「TPPは現代の植民地政策」 米韓FTAの惨状からTPPを考える ~岩上安身による郭洋春氏(立教大学経済学部教授)緊急インタビュー 2013.2.21

記事公開日:2013.2.21取材地: テキスト動画独自
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特集 TPP問題
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 2013年2月21日(木)、東京都豊島区の立教大学 池袋キャンパスで、郭洋春氏へのインタビューが行われた。米国でTPPを推進している中枢機関USTR(米通商代表部)のカトラー代表補は、「TPPでは米韓FTAと同じか、それ以上の高いレベルの自由化を求める」と公言している。TPPの「先行モデル」とされる「米韓FTA」が締結されたのは、2012年3月15日。その後、韓国の経済・貿易はどのように変化した(させられた)のか。その惨状を、TPP問題に詳しい郭洋春教授にうかがった。郭氏は、米韓FTAに含まれている「ISD条項」によって、外国企業が自国の「土地」すらも収奪できてしまう仕組みを解説し、「TPPは現代の植民地政策」と批判した。

記事目次

  • 全文文字起こし
    • TPP:ISD条項の恐ろしさは、判例主義を取っていないこと
    • 間接接収と直接接収
    • 非違反提訴とサービス非設立権
    • 市場アクセス
    • 知識財産権折衝区規制
    • 金融及び資本市場の開放
    • 待遇の最小基準、内国民待遇という考え方

■イントロ

 郭氏は、民主党政権時代から超党派「TPPを慎重に考える会」で講演するなど、かねてから、TPPの危険性を訴えている論客の一人。

◆本インタビューの実況をまとめたブログ記事はこちらから

◆2012年2月16日の第29回 TPPを慎重に考える会 勉強会「米韓FTAの問題点と最近の状況」の記事はこちらから

全文文字起こし

岩上安身「みなさん、おはようございます。ジャーナリストの岩上安身です。今日は池袋にある立教大学にお邪魔しております。IWJではお馴染みですけれども、立教大学経済学部教授の郭洋春先生に、TPPそしてそのモデルとなる韓米FTAの話を伺いたいと思います。郭先生、よろしくお願いします」

郭洋春氏「よろしくお願いいたします」

岩上「いつもお世話になっております」

郭「こちらこそお世話になっております」

岩上「今日は緊急インタビューということで、昨日、急にお願いいたしました。というのは、日米首脳会談がもう目前です。22日と言われてますけれども、ここで安倍総理が交渉参加を表明するのか、しないのか。

 はっきりした言い方ではないけれども、つまりは国内の反発を恐れて『交渉参加を明言した』と取られないような、しかし、大統領に対しては、やる気ですよと。ご機嫌を取るために言うことになりそうなんですね。

 ウォール・ストリート・ジャーナルに安倍総理への公開書簡(*)というのが大きく掲載されておりまして、それを読むとすごいんです。口調が『あなたはオバマ大統領に会って』あなたというのは安倍さんですよ『あなたがオバマ大統領と会って、言わねばならないことはこういうことだ。TPPに入るということは必ず言うべきであると。辺野古の移設もさっさとやるべきだし、そして、集団的自衛権、あるいは米国の武器を買い、防衛費を上げろ。アメリカは防衛費を削減する。その肩代わりをせよ。そうしたらオバマは喜ぶだろう。アメリカの同盟国の中で、唯一、防衛費を減らさない国が日本なんだから、2,200億と言ってるけれども、もっと防衛費を上げろ』 と。これ、軍事の話と経済的にはTPPの話。これをセットでは必ず言うと。そうすればオバマは機嫌が良くなるだろうと書いてるんですよ。

(*)安倍首相への公開書簡-米国に伝えるべきは日本の開放性・大胆さ・防衛力(ウォールストリートジャーナル 2013年2月19 日 MICHAEL AUSLIN)

 本当に、どんな目線からあなたはこういうふうに言うべきだって、そんなふうに言われなきゃいけない国なのかなと、悲しくなるような話なんですね。

 では、TPPがいよいよ迫ってくるとなると、これは米韓FTAがモデルになると、これまでもずっと言ってきました。まだ、日本のほとんどの人がこれを理解していないです。ぜひともそこでお話を伺いたい。

 しかも、新しいニュースも入ってきているようですので、ぜひ。例えばそのひとつに、韓国の国内で自動車の高度なモデル、低炭素のモデル。その低炭素モデルを開発し、そのレギュレーションも決まり、推し進めていこうと。こういう新型モデルの自動車が作られれば、韓国は当然国内だけでなく、国外の輸出も好調になるわけですよね。それがなんと、国内政策であるのに、アメリカがいちゃもんをつけてきていて、遅らされていた。その根拠は米韓FTA。アメリカのメーカーのために有利になるような制度にしろと。とうとう、あらゆることに口を突っ込んでくる。そして強制力を持つということですよね。

 とんでもないことが起こりつつあるんだな、と。お話いただければと思います。パワーポイントを使いながら、やれればなと思ってるんですけど、どうぞ。では、先生お願いします」

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“「TPPは現代の植民地政策」 米韓FTAの惨状からTPPを考える ~岩上安身による郭洋春氏(立教大学経済学部教授)緊急インタビュー” への 2 件のフィードバック

  1. かやま のぶお より:

    TPPに参加しようとする政治家は、「注文の多い料理店」で自らクリームを塗り酢を振りかけて山猫に食べられる準備をする紳士のようだ。「さあさあ おなかにおはいりください」

  2. harmonixy より:

    同じ構造が国家内にもある
    民主という目線で厳密に突っ込んで言うならば
    暴力的罰則に依存する警察国家を背景とする法治国家自体が
    植民地政策そのものが国家内にあることを前提に
    現在の国内問題を判断する必要があるだろう

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