の鴻池氏、公明への推薦反対
http://www.asahi.com/articles/ASJ2L4W14J2LUTFK00S.html
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 おいっ!おいっ!

 今回、民主、共産、維新、生活、社民の野党5党が選挙協力を行なうことは「野合」ではありません。的はずれな指摘です。「野合」とは「共通するものもないばらばらの集団が、まとまりなく集ること」。5党は、「安倍政権打倒」で共通しているじゃないですか。

 本ガイドで何度も取り上げている、2月20日の社民党定期全国大会では、安倍政権が壊し続けている「立憲主義」、「国民の生活」、「民主主義」という3つの危機を食い止めるため、「違いを超えて結束する必要がある」と民主党・枝野幸男幹事長がスピーチをしました。共通の目的を明確に掲げたうえで、異なった集団がまとまるわけですね。これを、「野合」とはいいません。

 昨年12月21日には、共産党の志位和夫委員長が「野党統一候補は談合だ」と批判した自民党議員の発言に対し、「余計なお世話です。立憲主義を壊した張本人にあれこれ言われたくありません!」とTwitter上で反論しました。

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志位和夫氏ツイート
https://twitter.com/shiikazuo/status/679162326533062656
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 これからネガティブキャンペーンが張られ、野党共闘の切り崩しを図ろうとする動きが相次ぐかもしれません。野党の皆さんは、ぜひ、志位委員長が見せたきれっきれのアティテュードで、軽くかわして欲しいと思います!

 IWJは本日午前11時50分頃から、民主党の枝野幸男幹事長の会見を中継予定です!記者からは維新との合流の件で、質問が相次ぐと思います。新党結成なるのか!?今後の展開は!?ぜひ、Ch6をご覧ください!

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・2016/02/20 社会民主党 第15回定期全国大会(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288092

【Ch6 午前11時50分頃~】
http://www01.iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
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 ぎぎまき記者でした。皆さん、今日は枝野幹事長会見にぜひご注目ください!続いては、昨日の岩上さんによる重要インタビューについて、山本愛穂記者がお伝えします。

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■メディアと安倍首相の会食は、贈収賄罪で裁くことができる!? ~高山佳奈子・京都大学大学院教授インタビュー~緊急事態条項の危険性も聞きました!

 おはようございます。記者兼季節就農者の山本愛穂です。

 だんだんと春の陽気が近づいてきたかな、と思えば、急な気温下降が続く今日この頃、会員の皆さまは元気にお過ごしでしょうか。

 気づけば年が明けてもう2ヶ月が過ぎました。2015年3月27日、古賀茂明氏が「報道ステーション」の出演中に官邸からのバッシングの存在を指摘する「不規則発言」を行い、同月一杯で番組を「降板」してから、来月で約1年が経とうとしています。報道の委縮はとどまるどころか加速し、来月には、テレビ朝日「報道ステーション」でキャスターを務めた古館伊知郎氏、NHK「クローズアップ現代」で長年キャスターを務めた国谷裕子氏、そしてTBS「NEWS23」でアンカーを務めた岸井成格氏の降板も決定しています。いずれも、安倍政権に対し、鋭い追及姿勢を崩さなかったキャスターで、官邸からの圧力を疑わざるを得ません。

 さらに、そうした降板劇の一方で、安倍総理とメディア関係者トップによる会食が連日続けられています。朝日新聞の曽我豪編集委員、毎日新聞の山田孝男特別編集委員、読売新聞の小田尚論説主幹、日本経済新聞の石川一郎専務、時事通信の田崎史郎特別解説委員、島田敏男・NHK解説副委員長など、錚々たるメンバーによる会食は、2015年には6月までの間に60回を超えていたといいます。

 先日2月9日、「公正な報道をしないと、電波の停止もあり得る」などと、放送法を曲解して脅しをかけた高市早苗総務相ですが、公正な報道をするべきメディアの名だたるトップが、時の首相と会食することは許されるのでしょうか。安倍総理の会食費は当然、私たちが支払っている税金でもあるし、出席しているメディア関係者の食事代はどこから出ているのでしょうか。こうした現状を、法律で裁くことはできないのでしょうか――。

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・2016/02/12 電波停止は「テロの呼びかけ」があったような場合――政権批判は「テロ」扱いに!? 高市早苗総務相の不自然な釈明! 会見ではマイナンバー法の「抜け穴」についてノーコメント!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287006

