日刊IWJガイド・非会員版「岩上安身によるウクライナ問題に詳しい評論家・塩原俊彦氏インタビュー(第4回)を、本日午後6時から初配信します!」2024.10.24号~No.4361


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■はじめに~<岩上安身によるインタビュー初配信のお知らせ>本日午後6時から、「神に選ばれたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの『超大国神話』と『悪』を真正面から暴く!」岩上安身による評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏インタビュー(第4回)を、IWJのYouTubeチャンネルで初配信し、配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします!

■コロナ後遺症と思われる体調不良が続いていた岩上安身は、10月から積極的にインタビュー再開! 復帰第1弾の原口一博議員インタビューは、会員向けアーカイブで見逃し配信の視聴可能! ウクライナ問題に詳しい塩原俊彦氏にも連続インタビュー! 塩原氏は要衝ポクロフスクの陥落が勝敗決すると予測! 本日初配信の続編ではゼレンスキーの核兵器保有発言も取り上げます! 必見です! 10月は21日間で73件、270万4940円のご寄付・カンパをいただきました! 月間目標400万円の68%、今月もIWJの財政状況はまだまだピンチです! 一方「IWJしか報じられない情報」激増中! ぜひご支援をお願いいたします!

■【中継番組表】

■BRICSサミット開幕!(その1)BRICS2024で「重要な決定」が下されるとプーチン大統領が発言! ドルによる金融支配は終わった! すでに、経済発展が政治的影響から自由になる現地通貨使用の国際貿易決済システムが軌道に乗っている! BRICS2024で現地通貨での決済を目的とした新しい金融システム「BRICSブリッジ」プラットフォームの正式なスタートか!

■【本日のニュースの一撃】

■【第1弾! ロシア産エネルギー資源の禁輸をしているはずのEUのLNG市場で、ロシア産LNGのシェアが急上昇!】(『RT』、10月22日)EUは、パイプライン経由のロシア産天然ガスの禁輸にはほぼ成功したが、海上輸送のLNGまでは遮断できず! ハンガリーのオルバン首相は、欧州議会本会議で「米国産LNGは、ロシアのパイプライン経由の天然ガスより30~40%高価」だと指摘、「ロシアのエネルギーを拒否したことで、EUの経済成長が阻害されている」と真っ向から糾弾!
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■はじめに~<岩上安身によるインタビュー初配信のお知らせ>本日午後6時から、「神に選ばれたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの『超大国神話』と『悪』を真正面から暴く!」岩上安身による評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏インタビュー(第4回)を、IWJのYouTubeチャンネルで初配信し、配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 本日、午後6時から、評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏の第4回目のインタビューを初配信します。前半オープン、後半は会員限定となります。

 このインタビューは、連続インタビューの第4回目となります。

 塩原氏は、6月17日に、最新刊『帝国主義アメリカの野望~リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を上梓し、この本のテーマに沿った、連続インタビューによって、米国という国家の本質をあぶりだすという、インタビューの趣旨です。

 11月5日に、世界史的にも大きな意味を持ち得る米国大統領選を控えてのインタビューです。

 ぜひ、御覧ください。

 第1回目インタビュー、第2回目インタビュー、第3回目インタビューは、会員向けサイトのアーカイブにて、ぜひ以下のURLから御覧ください! 会員にまだなっていない方は、この機会にぜひ、会員登録をお願いします。

※神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!(第1回)~岩上安身によるインタビュー第1165回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏 2024.7.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523806

※必見! カマラ・ハリス氏はどのようにして米大統領候補まで政界を登りつめていったのか、仰天の真相が明らかに! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!(第2回)~岩上安身によるインタビュー第1166回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者塩原俊彦氏 2024.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524297

※ウクライナ戦争と米国の帝国主義!「自衛戦争」から「代理戦争」への変質! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1168回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第3回) 2024.10.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525099

 ぜひ、この機会に会員登録して全編を御覧ください。

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 詳しくは、ぜひ本日の初配信をご視聴ください。

 仮に、その日の都合で観られなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に観られますし、サポート会員ならば、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます! サポート会員への登録をおすすめします!

