2023年5月3日(水・祝)午後1時30分より京都市東山区にある丸山公園内 円山野外音楽堂にて、「生かそう憲法 守ろう9条 5・3憲法集会 in 京都」が開催され、ジャーナリスト 末浪靖司氏の講演「アメリカの世界戦略を担う岸田大軍拡―いま輝く憲法9条―」が催された。
末浪靖司氏は、長年の政治記者の経験から、日本政府は、アメリカから承認されないと政権維持ができないことを、アメリカ公文書館で見つけ出した文書をもとに語った。その中に、「憲法9条を変えることもアメリカから長年、要求されていた。それが岸田政権により改憲が実現する可能性がかなり近づいている」と警鐘を鳴らした。
「今、アメリカはアフリカで中国、ロシアなどに対し覇権争いをしようとしている。今回、連休中の岸田首相のアフリカ訪問はその一端を担っているのではないか。アメリカは、自衛隊を日米軍事同盟のもと世界中の戦争に参加させたいが、憲法9条が足かせになっている。なのでなんとしても改憲を望んでいる。
しかしアメリカは長年、改憲を画策しているが成功しない。現在でも国民はまだ、憲法9条の改正には消極的だ。それでアメリカは、9条改憲をしなくても済むやり方を編み出した。それが緊急事態条項での改憲だ。しかし国民のほとんどが、この緊急事態条項の中身の恐ろしさを知らない」と話した。
続いて、舞鶴平和委員会による舞鶴の自衛隊基地の核攻撃に備えた地下要塞化を明かし、アイリーン・美緒子・スミス氏は、国の原子力政策、原発再稼働の危険性を指摘した。その後の登壇者たちも、平和への希求と軍備増強の反対を声高に唱えた。