・2016/02/09 メディア規制を強める安倍政権・高市大臣がテレビへ「電波停止」の恫喝的発言!BPO委員長代行の是枝裕和氏が「放送法」のカラクリを暴く!http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286707

※こうしたアーカイブは、サポート会員にご登録していただくことですべて無料でご覧いただくことができます。財政難の折、ぜひ会員登録切り替えをご検討ください。よろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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 今回、岩上さんが大阪でお話をおうかがいした高山佳奈子・京都大学大学院教授の専門は、国際刑事法です。「安全保障関連法案に反対する学者の会」の呼びかけ人も務められており、記者会見の際、岩上さんのインタビューに応えて、「マスコミの経営幹部と政権トップが会食を重ねることは、刑法上、贈収賄を構成する」と発言された方です。今回は、待望のインタビューがかないました。

 刑法が専門家の高山氏は、今回の岩上さんによるインタビューの中で、贈収賄罪、公務員職権乱用罪、威力妨害罪など、政府からメディアへの報道圧力に対して、どのような刑事罰が該当する可能性があるか、ひとつひとつ検証していきました。

 私もリアルタイムで視聴させていただきましたが、岩上さんが、「メディアの会食で、情報がねじまげられている。どんな法律で罰する可能性がありますか?」と尋ね、穏やかな高山氏が解説する、かけあいが面白いインタビューでした。

 また、緊急事態条項を取り扱った終盤では、どうしてこの条項が危険なのか、刑法の観点から、解説していただきました。

 「私が処刑されることもあり得るということになります」――。緊急事態条項が通れば、極端な例と前置きしながら、そうした事態にもなると話す高山氏。まさか、そんなことは! と思う方も、先生の冷静で合理的な説明を聞けば、背筋が寒くなると思います。また、先日岩上さんが行った樋口陽一・東京大学名誉教授へのインタビューのお話も出て、盛り上がりました。

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・2016/02/17 憲法学の「神様」がIWJに降臨!前代未聞!樋口陽一・東京大学名誉教授が岩上安身のインタビューで自民党改憲草案の狙いを丸裸に!(動画)http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287549

※こうしたアーカイブは、サポート会員にご登録していただくことですべて無料でご覧いただくことができます。財政難の折、ぜひ会員登録切り替えをご検討ください。よろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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 高山氏によるインタビューは、近日中にIWJのサイトにアップいたします。メディアとの会食やNHKとの癒着など、普段から「おかしいじゃないか」と憤怒しながら昨今の報道を追っている方に、ご覧いただければと思います。

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 以上、山本愛穂記者でした。続いては、学生記者・城石エマ記者より、選挙に関する重要な「注意点」のレクチャーです。

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■あなたは大丈夫!?参院選投票のためには、3月22日より前に住民票を現住所地へ移動しましょう!

 おはようございます、IWJ学生記者の城石エマです!

 突然ですが、この日刊IWJガイドをお読みのみなさまの中に、私と同じ学生の方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?あるいは、私のような学生を子どもに持つ親世代の方はどのくらいいるのでしょうか?今日は特に学生の方々に、大事なお知らせです!IWJでは、これまで口を酸っぱくして「緊急事態条項」の危険性をお伝えし、7月の参院選に向けた野党共闘の動きを追ってきました。

 ところでこうした報道は、当たり前ながら、「みんなが参院選の投票に行くこと」を大・大・大前提にしています。が、どうやら、世の中では、特に学生にとっては、選挙に行くことがそれほど当たり前でもないようです。

 年明け、立て続けに各地方で市長選挙が行われましたが、宜野湾市長選を除き、すべて投票率は50%以下。八王子ではなんと、たったの32.6%でした。だいたい3人に1人しか投票に行っていないことになります。これは深刻ですね。

 投票率の低さには、さまざまな原因が考えられます。「自分一人が投票したって何も変わらない」「投票したい候補がいない」、よく聞くのはこうした声です。もちろん、これに対して「ちょっと待った!」と言いたいのはやまやまなのですが、実はこれ以外に、「投票したくてもできない」という特殊な事情もあるようだ、ということが分かりました。

 この特殊な事情についてIWJに声を寄せてくださったのは、「学者の会」のご賛同者で一橋大学の小岩信治准教授です。小岩氏は、学生と選挙の話をしているうちに、こんな言葉を聞いたそうです。

 「投票には行きたいけど、住民票を今の住所に移していないから、投票に行けない」――。

 「え!そんな理由で投票に行けない人がいたのか!」と、小岩氏のお話をうかがって、私は思わず驚いてしまいました。基本的に実家暮らしをしている私は、恥ずかしながら、実家を離れ暮らす人のそうした事情に疎く、小岩氏のお話を聞くまで、選挙に行かない人はみな行こうという意思がないだけだと思っていました。

 だったら、参院選までに住民票を移して!と言いたいところですが、事態は急を要します。実は、7月の参院選時に現住所で投票をしたいと思ったら、なんと3月22日までには住民票を移し終えなければならないのです!!!