※会員のご登録はこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 本日午後6時より、前半のみオープン配信します!

※【前半のみオープン】岩上安身による評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏インタビュー
https://youtu.be/S9EKLeNiU7c

 インタビュー全編は、本日午後6時より、会員向けサイトにて視聴可能!

※神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1169回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第4回)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525180

■コロナ後遺症と思われる体調不良が続いていた岩上安身は、10月から積極的にインタビュー再開! 復帰第1弾の原口一博議員インタビューは、会員向けアーカイブで見逃し配信の視聴可能! ウクライナ問題に詳しい塩原俊彦氏にも連続インタビュー! 塩原氏は要衝ポクロフスクの陥落が勝敗決すると予測! 本日初配信の続編ではゼレンスキーの核兵器保有発言も取り上げます! 必見です! 10月は21日間で73件、270万4940円のご寄付・カンパをいただきました! 月間目標400万円の68%、今月もIWJの財政状況はまだまだピンチです! 一方「IWJしか報じられない情報」激増中! ぜひご支援をお願いいたします!

 IWJ第15期の3ヶ月目となる10月も、残り10日となりました。

 10月は1日から21日までの21日間で、73件、270万4940円のご寄付・カンパをいただきました。これは月間目標額の68%にあたります。ありがとうございます。ただ、10月も3分の2を過ぎた時点で、まだ68%どまり、ということは、8月の39%、9月の58%に続いて、今月も目標額に到達しない可能性があります。

 第15期が、赤字とならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 8月は2度入院し、9月は在宅で仕事をしつつ静養して、インタビューなどはセーブしてきましたが、おかげさまで私、岩上安身の体調も上向いてまいりました。10月からは積極的にインタビューを再開しています。

 第1弾として、4日に、新刊『プランデミック戦争~作られたパンデミック』を上梓した原口一博衆議院議員にインタビューしてきました。コロナワクチンの問題については、「検閲」がひどいYouTubeでは、確実にバンされてしまうであろう「タブー」に切り込んでいます! そのため、YouTubeでは全編流すことができません! 別のプラットフォームを用いた会員向けアーカイブには、全編動画を公開していますので、皆さま、ぜひ会員登録をして御覧ください!

※「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918

 21日は、6月17日に最新刊『帝国主義アメリカの野望~リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を上梓した、ウクライナ問題に詳しい評論家で、元日経新聞・朝日新聞記者の塩原俊彦氏への岩上安身による連続インタビュー3回目を初配信しました! 会員向けアーカイブには、全編動画を公開していますので、皆さま、ぜひ会員登録をして御覧ください! ウクライナ紛争の本質から最新の戦況までを鋭く分析する塩原氏のお話は必見です!

※ウクライナ戦争と米国の帝国主義!「自衛戦争」から「代理戦争」への変質! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1168回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第3回) 2024.10.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525099

 全編視聴は、会員のみとなりますので、こちらもぜひ、会員登録してご視聴ください! 皆さま、よろしくお願いします!

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 なお、塩原氏の連続インタビューの続編である第4回は、本日24日木曜の午後6時から初配信を行います! 冒頭から、ゼレンスキー氏が核保有発言をして、その後、記者団に「広めないでくれ」と言って、西側メディアのほとんどが記事にしなかった、情報操作の実態が明らかにされます!

 ぜひ、このインタビューも、お見逃しなく、御覧になってください! 見逃した方は、ぜひ、会員となってアーカイブを御覧ください!

