2013年6月17日(月)20時から、日本アーティスト有意識者会議(NAU)第6回目の放送が行われた。今回は、難波章浩氏(NAMBA69/Hi-STANDARD)、安部芳裕氏(作家・プロジェクト99%)、想田和弘氏(映画監督)、Kダブシャイン氏 (キングギドラ/radio aktive projeqt)など、各方面からゲストが集結。7月4日公示、7月21日投票となる参議院選挙の全国比例区に、緑の党グリーンズジャパンの推薦を受けて立候補する、音楽家の三宅洋平氏を囲み、「選挙に参加すること」の重要性を語った。
- 出演
三宅洋平氏(ミュージシャン)、岡本俊浩氏(ライター)
- ゲスト
難波章浩氏(NAMBA69/Hi-STANDARD)、安部芳裕氏(作家/プロジェクト99%)、想田和弘氏(映画監督)、Kダブシャイン氏(キングギドラ/radio aktive projeqt)
- 日時 2013年6月17日(月)20:00~
- 場所 東京都内
- 詳細
はじめに、緑の党の推薦を受ける理由について、三宅洋平氏は「立候補するに至った経緯や、政策ビジョンを語らせてもらえる、本気の場が必要だと思った。以前より、緑の党からは打診を受けており、『全員参加型の市民政治を目指し、平和と護憲を掲げる』という考え方が自分と一致していること、全国で起きているうねりを盛り上げるためには、全国比例区で出る必要があることを考えて、緑の党から立候補させていただくことにした」と説明した。
続いて、ゲストの難波章浩氏が「小さい頃、政治に携わる人々は、優しくて賢いと思っていたが、それが、錯覚だったということがわかった。これ以上、日本を嫌いになりたくはないし、このまま日本に住んでいていいのか、という不安もある。金がすべての社会ではなく、人間愛を前提にしないと、もっと酷い社会状況になってしまうのではないか」と語った。
それに対して、三宅氏は「3.11以前から反原発運動などに関わるうちに、運動だけでは状況は変わらないと感じていた。昨年の衆院選で、山本太郎氏が街で訴える姿を見た瞬間、『こいつを1人にしたら俺は男じゃない』と思い、山本氏の応援演説に立った自分が『参院選に出る』と言ってしまった」と、出馬に至った経緯を述べ、「ミュージシャンである前に、人として立候補した」と語った。
安部芳裕氏は、自民党が進めようとする憲法96条緩和の先にある、戦争ができる国の出現を危惧し、「自公連立政権の勢いを見ると、今度の参院選が日本の(右傾化を軌道修正する)ラストチャンスなのではないか」と述べた。三宅氏は、選挙を通じて、国民全体の知力や理解力を高めることが課題であるとし、「96条緩和のその先に、自民党が何を変えようとしているのか。そこに気付ける人を増やしていきたい。そして、一人ひとりが、自分の言葉で語れるようになってほしい」と述べた。
「政党が、選挙のための互助会になっている」と指摘する安部氏の意見に対して、想田和弘氏は「人々が、自分は何のために仕事をしているの、どのような影響を社会に与えるのかと、原点に立ち返って考えるだけでも、社会は変わっていくと思う。どのように、個人としての独立性を保つかが重要である」と語った。三宅氏は「サラリーマン根性というものが、今の社会の一端を形成してしまっている。自分の名の下に、生きていくことを重視したいし、組織ではなく、個人個人の想いが、社会の活力であることを伝えていきたい」と述べた。
投票率の低さについて、Kダブシャイン氏は「政治家だけが襟を正すのではなく、投票用紙を渡された有権者は、社会を良くしていくためには、一人ひとりが政治に関わっていく必要があることを自覚してほしい。民主主義についての教育も、必要なのではないか」と述べた。想田氏は「有権者自らが判断し、責任を持つところまでが民主主義である」と指摘した。
三宅氏は「元々、民主主義が重視していたのは、話し合いである。理想は、満場一致の結論を目指して話し合い、意見を出し合う中で、皆が賢くなること。それが大事である。昨年の衆院選で、ネット世論と現実世界との乖離を経験した僕たちには、多くの人と話をして、伝え、考え、自分で決めることが求められている。みんな、投票に行こう」と呼びかけた。
Kダブ氏(生活の党支持者)の暴力論発言あたりから、難波氏が批判的になった気がする。よっぽど平和主義者なのか。Kダブ氏の問題提起には賛同するが、生活の党には懐疑的で支持しない。BPOは東電がスポンサーだったくらい、不公正非中立の圧力団体で期待するのはまちがい。所詮、武士道は人を殺す為美化した体制側の論理で欺瞞に満ちている。岩上氏には悪いが、いくさの道具でしかない。