原発・憲法・生活保護・TPPがヤバい! それでも自民に入れちゃうの?デモ!! 2013.6.29

記事公開日:2013.6.29取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)

特集 TPP問題

 2013年6月29日(土)17時より、東京都新宿区の柏木公園を起点にして、「原発・憲法・生活保護・TPPがヤバい!それでも自民に入れちゃうの?デモ!!」が行われた。

 デモ行進出発前に、新憲法改悪問題や、反TPPなどを唱える有識者たちからスピーチがあり、その後、デモの参加者たちは土曜夕方の混み合う新宿の街へ繰り出していった。各自「自民党反対」「原発の再稼働反対」「憲法改悪反対」「TPP反対」などを訴えた。

■全編動画
※配信状況により、録画が断片的で中断しております。映像の準備が整い次第、差し替えをいたしますので、何卒ご了承ください。

  • デモ前スピーチ
    渋谷望氏(社会学者)、毛利嘉孝氏(社会学者)、内田聖子氏(PARC事務局長)他
  • デモ行進内パフォーマンス
    ロバートDEピーコ(歌)、NORA BRIGADE(マーチングバンド)、RedBandanaLab、Yamagata Tweakster (from KOREA)、ぴんからレディース(歌・ダンス)、リクルマイケル&ゾンビダンサーズ(歌・ダンス)

 西新宿の柏木公園に集まったデモの参加者を前に、主催者は「自民党が支持されていることを、なおざりにしてはいけない。内輪だけで、ののしり合っていても未来はない。これからは、自民党を支持する人たちにも、アピールしていきたい」と話した。

 次に、渋谷望氏がスピーチをした。渋谷氏は「自民党の改憲案では、人権規定がすっぽり抜け落ちている。軍事法廷を作るともある。反体制派などを、闇から闇へ粛正するようなイメージだ」と懸念を示し、「逆に言うと、自民党には焦っている部分も見受けられる。昨年6月に反原発デモが盛んになると、石原伸晃自民党幹事長(当時)が「反原発運動は集団ヒステリー」のような発言をしたりする。今回の参議院選挙で注目するのは、アベノミクス、TPPへの評価が現れる地方区の選挙結果だ」と話した。

 次に、毛利嘉孝氏がマイクを握った。「今、自民党に危惧する点は、自分たちは正しいと決めつけ、議論を避けようとしているところだ。今度の参院選で勝利した場合、議論を封じ込める体制に変えていくだろう。今の自民党は、かつての自民党ではない。昔は、党内に保守とリベラルが共存し、バランスをとっていた。現在は、まったくの右翼政党で、大企業しか見ていない」と指摘した。

 続けて、内田聖子氏が「昨年の衆院選で、自民党は『絶対反対TPP、ブレない嘘をつかない』というキャッチフレーズで、地方の農協、総評などの票を集めて政権に返り咲いた。それが、今年3月には、TPP参加表明をしてしまう。TPPは、徹底的に日本を食いつぶす手段で、国益はない。自民党は詐欺集団だ」と訴えた。

 続けて、内田氏は「参院選で、山形JAは、みどりの風の舟山康江氏の擁立を決めた。自民党は、すぐにTPP対策委員長の西川公也衆議院議員を山形に送り込み、恫喝した」と明かし、「最悪、参院選で反TPPの候補者たちが負けた場合でも、TPPの国会での批准や、TPP交渉自体をつぶすというやり方も残っている」と話した。その後、リクルマイケル&ゾンビダンサーズのパフォーマンスが繰り広げられた。

 主催者から、デモのコースや注意事項の説明があり、参加者たちは「入れたらキケン 自民党」の横断幕を先頭に、新宿の街へ繰り出していった。各自、鳴りものを叩き鳴らしながら、「原発再稼働反対」「憲法改悪反対」「TPP反対」などと訴えた。デモ行進は、土曜の夕方、多くの人で混み合う靖国通りからコマ劇場広場を経由し靖国通りへ戻り、新宿3丁目から新宿通りを右折、新宿西口ロータリーを抜けて、柏木公園へ戻るコースを練り歩いた。また今回、警備にあたる警官たちが、通常より多く見受けられた。

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「原発・憲法・生活保護・TPPがヤバい! それでも自民に入れちゃうの?デモ!!」への1件のフィードバック

  1. 愛国者 より:

    このまま与党サイドに参議院の過半数を与えてしまっては、TPP阻止の歯止めが利かなくなる危険性があります。

    例え与党支持者であっても、TPP反対の有権者は、今回の参議院選挙に限って、TPP阻止の為、民主党等の野党サイドへ投票する方が良いでしょう。
    特に1人区と比例代表(全国区)は、与党サイドの当選者を1人でも減らす方針を採る方が良いでしょう。
    ・1人区は、民主党候補(民主党候補が居なければ「みどりの風」候補、有力な無所属候補等)へ投票し、与党候補の当選を阻止する。
    ・比例代表(全国区)は、野党サイドのうち、適当な候補者へ投票し、与党サイドの当選者を1人でも減らす。

    一方、2人区以上は与党候補が確実に当選する為、与党候補へ投票しても構いません。

    なお、自民党支持者で「野党へ投票するのは」と思う人も多いかもしれませんが、衆議院は自民党過半数の為、参議院選挙に負けても政権維持は可能です。

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