 この背景には「公職選挙法」の決まりがあるのですが、とても大事な内容ですので、詳しくは先日アップした記事をぜひお読みください!そして、まだこの事実を知らない方々に、拡散してください!

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・2016/02/21 「100%GO VOTE!」学者の会賛同者の一橋大学・小岩信治准教授が、学生に呼びかけ!参院選投票のためには実家から住民票を移すこと!それも3月22日までに!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288427
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 ちなみにこの記事は、参院選が「6月23日公示、7月10日投開票」であることを前提に、住民票を移す期限を「3月22日」としていますが、ここへ来て、政府が公示日の前倒しを検討しているとの情報も。そこには、「沖縄」での選挙を見据えた与党の思惑があるようです。一体どういうことでしょう?これについても記事本編に加筆しましたので、一度お読みいただいた方でも、もう一度ご覧いただければ幸いです!

 選挙が早まれば、当然、3月22日よりも早く住民票を移動しなければならないことになります。学生の方々も、そうでない方々も、この夏の参院選に投票へ行かないという選択肢はありません!自分が投票へ行かなかった選挙で、独裁政権が誕生しても、後悔先に立たずです。必ず、選挙に行きましょう!

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 城石エマ記者でした!選挙、行きましょう!

■シリーズ特集「緊急事態条項」!2016年最大の喫緊のテーマ!『国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある』~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを本日配信

 では、僕から「シリーズ特集」についてのご案内をさせていただきます。

 今月17日に開かれた参院憲法審査会では、自民党の丸山和也参院議員の「日本がアメリカの第51番目の州に~」などといったトンデモ発言にばかり注目が集まりましたが、この日の審査会のテーマは、二院制をめぐる「参議院として重視すべき役割」で、「緊急事態条項」に関する大事な議論も行われていました。

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※【国会ハイライト】自民党・丸山和也議員の「黒人奴隷が米大統領」差別発言と「日本が米国の51番目の州に」売国発言の「根っこ」に迫る!安倍政権による「米国属国化」とつながり?背後にある謎の集団とは?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287873
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 審査会で、日本共産党の仁比聡平議員は、参考人として招かれた千葉経済大学・荒井達夫教授に「緊急事態条項」に対する見解を質問し、荒井氏は、「精神的自由や報道の自由(の制限)は絶対してはいけない。民主主義国家が終わってしまう危機感がある」と回答。仁比議員は「今の話を踏まえても、緊急事態条項創設のために憲法を明文改定する必要はまったくないと考える」と述べ、緊急事態条項の新設に反対の意を表明しました。

 安倍総理は国会で「緊急事態条項」について質問されても、毎回、「政府としてお答えすることは差し控えさせていただく」と述べ、「憲法審査会でご議論をいただきたい」と逃げています。その憲法審査会で、さっそく緊急事態条項不要論が飛び出したわけですが、安倍総理の感想をうかがいたいところです。

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※超重要!!【国会ハイライト】ついに国会で緊急事態条項の危険性が取り上げられる! 緊急事態条項は「ナチスドイツの国家授権法と全く一緒だ」福島議員が追及! なんと安倍総理は中身について答弁せず逃走!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283468
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 ちなみに、自民党推薦の参考人、大東文化大学大学院の浅野善治教授は、「憲法で考える緊急事態がこの程度のものでいいのか議論してもいい」と理解を示したということですが、自民党は今、やはり安保法案の審議と同様、政権の肩を持ってくれる学者を必死に探している頃なのでしょうか?

 IWJでは、2月22日から「シリーズ特集・緊急事態条項」と銘打ち、緊急事態条項の新設に警鐘を鳴らす連続配信をスタートしました。本日は「シリーズ特集」の第3弾として、2015年12月19日に中継した、「2016年最大の喫緊のテーマ!『国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある』~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー」を配信します!

