「一般傍聴券30枚しか配布されず傍聴席はガラガラ。恣意的な目隠し採決だ」 ~特定秘密保護法 首相官邸前抗議 2013.11.26

記事公開日:2013.11.26取材地: テキスト動画
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(IWJ・ぎぎまき)

 11月26日、衆院本会議で特定秘密保護法案が審議されているさなか、首相官邸前では、プロジェクト99%の阿部芳裕氏や火炎瓶テツ氏による呼びかけで抗議集会が行われ、1000人を超える市民が法案通過阻止を求め声を上げた。

 今国会が始まる前から単独で全国を回り、特定秘密保護法の危険性について訴え続けてきた山本太郎参議院議員も集会に駆けつけた。

 山本議員がスピーチを始めた直後、首相官邸前には「衆議院可決」の知らせが届いた。山本議員はすかさず、「想定内ですよ。衆議院可決したからってどうした。最後の一秒までやってやりましょうよ。次に参議院がある。その間にできることは絶対にあるんです」と話し、「今日、特別委員会の採決に欠席した維新の会に、グッドジョブメール、FAXを送ってやって下さいよ。みんなの党、民主党内にも反対している議員はいるはず。本気にさせるのはみなさんの力です。今国会で通さないでくれとお願いするメール、FAXをもう一度送りましょうよ」と、落胆の表情を見せる参加者を鼓舞するように呼びかけた。

 本会議の採決を傍聴していた東電株主訴訟の木村結氏も集会に立ち寄り、採決後に「絶対反対」の声をあげ続けた一般市民が、口の中にタオルを詰め込まれた状態で、衛視4人に両手両足を捕まれ退場させられたことを報告すると、集会の参加者からは「ふざけるな」と怒りの声が広がった。

 木村氏は続けて、「300ほど傍聴席があるが、一般傍聴券は30枚しか配布されなかった。傍聴席はガラガラで、恣意的に市民の目から隠そうとした」と怒りをあらわにし、「午前中の特別委員会を中継していたNHKは安倍総理が退席後、中継を中断した。強行採決の様子を国民に報道しなかった。法案が通る前からこんなことが行なわれていいのか。市民が会社を休むくらいの気持ちで、ここに来なければいけないのではないか」と、一人でも多くの声を集めるべきだと喚起した。

 衛視4人に退場させられた男性は、別室で事情聴取を受けたさい、議会での不規則発言は違反であると忠告を受けた。特に怪我はないというが、退場を求めた経緯や議会での規則に関し、近く、衆議院に確認する予定だという。

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