2015/07/16 安保法制「予定通り」の衆院突破 小林節氏が岩上安身のインタビューで「共産党を入れた野党連立」を提言!自民党を牛耳る日本会議は「おかしな人たち」  

記事公開日:2015.7.17
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※7月17日テキストを追加しました!

 「憲法違反の安保法制」が衆議院で強行採決され、参議院へ送られた。衆院突破を「予定通り」と冷静にとらえる小林節・慶応大名誉教授は、本会議採決が行われた2015年7月16日に岩上安身のインタビューに応え、「次の戦略」を呼びかけた。

 いわゆる「戦争法案」が成立し、海外派兵が可能になると国民は常に戦争の脅威を隣り合わせになる。その苦痛は「生存権の侵害」にあたるとして、各界の有名人・大物100人が集まり、1000人の弁護団を結成して損害賠償請求をする、というものだ。しかし小林氏は、「裁判でケリをつけようとは思っていません。何より重要なのは政権交代です」と訴える。

 「野党が固まることで、4割の票で8割の議席を取る。このほうがよっぽど現実味があります。一つの党を作るなんて無理はしなくても良い、連立で良いじゃないですか。直近の比例票を机に並べて候補者調整をし、決まったら野党連合で、党の垣根を越えて全力で応援しあう。そうすれば自民党・公明党に勝てますよ」

 小林氏は、この野党の大連立を進めるうえで重要なのが、「共産党を排除しないこと」と強調した。

 「共産党排除がいけない。創価学会と同じで、かなり有力なキャスティングボートを握った固定表なんです。共産党にも我を多少は抑えてもらうけど、他の党が共産党を排除してはいけない。共産党も入れた連立政権です」

  • 日時 2015年7月16日(木)12:00~
  • 場所 神田小川町

黒幕・日本会議は「自分が特権階級で下々の者を管理するんだというおかしな人たち」

 自民党、公明党にはもう期待できないのか。また、国民世論の働きかけで自公を動かすことはできないのか。小林氏は、公明党の支持母体である創価学会、そして自民党に深く浸透する日本会議の問題を指摘した。

 日本会議とは、日本最大の右翼組織と知られ、安保法制「合憲」の憲法学者として菅官房長官が紹介した3人も所属している。国会議員の4割(約280人/717人)、そしてなんと閣僚ポストの8割(15人/19人)が所属している。「愛国者教育」「改憲」「有事法制整備」など、今の安倍政権が進めている政策のほとんどを提言している。

 今、海外メディアから安倍政権の極右政策、歴史修正主義の「黒幕」として、熱い注目を集めている。

 日本会議に知り合いが多いという小林氏は、6月15日に行われた外国特派員協会の会見で、「彼らに共通する思いは、第二次大戦で敗けたことを受け入れ難い、だから、その前の日本に戻したいというもの。日本が軍事五大国だったときのように、米国とともに世界に進軍したいという思いを共有する人々の集まりだ」と暴露している。

 インタビューでも小林氏は、「彼らは自分が特権階級であり、下々の者を管理するんだ、という人たち。はっきり言って気持ち悪い」と痛烈に批判。そして、「彼らは欧米とやり合うことはもうありません。今度は、欧米と一緒になって弱いものを叩く、という側につくのではないでしょうか」と語った。

「創価学会員は『これが池田先生のお考えなんだ』と言われたら、思考停止してしまう」

 公明党についてはどうか。岩上安身が、7月15日の国会前抗議でインタビューした創価学会員のエピソードを紹介。平和を重んじる宗教として歩んできたはずの創価学会が、今や「戦争法案」の成立に加担してしまっている現状を憂いていた。多くの創価学会員が声を上げることはないのか。小林氏は「自民党と公明党の政党としての関係は壊れません」と否定した。

 「公明党は自民党のおかげで与党となり、権力の味を知ってしまった。麻薬と同じ。そして創価学会員は『これが池田先生のお考えなんだ』と言われたら、思考停止してしまうんです。それを僕は何度も見てきました」

 自民党と日本会議の関係にメスを入れることはできないのか。岩上安身の問いに小林氏は「これはもう、信者さんの世界ですから。人のマインドコントロールを解くことは難しいですよ。それよりむしろ、我々が政治的多数派になればいい話です」と語った。

 インタビューでは、水島朝帆・早稲田大教授から「違憲だ」と批判されている維新案について、舌鋒鋭く反論した。

衆院突破「まずは『予定通り』」

※以下、インタビューの実況ツイートをリライトして掲載します。

岩上「昨日は国会前に、たいへん多くの市民が集まり、強行採決に対する抗議の声をあげました。本日は、慶應義塾大学名誉教授の小林節先生にお話をうかがいます。さっそくですが、昨日の強行採決についてどのようにお感じでしょうか」

小林氏「まずは『予定通り』です。

 安倍さんというのは、子どもの頃から思ったことを言えば、まわりが何とでもしてくれた人、王様、王子様の育ち。そして安倍さんの周りには茶坊主のような、ご機嫌伺いする人を集めて固めている。これが『歴史的使命だ』と思い込んでいる。だから官邸の中には世間の反論は聞こえていない、雑音としか。

 また、支持率が下がっているから(採決を)やめようというと、僕みたいな反対派が喜ぶ。その顔を思い浮かべただけで安倍さんは不愉快になる。だから衆院は絶対に突破する。ただ、参議院は別の動きがあると思います」
(佐々木隼也)

日本会議は「第2次世界大戦で負けたことを受け入れたくない人たち」

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2件のコメント “2015/07/16 安保法制「予定通り」の衆院突破 小林節氏が岩上安身のインタビューで「共産党を入れた野党連立」を提言!自民党を牛耳る日本会議は「おかしな人たち」

  1. 今回のお話を実現して頂きたいですね
    そしてオール沖縄の全国版でオール日本で
    自民党公明党が進めた事を全てひっくり返す
    行きよいで安倍が成立させた法を全て廃止
    すべきです。頑張りましょう。

  2. 小林節名誉教授のお話を拝聴しました。来年の参議院選挙に向け選挙区の調整、政権交代へのあらましの説明には冗談めかしておられても。切実な求めに応えられようとされています。ただ安保法制への維新対案を参議院で議論し、その後の「維新案」を野党大連立のなかでどのようにされるおつもりでしょうか。維新の議会演説を聴いていますと、議員、国民にむけて、というよりも、党内にむけ言い訳をしているようにもみえます。それは他の野党の「得意技」ですので、よもや維新がされるとは意外でした。維新は「潔い負け方」を選ぶという意味の理想をお持ちなのではとさえ思います。参議院選挙に向け維新案を主軸に、小義を捨てて大義につけ、のおつもりでおられるのでしょうか。

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