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※2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」 ~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662
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 「非常事態に、国民ではなく国家を優先するのが国家緊急権」であると本質を突く永井さん。インタビューでは、内閣が法律と同等の効力を持つ政令を発せられるという緊急事態条項の規定について、「国会の立法権を内閣に移譲するのと同じ」と指摘し、次のように懸念を示しました。

 「テロ、大規模なデモやストライキ、インフレなど、憲法を停止できる条項をどんどん加えられる。改憲の困難さを反故にし、拡大解釈で何でも追加できます。自然災害の際、治安目的で戒厳も制定できる。『流言飛語』を防ぐために報道規制もできる」

 憲法審査会で陳述した千葉経済大・荒井氏同様、「報道規制」もあり得ると証言されているんですね。詳しくは昨日の岩上さんによる高山佳奈子・京都大学大学院教授インタビューをご覧いただきたいのですが、堂々と報道に圧力をかけ続ける安倍政権の姿勢を見ていると、緊急時の報道規制も躊躇うことがないだろうな、と思えます。報道メディアであるIWJは、当事者として緊急事態条項の危険性に向き合い、批判していかなければなりません。

 本日のシリーズ特集を是非ご視聴いただくとともに、緊急事態条項の危険性を追記した『前夜・増補改訂版』、そして永井さんも登壇し、同条項の危険性を論じつくした「饗宴VI」のDVDも是非お買い求めください!

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※【増補改訂版・岩上安身単独サイン入り】『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

※【増補改訂版】『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

※『饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=25
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■ご支援のお願い!原発取材を続けているIWJが「ドイツ取材」を敢行します!

 ここで皆さんに、緊急カンパのお願いがございます!

 3.11前から原発取材を絶えず続けているIWJですが、この冬、ドイツのベルリンとフランクフルトで開催される、原発事故に関するイベントに在欧スタッフの鈴木樹里記者を派遣し、取材・中継することにしました!もう、第1弾が明後日にせまってまいりました。

 重要な取材ですが、日本から遠く離れたドイツが舞台ですから、言葉も違えば環境も違うので、どうしてもその分、多額のコストもかかってきます!皆さんに、ぜひ、IWJのドイツ取材をご支援いただきたく思います!どうかよろしくお願いします!

 ベルリンでは、IPPNW(International Physicians for the Prevention of Nuclear War)主催の3日間(2月26~28日)にかけて行われるイベント「五年後の福島と30年後のチェルノブイリ」を取材。ベルリン取材でかかる経費の概算見積は、合計164,808円で、そのうち、通訳料として84000円ほどかかる見積もりです。

 また、フランクフルトでは、IALANA(Intl. Association of Lawyers Against Nuclear Arms)、Evangelical Mission in Solidarity (EMS)などが主催する3日間(3月9日~11日)のイベント「原子力リスクに反対する正義と信仰」を取材します。核の危険について、様々な視点から国際的な議論を行うとのことです。

 また、最終日の11日は、SEALDsの奥田愛基さんとフランクフルト大学の学生の対話集会の模様も取材予定です。フランクフルト取材でかかる経費の概算見積は、合計160,895円ですので、合計で345,703円の経費がかかる見込みです。

 これは交通費・宿泊費・通訳料などのミニマムなコストの合計であって、人件費や食事代などは含まれていません。さらに、外国語での取材ですので、もっともっと、翻訳や取材協力者のお力が必要になってくる見込みです。すべての経費を合計したら、まず50万円を越えると思われます。

 オランダ・アムステルダム在住の鈴木樹里記者にお隣のドイツへ出張取材してもらう、というだけでも、これだけかかってしまいます。もちろん日本からカメラマンや記者を派遣したら、もっと高くついてしまうので、欧州駐在のスタッフがいるからこそ、この金額で抑えられているともいえます。

 IWJの資金は、決して潤沢ではありません。しかし、東電会見も国会前の脱原発抗議も撮り続けてきたように、原発・被曝に関する重大なイベントや会見は、できる限り可視化し、皆さんのもとに届けたいと考えています。僕も事故当時、佐々木隼也記者とともに東電に24時間張りつき中継をしましたが、今でもIWJは、東電会見や規制庁中継を続けています。

 こうしたIWJの執念の取材は、支えてくださる皆さまのバックアップがあってこそ、成り立ちます。ベルリン・フランクフルト取材のために、緊急カンパを募りたいと思います!どうぞ、IWJの取材活動をご寄付・カンパによってご支援ください!

