今回で6回目となる東通原子力発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合。東北電力は、前回受けた指摘を再度検証して資料を提示。これまで通り、敷地内の断層というのは耐震設計上考慮すべき活断層ではないというとの主張を繰り返した。これに対し有識者側からは「資料が不鮮明であり、このデータから何かを判断できるとは思えない。これを基に議論するのは時間の無駄だと思う」、「今回の資料は我々が指摘した点を完全に否定するようなデータにはなっていない」など、厳しい意見が相次いだ。
会合の最後に東北電力側は、「やはり有識者の先生たちと、私たちの見解には相違がある。特に重要な論点となっている横ずれの有無などは、7月にデータが出てくるので現地調査を含めてご確認いただきたい」と、資料だけでなく現地での確認を有識者に求めた。