 9月末現在、IWJ会員の総数は2208人、このうちサポート会員の方は840人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、リスクを負い、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.10.24 Thu.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.10.25 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【IWJ号外】【特別企画】南アフリカ申請書翻訳プロジェクト(第1回)序、第1章、第2章
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525229

◆「2024年10月27日」まで、フルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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【フルテキスト掲載!】違法寄付受領罪および収支報告書虚偽記載罪で刑事告発!落選対象議員「第4号」自民党・野村哲郎参議院議員(鹿児島選挙区)の疑惑に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第636回 ゲスト 神戸学院大学・上脇博之教授(その2)2016.3.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/296258

高市総務相に計925万円の闇金疑惑!?「米国連邦議会立法調査官」の給料は松下政経塾から出ていた!~岩上安身によるインタビュー 第653回 ゲスト 上脇博之氏 2016.5.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/302378

【特別寄稿】「原発再稼働阻止のシンボル」泉田裕彦氏が自民党から立候補表明! 泉田ファンクラブ主宰の講演会で語った出馬動機をレポート! その場に登場した古賀茂明氏は泉田氏の目の前で「落選運動」を宣言!(ジャーナリスト・横田一) 2017.9.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/398560

ママたちはもう信用しません!「国民の命を危険にさらす法案を米国の利益のために無理やり通した」安倍総理――「安保関連法に反対するママの会」廃案と賛成議員の落選運動に向け決意表明 2015.9.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/266905

「じゃあ武藤さん、あんたが一番に前線に行くんだね?」~自民党・武藤貴也議員の選挙区で落選運動がスタート「絶対に今後、当選させてはならない」2015.8.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/257016

【フルテキスト掲載!】「野党共闘」が実現した注目の熊本選挙区、自民党の松村祥史議員に3500万円もの「出所不明金」!~岩上安身によるインタビュー 第636回 ゲスト 神戸学院大学・上脇博之教授(その1) 2016.3.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/295943

【フルテキスト掲載!】違法寄付受領罪および収支報告書虚偽記載罪で刑事告発!落選対象議員「第4号」自民党・野村哲郎参議院議員(鹿児島選挙区)の疑惑に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第636回 ゲスト 神戸学院大学・上脇博之教授(その2) 2016.3.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/296258

普天間「県外移設」の公約破棄だけではない!裏金作り?カレンダー配布?偏向ラジオ放送!?沖縄担当相の島尻安伊子参議院議員に浮かび上がった疑惑の数々!ついに刑事告発される! 2015.12.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/277484

◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670

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■BRICSサミット開幕!(その1)BRICS2024で「重要な決定」が下されるとプーチン大統領が発言! ドルによる金融支配は終わった! すでに、経済発展が政治的影響から自由になる現地通貨使用の国際貿易決済システムが軌道に乗っている! BRICS2024で現地通貨での決済を目的とした新しい金融システム「BRICSブリッジ」プラットフォームの正式なスタートか!

 22日から、ロシア連邦タタールスタン共和国の首都、カザンでBRICS首脳会議が開幕しました。今回の首脳会議には36ヶ国が参加します。

 このBRICSサミットは、今後の国際政治・経済を見通す上で重要なポイントがいくつもあります! メインストリームメディアは、まともに報じず、もしくはバイアスをかけて報じると思われるので、IWJでは連続して、詳しく報じていきます。今回は(その1)です。

※プーチン氏、中印首脳らと会談 BRICS会議が開幕(AFP、2024年10月23日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3544960

※BRICS首脳会議、ロシアで開幕 厳戒態勢下で36カ国参加(NHK、2024年10月23日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR226JL0S4A021C2000000/

 開催期間は、22日から24日までの3日間です。

 BRICS首脳会議は、23日に行われた首脳会議の全体会合をメインとして、全体会合の前にも、22日から、ロシアと中国、ロシアとインド、ロシアと南アフリカ、ロシアと新開発銀行(NDB)のジルマ・ルセフ総裁など、二国間会合や国際機関との会合を開いています。

 新開発銀行(NDB)は、日本では、ほとんど、報道されませんが、欧米中心の既存の国際金融秩序に対抗する重要な国際機関です。IMFや世界銀行などの既存の国際金融秩序に対抗し、発展途上国や新興国の持続可能な開発プロジェクトやインフラ投資を支援するものとして「新開発銀行(New Development Bank)」が設立されました。

 新開発銀行(NDB)はBRICS開発銀行とも呼ばれ、BRICSの5ヶ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が運営しています。