 皆さんが会員登録され、会費を納めて下さることが、IWJの取材活動の基盤となります。財布の中身も厳しいご時勢ではありますが、可能な範囲で、ご寄付・カンパいただければとても助かります。よろしくお願いします。

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※会員登録はこちら
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパもお願いしています
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
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■「原発事故被害者の救済を求める全国運動:第三期いよいよ始動!記者会見&集会」を中継します!

 さらに、本日は「原発事故被害者の救済を求める全国運動:第三期いよいよ始動!記者会見」と、「原発事故被害者の救済を求める全国運動:第三期キックオフ集会」を中継します。

 2013年8月26日にキックオフした「原発事故被害者の救済を求める全国運動」(代表:小池達哉/福島県弁護士会前会長、宇野朗子/福島市から京都に避難、佐藤和良/前いわき市議会議員)は、(1)子ども・被災者支援法の幅広い適用と具体的な施策の実施、(2)賠償の時効問題の抜本的な解決のための特別立法の2点を求め、請願署名や全国集会、各地での周知活動を行ってきましたが、先日、岩上さんもこの運動の呼びかけ人に加わりました。

 現在、市民の思いを裏切るように「原発事故子ども・被災者支援法」は骨抜きにされ、自主的避難者の住宅支援は2017年3月で打ち切り、避難指示区域は帰還困難区域を除いて2017年3月までに解除。賠償も2018年3月までで打ち切りなど、原発事故被害者の切り捨て政策が進められています。一方で、原発事故当時18歳以下の約38万人を対象にした甲状腺検査では、合計116人が癌と診断され、他にも51人に癌の疑いがかかっています。

 こうした状況を踏まえて、実行委員会内で何度も議論をかさね、第三期の「原発事故被害者の救済を求める全国運動」を開始することになったということです。まもなく原発事故から5年の月日を迎えようとしています。改めて「原発事故は終わっていない」と確認するためにも、本日の中継をご覧ください。

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【Ch5 14:00~】
http://www01.iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
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■わとはぷ~What happened today?

 1958年の今日、ラジオ東京テレビ(現在のTBSテレビ)で連続テレビドラマ「月光仮面」の放送が開始されたそうです。読者の皆さんの中では、もしかしたら「初回の放送観たよ!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 月光仮面は「正義の味方」の元祖と言われており、当時の子どもたちの圧倒的な支持を受けて平均視聴率は40%(!)、最高視聴率は67.8%(!)を記録。放送期間は当初の3ヶ月から大幅に延長されたそうです。今では想像もつかない数字を記録しています。番組数が少なかったことを差し引いても、絶大な人気を誇ったことは疑いようがありません。

 ちなみに、岩上さんの同世代の親戚は、月光仮面の影響を受けすぎて、マントに見立てた風呂敷を羽織って建物の2階から飛び降り、案の定、足を骨折したそうです。実際に、そういう「真似っ子」による事故が後を絶たず、新聞や週刊誌から「有害番組」だとの批判も受けたといいます。「僕も当時の子どもだったら…」と考えると、岩上さんの親戚とともに松葉杖をついていたであろうことは想像に難くありません。

 「白いターバンと白いマントと白いマスクと黒いサングラス」というその出で立ちには痺れずにはいられませんが、月光仮面や悪人が仮面や覆面をつけているのは、いつでも「中の人」の代役を起用できるように、という苦肉の策でもあったそうで、実際に、番組を制作した「宣弘社プロダクション」の社員がどくろ仮面を演じたこともあったそうです。

 また、当時は低予算で撮影スタジオも確保できなかったため、宣弘社プロダクション社の社長の自宅をスタジオ代わりにし、車庫が敵役の「どくろ仮面」のアジトなどに使われていたとか。この手作り感、思い当たるフシがあるというか、とても他人事とは思えません。

 僕が岩上さんに弟子入りするちょっと前の岩上安身事務所は、岩上さんが今も住んでいる自宅をオフィスとして使っていて、そこにスタッフが出入りしたということですし、今も「IWJキッチン」という番組がありますが、これは「せっかく事務所でみんな料理しているんだから、茹でたインスタント麺に野菜を入れるだけのものでもいいから、その何気ない日常を料理番組にしよう」という岩上さんの発想から生まれています。

 資金不足にいつも悩んでいるIWJですが、月光仮面のような昭和の手作り感を「みっともない」などと思うことなく、むしろその姿勢をリスペクトして学び、泥臭くてもできる限りの全力を尽くして頑張りたいと思います。

 それでは今日も1日、よろしくお願いします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/