2022年5月7日(土)、午後2時より沖縄県那覇市の県立博物館・美術館 講堂とオンライン中継による「学習会・なぜ設計変更不承認なのか」が行われた。登壇したのは玉城デニー沖縄県知事、白藤博行専修大学教授ら。
玉城知事は、辺野古基地の設計変更申請不承認の理由について、以下のようにまず概要を説明した。
軟弱地盤の改良工事を行わないと基地建設ができない。設計変更申請があったのは2020年であるが、2016年時点から既に軟弱地盤であることは判明していた。「マヨネーズ」状と表現される地盤で、重い物を乗せると沈んでしまう。
これに対して沖縄県は、公有水面埋立法に基づき審査を続けてきたが、県からの39項目/452件の質問に対して、防衛施設局は明確な答えを出してこなかった。つまり法律に照らして適合要件を満たしていなために不承認としたというもの。
さらに具体的には、
・軟弱地盤に関する十分な必要な調査が実施されておらず、地盤の安定性についても充分な説明がされていない。
・ジュゴンに及ぼす影響について 調査や対策の検討が行われていない。
・海底が盛り上がる可能性に対して、環境保全に配慮した検討が実施されていない(辺野古沖の大浦湾側における6割が軟弱地盤であるため、補強目的で7万7千本の砂の杭を水面下90mまで打ち込む。その際に周囲の地盤が最高で海底から14mまで盛り上がる可能性がある)。
・普天間飛行場の一刻も早い危険性除去に繋がらない。設計変更を反映して新飛行場が完成するまでには、少なくとも10年はかかる。
のような理由からさらに不承認とした旨を説明した。
詳細は、全編動画を御覧いただきたい。