 2014年7月15日にブラジルのフォルタレザで開かれたBRICS首脳会議において設立の最終合意に達し、資本金は当初500億ドルで各国が均等に出資し、最終的には1000億ドル規模への拡大を目指しています。

 また、この会議では、同時に外貨準備基金の創設も決定しました。この準備金の目的は、国際金融市場の流動性圧力に対する備えを提供することにあるといいます。参加国の自国通貨が国際的な金融逼迫の悪影響を受けている場合に、IMFのように緊急融資するためです。もちろん、IMFにとって代わって、という意味もあります。

 第二次世界大戦後、長い間、欧米が主導する世界銀行や国際通貨基金などが世界経済を運営する役割を果たしてきましたが、一方で21世紀に入って多様な宗教・文化・言語・民族の新興国が著しく成長する中で、キリスト教徒で白人が優位に立つ欧米との発言権や権力との格差が埋まらないことに対して不満が募っていました。

 NDBの本部は中国の上海にあり、BRICS各国が平等な影響力を持つことが特徴です。

※BRICS開発銀行(iFinance、2024年10月23日閲覧)
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/global/glo101.html#gsc.tab=0

 岩上安身のインタビューでもお馴染みの国際政治学者、六辻彰二氏は、新開発銀行(NDB)設立の背景とその意義を次のように説明しています。

 「BRICSが新開発銀行の創設に踏み切った大きな背景には、これら5ヶ国に代表される新興国の経済成長だけでなく、西側主導の国際金融レジームに対する広範な不満、さらに(IMF議決権の問題にみられるように)BRICSの公的な異議申し立てを抑え込もうとした米国の反応など、幾つもの要因がありました。

 しかし、いずれにせよ、将来に過去を振り返ったとき、新開発銀行の創設が一つの時代の画期になるであろうことは、想像に難くありません」。

※BRICS銀行の創設がもつ意味:IMF/世銀はなぜ嫌われるか(その2)(Yahoo News、2014年8月9日)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/574a43c2e5ff0b859f011c6d4bfc625610f01d58

※岩上安身によるインタビュー 第266回 ゲスト 六辻彰二氏 2013.1.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/55438

※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!~岩上安身によるインタビュー 第1070回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.3.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503870

※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!第2弾~岩上安身によるインタビュー 第1071回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.3.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504186

※ブチャ市での民間人大量殺害事件を検証! 米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く! 第3弾~岩上安身によるインタビュー 第1073回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.4.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504401

※「対露制裁で逆に自分の首が絞められた西側諸国で社会不安が増大! ウクライナへ提供した武器が世界に拡散!」~岩上安身によるインタビュー第1129回 ゲスト 国際政治学者・六辻彰二氏 2023.7.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/517597

 プーチン大統領は、BRICS2024の会期中に、新開発銀行(NDB)のジルマ・ルセフ総裁と会談しています。

 ロシア大統領ウラジーミル・プーチン(以下、プーチン氏)「ルセフ総裁、そして皆さま。

 お迎えできることを大変嬉しく思います。

 前回の会合は、今年6月、サンクトペテルブルクで開催された国際経済フォーラムの際に行われました。その場では、銀行の今後の運営に関する事項について議論しました。

 ここ数年で成し遂げられた成果を高く評価しています。この銀行は、確かに強力で進化し続け、将来性のある金融機関です。2018年以降、この銀行は約100件のプロジェクトに対して、総額330億ドルの資金を提供しました。

 国際取引における現地通貨の使用比率が増加することで、債務サービスコストの削減、BRICS諸国の金融的独立性の強化、そして地政学的リスクの最小化が実現しています。これにより、現在の世界情勢の中で、経済発展が政治的影響から可能な限り自由になっています。

 今年、我々はBRICS議長国として、カザンでのBRICSサミットにおける指導者会議での積極的な関与を期待しています。ご存知のように、リーダーとの会合と銀行の運営に関するプレゼンテーションも予定されています。

