三宅洋平の「アーティストが政治を語るNAU」第8回が、9月11日に公開収録イベントとして行われた。第一部は、歌手の加藤登紀子さんをゲストに迎え、学生運動から政治、オリンピックに対する懸念、食から戦争に至るまで話が広がるままに語り合い、第二部では、ドキュメンタリー監督の杉岡太樹さんをゲストに、三宅洋平氏の選挙戦を追いかけたという現在進行中の作品について話を聞いた。
「このままいくとあなた方の息子たちはある日、あのベトナム戦争のアメリカ兵のように死体になって帰ってくる」というオリバー・ストーン監督が来日した際のメッセージを、加藤登紀子さんは引き合いに出し、「もう男の子の孫がいて、生まれてしまっているけれど、次に孫が生まれるとして、もし男の子だったら絶対出生届を出さないから」と笑いながら話した。「とどのつまりはそういうこと。国と個人というものがどういう風にこれから契約をしていくのか。国というのは人々の税金によって成り立っている営みで、私達が雇っているんです」と提唱する。
「戦争をさせられた人は国を訴えるべき。だって人殺しをさせられたんですよ」とも語り、「その人たちの経験をふまえて、人を殺すソルジャーにはなりたくないという意志を持ちましょう。戦争をさせられた人たちの分も含めて、そんな悲しい選択は絶対にできません」と訴えた。
本日はアーカイブのハシゴをしました。
なぜかはよくわからないのですが、宮脇先生の鎮守の森と、三宅洋平さんと加藤登紀子さんのトークを見たかった。
これも饗宴で直接ゲストにお会いできた賜物だと思います。
三宅洋平さんには、瀬戸内寂聴さんやオノ・ヨーコさん、キャロライン・ケネディさんとの対談がどこかで実現して欲しい。
誰に対しても愛を持って接することができる人。 彼女たちが語られずにいる愛を彼ならこの世界に残せそう。
IWJにしろ、三宅洋平さんにしろ、前に進んでいく人たちにはその先を見通す感性が備わっているのだと思います。
自分自身を振り返ってみても、猛進する時と足踏みする時が交互にあって、ここ数年は足踏み状態のまま。
足踏みしながら見えてきたのは、前に進む人たちを邪魔をする人の多さ。なんのための邪魔なのか、利権のためもあるだろうけれど、それだけでもないように思えるのです。
愛の欠如とか不幸というのかもしれないけれど、見過ごせない。
前を歩いていく人のまろやかな背中を見ながら、歩んでいきます。
その機会を与えてくれたIWJに心から感謝しています。