高浜原子力発電所3、4号炉の審査書案の承認へ ~原子力規制庁定例ブリーフィング 2014.12.16

記事公開日:2014.12.17取材地: テキスト動画
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 2014年12月16日(火)14時30分から、原子力規制庁で米谷仁総務課長による定例ブリーフィングが行われた。関西電力の高浜原子力発電所3、4号炉の新規制基準適合性審査に関する”審査書案”が17日の委員会に提出され、科学的・技術的意見の募集等について審議することが報告された。

■全編動画

  • 会見者 米谷仁氏(原子力規制庁長官官房総務課長)
  • 日時 2014年12月16日(火)14:30~
  • 場所 原子力規制庁庁舎(東京都港区)

規制委員会会合

  • 平成26年度第46回規制委員会会合
    • 日時:12月17日(水)10:30~ 12:00
    • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
    • 議題 1 関西電力株式会社高浜発電所3号炉及び4号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する意見募集等について
    • 議題 2 日本機械学会溶接規格の技術評価並びに設計・建設規格及び材料規格の規定の誤りを踏まえた対応について
    • 議題 3 廃炉等に伴う放射性廃棄物の規制に関する検討の進め方について
    • 議題 4 日本原子力研究開発機構原子力科学研究所及び大洗研究開発センター(北地区)JMTRに対する平成26年度保安検査で確認された事案への対応について

原子力規制委員会 会合・検討チーム会議などの開催予定

  • 12月16日(火)13:30 第175回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:更田豊志委員、対象事業者:東海第二原発(日本原子力発電)、浜岡原発(中部電力)
  • 12月17日(水)14:30 田中俊一規制委員長定例記者会見
  • 12月19日(金)13:30 第176回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:石渡明委員、対象事業者:未定
  • 12月19日(金)14:30 第2回核セキュリティに関する検討会 放射性同位元素に係る核セキュリティに関するワーキンググループ
    • 担当:田中知委員、【非公開】
  • 12月19日(金)14:30 定例ブリーフィング

委員の視察について

  • 更田委員、島根原発2、3号機の現地調査
    • 日時:12月18日(木)~19日(金)
    • 場所:中国電力島根原子力発電所2、3号機の現地調査
    • 2号機は新規制基準適合性審査の一貫として、3号機は今後の参考としての現地調査
  • 田中委員長、川内原子力規制事務所および、九州電力川内原子力発電所等の現地調査
    • 日時:12月19日(金)~20日(土)
    • 日頃より委員長自身が現場に足を運び状況を良く把握したいという考えを示していたところ、都合をつけることができたので現地視察を行うというもの

審査終了後の公聴会について、記者からの質問に回答

 審査書確定後の公聴会について、これまで開催されていないことから、記者がその理由を質問した件で、規制庁はこれまでの経緯を確認した結果を回答した。

 規制庁は、立地自治体が中心にまとめて調整し、開催することが前提と考えている。これに対して立地自治体からは、公聴会を共催することに否定的な要望を出しているという。自治体は規制庁が主催して開催することを望んでおり、それ以来、公聴会を開催する要請はないということだ。

 立地自治体ではなく周辺自治体から開催の申し出があった場合には、やはり立地自治体でまとめて開催してほしいと考えている。周辺自治体に対しては基本的には意見募集(パブコメ)で対応したいということだ。

高浜原発審査書案を委員会で承認へ

 関西電力の高浜原子力発電所3、4号炉の新規制基準適応性審査について、12月17日の第46回規制委員会で、審査結果をまとめた”審査書案”が提出されることが分かった。内容について議論、了承されれば、科学的・技術的意見の募集および原子力委員会と経産大臣への意見聴取を行なうことを審議する予定だ。

JAEA保安検査で再び問題事案を発見

 今年第3四半期にJAEAで実施した保安検査にて、新たに問題事案が確認されたことが報告された。12月17日の規制委員会にその内容を報告し、規制庁の評価を述べ、今後の対応方針を議論する予定だ。

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