 ようこそお越しくださいました」

新開発銀行総裁 ジルマ・ルセフ「プーチン大統領、どうもありがとうございます。

 ロシア連邦の指導者の皆さまとご一緒できて大変光栄です。

 このBRICS会議は非常に重要なものであると考えています。現在、グローバルサウスの国々は、かなりの資金を必要としていますが、その資金調達条件は非常に厳しいものです。

 ご指摘の通り、私達は実際に多くのプロジェクトに資金を提供してきましたが、それでもなお、グローバルサウスのニーズに対しては、十分ではありません。そのため、現地通貨による資金提供や特別な形式での資金提供が重要です。新開発銀行は、国家プロジェクトだけでなく、民間プロジェクトにも資金を提供することに力を入れています。

 現在、BRICSグループは、その成熟の新たな段階を迎えています。BRICSは、グローバルサウスのさらなる国々を包含し、新たな協力の分野を発見することができると私は考えています。この文脈において、BRICSの拡大と、グローバルサウスの国々のプロジェクトに必要な資金を確保することに重点を置くことが、極めて重要です」

※Meeting with New Development Bank President Dilma Rousseff(ロシア大統領府、2024年10月22日)
http://en.kremlin.ru/events/president/news/75367

 さらに、プーチン大統領は、22日、中国の習近平国家主席と会談しています。

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■【本日のニュースの一撃】

■【第1弾! ロシア産エネルギー資源の禁輸をしているはずのEUのLNG市場で、ロシア産LNGのシェアが急上昇!】(『RT』、10月22日)EUは、パイプライン経由のロシア産天然ガスの禁輸にはほぼ成功したが、海上輸送のLNGまでは遮断できず! ハンガリーのオルバン首相は、欧州議会本会議で「米国産LNGは、ロシアのパイプライン経由の天然ガスより30~40%高価」だと指摘、「ロシアのエネルギーを拒否したことで、EUの経済成長が阻害されている」と真っ向から糾弾!

 対露制裁をしている欧州連合(EU)のLNG市場で、ロシア産LNGのシェアが急上昇している、と『RT』が22日付で、皮肉まじりに報じました。ロシア産エネルギー資源の禁輸をしているはずのEUで何が起こっているのでしょうか?

 上記『RT』によると、EUの「エネルギー規制協力庁(ACER、Agency for the Cooperation of Energy Regulators )」が21日、EUが海上輸送で輸入しているLNGの20%がロシア産であることがわかった、と発表しました。

※Sharp rise in Russia’s share of EU LNG market – report(RT、2024年10月22日)
https://www.rt.com/news/606109-eu-russian-lng-share/

 EUの公式ウェブサイトによると、EUが輸入しているガスのシェアは、ロシア産天然ガス以外のパイプライン経由が50%(2021年の39%から11%増加)、海上輸送でのLNGが42%(2021年の20%から倍増)、ロシア産天然ガスのパイプライン経由8%(2021年の41%から急減)となっています。

 「2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻とヨーロッパのエネルギー供給の兵器化を受けて、EU全体のエネルギー輸入に占めるパイプライン経由のロシア産ガスの割合は、2021年の41%から2023年には約8%に劇的に減少した。これは主に、2023年にEUのLNG輸入の46%を供給した米国からのLNGと、ノルウェー(2021年の30%と比較して49%)、北アフリカ(19%)、アゼルバイジャン(7%)からの信頼性の高いパイプラインガス輸入に置き換えられた」。

 上記のように、EUの公式ウェブサイトは、ロシアからEUに輸入されたパイプライン経由の天然ガスは1370億立方メートルであったが、2023年には82%削減され、わずか250億立方メートルになったと、対露制裁(エネルギー資源の禁輸)が確実に行われていることを強調しています。

 EUが輸入しているガスのシェアは、58%がパイプラインによる天然ガスで、その内訳は非ロシア系(ノルウェーほか)が50%、ロシア系が8%(250億立方メートル)です。確かに、ロシア系が41%から激減しています。

