「去年の夏の参院選で、人々の意識がブレイクスルーした。あの時、三宅洋平と山本太郎が立候補していなかった日本を想像すると、恐ろしくなる」──。
2014年6月26日、京都市左京区の京都精華大学でアセンブリーアワー講演会が開かれ、昨年の参議院選挙に緑の党から立候補し、「選挙フェス」という独自の手法で注目を浴びた三宅洋平氏が登壇した。三宅氏は、帰国子女として感じた日本社会への違和感や、メッセージ性の強い音楽を通して社会問題に目覚め、参院選に立候補するに至った経緯を振り返った。
そして、これからの政治に求められる要素について、「世界を変えたいと思ったら、まず、目の前の1人と少しでも共鳴できるようにする。そのためには、政治にこそアートする力が必要だ。人間への温もりや愛を忘れない、具体的なアクションが有効だと思う」と語った。
政治には「青い意見」が必要だ
はじめに三宅氏は、「選挙演説に人々が立ち止まらないことを、世の中の政治への関心が薄くなった、と嘆く政治家がいる。しかし、路上で歌うストリートミュージシャンが、人が素通りするのを世の中のせいにするだろうか。聞いてもらうには、もっと良い曲を書いて、もっと練習すればいい」と述べ、「現在の政治には、人々が立ち止まって振り向くような、面白さが足りない。世界を変えるには、面白くないといけない」と指摘した。
「客観的に去年の参院選を振り返ってみて、あの時、三宅洋平と山本太郎が立候補していなかった日本を想像してみると、恐ろしく感じる。あの時に、人々の意識がブレイクスルーした。政治に関わっていくには知識も必要だが、知らないがゆえの視点、青い意見も大事だと思う」と語った。その上で、「政治的スキャンダルではなく、具体的な政治運営に興味を持ってほしい」と述べた。
続いて、ユダヤ教の教えにある「年寄りは、青い意見に耳を傾けなさい。なぜなら、それはあなたたちが失ってしまったものだから」という言葉を紹介し、「大事なのは心の若さを失わないことであり、それが、日本社会に蔓延する膠着状況を変える」と語った。
締め付けの厳しい日本社会への疑問
次に、ベルギーで生まれた三宅氏が、日本に帰国した時に感じた違和感や、レゲエやパンクロックなどの反社会的音楽にのめり込んでいった当時の想いを振り返った。
「ベルギーの小学校ではボールペンを使う。間違えた痕跡も見ることができるから。日本の小学校では、同じ鉛筆や文房具を全員に揃えさせる。帰国して最初の授業でボールペンを使ったら先生に叱られて、クラス中が犯罪者を見るみたいにこっちを見た。僕は全然理解できなかった。なんでそんなに縛るんだろう、と」。
「締め付けがきつい社会は、ファシズムに走りやすい性質を持っている」という三宅氏は、「そういう視点を持つと、やがて社会問題に気づいていった」と述べ、水俣病などの公害問題や人権問題に関心を持った先に、原発問題もあったことを説明した。
志ある若者は立候補を!
滋賀大学での三宅洋平さんの講演会が面白かったので、今回はIWJで配信があるので楽しみにしてました。
地方の個性が伝わってきますね。 滋賀大学では学生さんたちがとてもよく笑っていたものですから。
今回のお話で三宅洋平さんがミトコンドリアに触れていたのですが、IWJの篠田謙一氏インタビューで、長い長いアフリカからの旅をおもいだしてささーーーっとサマリーに目を通してみました。
舩田クラーセンさやかさんのインタビューでアフリカンタイムに導かれて、夢の中でバオバブに話しかけられましたが、
篠田謙一氏のインタビューももう一回 視聴しようかと・・・日本神話の神様が大目に見ても悪いことばかりしすぎるので、そこからの系譜が現在に続いてしまったのかしら。
三宅さんの話は、まるで音楽のようだけど、鵜呑みにさせず立ち止まって考えさせられるね。
三宅さんがレオナルド・ダ・ヴィンチを政治と結びつけたとき、彼の中で命を吹き込まれたダヴィンチの姿を見たように感じました。
私にとって ” 人・モノ・金 ” の日本から、” 愛し・食事を楽しみ・人生を分かち合う ” イタリアへのいざないがレオナルド・ダ・ヴィンチでした。最後の晩餐の壁画の前でツアーでご一緒した皆さんがしみじみ口にしたのが、
「最後の晩餐をどう過ごすのかしら。」。彼ら彼女らがそのあとしたことは、ダンス。白髪の男性たちが手を組んでワルツを。
世界遺産の前で日本人観光客が踊っていました。
ザッケローニ監督の才能を活かせなかったのは残念ですが、レオナルド・ダ・ヴィンチのいざないを活かせない私は不実です。「愛をためらうのはやめなさい。愛を分かち合いなさい。」と、彼のささやきが。
これからは攻撃力より癒しの力が世界を変える。-三宅洋平氏
あなたと違う考えがあったとしても森羅万象の現象と同じように、違う考えがあるということをまず認めなさい。三宅洋平さんの講演会よりーブッダの教え。
「温もりや愛を忘れない訴え方が、これからの政治には必要」三宅洋平氏 講演 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/148722 … @iwakamiyasumi
二年前の参院選で、人々の意識がブレイクスルーした。あの時、三宅洋平と山本太郎が立候補していなかった日本を想像すると、恐ろしくなる。
https://twitter.com/55kurosuke/status/585206650115596289