「オスプレイの事故原因の詳細は今後明らかになってくる」!? 原因もわからず飛行再開を許す日本政府! 対米追従の姿勢が「完全可視化」された対政府交渉の全幕! 2016.12.19

記事公開日:2016.12.29取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(取材:安道幹 文:関根かんじ)

特集 IWJが追うオスプレイ問題
特集 高江ヘリパッド

※1月13日テキストを追加しました!

 「『不時着水』事故の原因は構造欠陥によるものではない」

 米軍の見解をそのまま鵜呑みにし、「墜落」したことさえ認めない防衛省。2016年12月19日(月)、東京都千代田区の参議院議員会館で、高江ヘリパッド建設に反対する人々による現地からの報告会や、防衛省との政府交渉などが行われた。オスプレイ配備の撤回と高江ヘリパッド工事の中止を求め、FoE Japan、美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会が主催した。

 防衛省は事故原因を構造的な欠陥によるものではないとしながら、「事故原因の詳細は、今後、明らかになってくる」と矛盾した答弁を続け、政府交渉の出席者たちを唖然とさせた。

記事目次

■ハイライト

  • 集会 現地からの報告(北上田毅氏、ほか)/政府交渉(相手方:防衛省予定)
  • テーマ オスプレイ墜落/高江での突貫工事/環境アセス・騒音被害、ほか(予定)

2機同時に事故を起こしたオスプレイ!しかし1週間も経たず訓練再開!?

 2016年12月13日、MV22オスプレイ機の事故が、沖縄で2件同時に発生した。

 1機は、沖縄県名護市沿岸部に墜落。日本政府は「不時着」と発表し、マスメディアの報道もそれに倣った。しかし、沖縄県の翁長雄志知事や沖縄の地元紙は、機体が激しく損傷していることなどからも「墜落」と断じている。当然ながら、IWJも自らの判断で「墜落」と報じてきた。

▲大破したオスプレイの破片(2016年12月15日、IWJ記者撮影)

▲大破したオスプレイの破片(2016年12月15日、IWJ記者撮影)

 翌14日、在沖縄米軍のトップ、ローレン・ニコルソン在沖米四軍調整官は、抗議に訪れた安慶田(あげた)光男副知事に対し、「パイロットは県民に被害を与えなかった。感謝されるべき」と発言。事故を起こした謝罪すらなく、安慶田副知事は、「植民地意識が丸出しだ」と強く反発した。

 また、12月13日の夜には、もう1機のオスプレイが、普天間飛行場に「機体脚部の故障」で「胴体着陸」していたことも明らかになっている。いずれの事故でも死者が出なかったことは不幸中の幸いだが、懸念されたオスプレイの危険性が誰の目にも明らかになった1日となった。

 にもかかわらず、事故から1週間も経たない12月19日、何事もなかったかのようにオスプレイの飛行訓練は再開された。

 IWJでは、オスプレイ墜落の第一報を受けて、すぐに記者を沖縄に派遣、生々しい事故現場をレポートしている。日米両政府の主張する「不時着」とは信じ難い、ショッキングな墜落現場を見ていただきたい。

「原因は構造欠陥ではない」米軍発表をそのまま盲信して絶対にオスプレイの墜落を認めない防衛省!

▲抗議文を手渡す主催者

▲抗議文を手渡す主催者

 12月19日、主催者が安倍首相宛の抗議文書を防衛省担当者に手渡し、その後に政府交渉が始まった。

 まず、今回の事故に関する米軍の説明と、防衛省の見解を問い質した。防衛省担当者は、米軍からの報告を次のように説明した。

 「12月14日未明、(ジェリー・)マルチネス在日米軍司令官と稲田朋美防衛大臣が電話会談をし、十分な情報提供と安全性の確保を確認した。14日午前中、再び電話会談を行った際、安全を確認するまで、オスプレイの飛行中止を米軍側が言及した。

 19日、(チャールズ・)シュローティ在日米軍副司令官が防衛省を訪れ、『不時着水事故の原因は、夜間の空中給油訓練時に、給油ホースがオスプレイのプロペラに接触したこと。搭載システム、機械系統、構造欠陥によるものではない。別のオスプレイが、普天間飛行場に胴体着陸した件に関しては、着陸パッドに緩やかに着陸し、機体の損傷も乗組員の負傷もなく、問題は発見できなかった」

 米軍の報告を受け、防衛省は、「オスプレイの飛行再開について、米軍の情報を自衛隊の専門家が検討し、合理性が認められた。空中給油については、シミュレーションでの検証後、実施する。また、脚部については、米軍が全機体を確認する」と追認した。

 さらに、オスプレイ配備に関して、「わが国をとりまく安全保障環境がいっそう厳しさを増す中、米国のアジア・太平洋地域重視政策、日米同盟の抑止力の強化と安定に寄与する」と主張。「米軍には、安全性の確立と、その情報を求める。しかしながら、地域住民へ不安を与えたことは否めず、米軍とは、よりいっそうの安全を確保する、との合意に至った」と述べた。

「事故原因の詳細は今後、明らかになってくる」!? 原因もわからず飛行再開を許す日本政府!

 議員会館内で行われた対政府交渉の主催者は、「防衛省として専門家を派遣するなど、独自の検証はしたのか。米軍が指摘した事故原因の証拠は確認したのか?」と尋ねた。

 これに対し、防衛省は「本件は調査中」とし、「防衛省独自の調査はしていない」と他人事のように答えると、「名護市の事故は、空中給油訓練中の給油ホース(の接触)が原因だと聞いている。事故原因の詳細は、今後、明らかになってくる」と同じことを繰り返し述べた。

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です