 一方、EUが輸入しているガスのシェアの42%を占めるLNGのうち、46%(全体で見ると20.5%)は米国産です。そのほかの54%(全体で見ると22.7%)については、EUのサイトでは言及されていません。ここが、EUによるごまかしのポイントです。

※Liquefied natural gas(EU、2024年10月23日閲覧)
https://energy.ec.europa.eu/topics/carbon-management-and-fossil-fuels/liquefied-natural-gas_en

★22日付の『ブルームバーグ』は、ACERのデータから、2024年上半期は、EUが輸入しているLNGのうちロシア産LNGが20%を占め、2023年上半期の14%から増加している、と指摘しました。この比率は、『RT』が指摘した比率と同じです。

 『ブルームバーグ』は、EUのLNGの輸入先とその割合を示し、「ロシアはもはやEUの最大のガス供給国ではないが(ほとんどのパイプラインの接続が停止または切断されている)、同国からのLNGは依然として欧州のエネルギー安全保障にとって極めて重要な部分である」と分析しています。

米国     45%(2023年45%)±0%
ロシア    20%(2023年14%)+6%
カタール   12%(2023年14%)-2%
アルジェリア 08%(2023年07%)+1%
ノルウェー  05%(2023年03%)+2%
ナイジェリア 05%(2023年07%)-1%
その他    05%(2023年11%)-6%

 複数の輸入先の中で、制裁をかけている相手国のロシアが1年でプラス6%と突出して増加していることが一目瞭然です。EUは、ロシア産エネルギー資源への依存度を下げるという看板を掲げていますが、断ち切ることができないどころか、ロシア産の安価なパイプラインによる生ガスをやめて、同じくロシア産の、生ガスよりも高価なLNGに変更するという、経済的には不合理きわまりない愚行を行っているのが実態です。

 さらに言えば、実は、ロシア産パイプラインもじわりと盛り返しています。上記『RT』は、「2023年第3四半期の79億立方メートルから、今年(上半期)は86億立方メートルに増加した」と指摘しました。

 『ブルームバーグ』は、ロシア産LNGを断ち切れない理由のひとつとして、イエメンのフーシ派が、アデン湾、紅海、アラビア海、オマーン湾などで活動しているため、石油タンカーをはじめとする商用船舶が紅海を避け、LNG輸出で世界2位のカタールが、欧州に輸出するリスクを嫌い、LNGをアジア向けに輸出するようになっている、と指摘しています。

 米国によって主導された対露制裁が、イスラエルのやることならば、どんなに非人道的なことでも許容し、支援する米国のバックアップにより、ガザでのジェノサイドが現在進行形で継続中のため、イスラエルに対する抵抗勢力を奮起させ、制裁の効き目を低下させているわけです。

 米国というのは本当に愚かだ、と指摘せざるをえません。米国は「裸の王様」なのです。

 フーシ派は、ガザでのジェノサイドをやめるよう、イスラエルに圧力をかけるため、イスラエルと関係があるとみられる商船を標的にしています。

 EUはまず、パイプライン経由のロシア産天然ガスの禁輸をし、2024年初頭になって、初めてロシア産LNGの限定的な制裁を課すことにしました。にもかかわらず、「フランスやベルギーの港は依然としてロシア産燃料を大量に受け入れて」いると、『ブルームバーグ』は指摘しています。

 EUのような超国家的な組織の経済合理性のない政治的決定より、自国の経済的危機の回避の方が重要だ、という考えが、各国内部で芽生えるのは当然のことでしょう。

 『ブルームバーグ』は、世界のLNG市場におけるEUのシェアは、全輸入量の18%で、昨年の24%から減少していると指摘しています。つまり、EUのLNG市場における存在感が、1年で6%も下がったことになります。

 EUは、対露制裁を行い、パイプライン経由で供給されていたロシア産天然ガスを禁輸し、代わりに高価な米国製LNGの供給へと切り替え、米国の国益のためにひたすら貢献してきましたが、この自滅政策は、ドイツをはじめとする欧州諸国の産業競争力の低下の一因となっています。

