3月9日(日)、東京都渋谷区の風土カフェ&バー「山羊に、聞く?」で、日本アーティスト有識者会議(NAU)第14回が、今回も公開生放送で行われた。
第一部では、代表の三宅洋平氏と進行役の岡本俊浩氏に、昼間行われた「3.11東日本大震災 市民のつどいPeace On Earth」に出演していた加藤登紀子氏が急遽参加、人間本来のあり方や生活などについて語り合った。
日本の食料生産を支えた東北が震災に遭ったため、農業人口が激減しているという加藤氏は、「先進国と言っていて、命につながる産業自体がこんなに虐げられ、誰も土を触っていないという社会は世界でも類い稀」と懸念を示した。
第二部では、難波章浩氏(HI-STANDARD/NAMBA69)も加わり、前回の都知事選や原発について意見を交わした。
「以前より絶対、政治に関心を持ったり、原発を意識するようになった若者が増えているのは間違いないと思う。今自分が出来ること、音楽を通して、せめて僕の音楽が好きで関心を持ってくれる人には僕のメッセージを伝えることが出来る」。3.11の前にもっと積極的にやっていればよかったと難波氏は語った。
続いて第三部では、DELI氏、K DUB SHINE氏、沖野修也氏がゲスト出演。音楽を通じて政治や社会にコミットしているゲストらに対し、岡本氏がどうやったらもっと若者が政治にカジュアルに参加できるかなど、問題提起をしながら話を進めた。