※Russia’s Share in European LNG Market Grows Despite Concern(Bloomberg、2024年10月22日)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-10-22/russia-s-share-in-european-lng-market-grows-despite-concern

 EUにおいて、ロシア産液化天然ガス(LNG)の最大の輸入国であるベルギーのティンネ・ファン・デア・シュトラエテン・エネルギー大臣は、9月26日、EU全体でロシア産LNGの禁止措置が取られない限り、企業は長期契約を破棄できず、急増するLNG輸入を止めることはできないと、弁明しました。『RT』が9月28日付で報じています。

 シュトラエテン大臣は、EU規制にもとづいて多くの企業は、ウクライナ紛争勃発以前からロシアとの契約を通常10年契約で行っており、その契約を破棄する法的根拠が不十分だとも述べています。

 ベルギーのゼーブルッヘ港湾などでは、輸入したロシア産LNGをEU諸国に出荷さえしています。「抜け道」がEUの一角にぽっかりと空いているわけです。ベルギーとしては、自国は、ロシア産LNGの輸入窓口になっているだけのことで、他のEU諸国もロシア産LNGを必要としているではないか、ベルギーを責めるなら、転売されるLNGを買い入れる他の国々のことも責めたらどうか、と言いたいところなのでしょう。

 フランスもまた、2024年上半期にロシア産LNGの輸入を2倍以上に増やしており、いずれベルギーやスペインを追い抜くことになるだろうと、『RT』は予測しています。

 フランスのマクロン大統領は、自国の軍隊をウクライナやその周辺諸国に送るなどと発言し、ロシアに対して敵対的発言を繰り返していることでよく知られていますが、舌先(外交・政治)と、胃袋(経済・エネルギー)はまったく別物のようです。いかにもフランスらしい、不誠実なしたたかさといえそうです。

※EU country calls for Russian LNG ban(RT、2024年9月28日)
https://www.rt.com/news/604715-belgium-calls-eu-russian-lng-ban/

 9日付の『RT』によると、ハンガリーのヴィクトール・オルバン首相は10月9日、ロシアのエネルギーを拒否したことで、EUの経済成長が阻害されている、と欧州議会本会議で、真っ向から糾弾しました。オルバン首相は、マクロン大統領などとは違い、きわめて剛直です。

 オルバン首相は「EUの生産性は、競合国に比べて成長が遅い。世界貿易に占めるEUのシェアは低下している」と指摘し、「EUの企業は、米国の2~3倍の電気料金に直面している」、「(ガスの)価格は(米国の)4~5倍も高い」と述べました。

オルバン首相「ロシアのエネルギーからの離脱は、欧州連合のGDP成長を危険にさらしている」

 同『RT』は、ロシアエネルギー省の推計によると、米国産LNGは、ロシアのパイプライン経由の天然ガスより30~40%高価である、と指摘しています。これでは、世界市場で競争力を持つことは不可能です。特に、対露制裁によって、西から東へと顔を向けたロシアのエネルギー資源をたらふく飲み込んでいる中国やインドの成長率には勝てそうにありません。オルバン首相の言葉は、正鵠を射ています。

※EU economy suffering from loss of Russian energy – Orban(RT、2024年10月9日)
The bloc is losing its competitiveness due to soaring prices, according to the Hungarian PM(RT、2024年10月9日)
https://www.rt.com/news/605469-eu-economy-decline-russian-energy/

 米国はEUをけしかけて、ロシア産エネルギー資源の禁輸に踏み切らせました。EUは、対露制裁を振りかざして、ロシア産エネルギー資源を禁輸し、エネルギー資源の輸出益に大きく依存するロシアの輸出を阻止しようとしました。しかし、ここにきて、50年以上にわたって恩恵を受けてきたロシア産エネルギー資源の代替として米国から高いLNGを買わされ、非常に厳しい経済状況に直面しています。

 欧州だけでなく、日本を含め、米国の従属国は、米国の身勝手な「戦略的外交」なるものにふり回され、搾取されているのは明らかです。従属国であることの、コストの高さ、マイナス面を、欧州も日本も、直視すべき時です。

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