第12回発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価(いわゆるストレステス ト)に係る意見聴取会 2012.3.29

記事公開日:2012.3.29取材地: テキスト動画
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(IWJ・遠田)

 2012年3月29日(木)、経済産業省本館にて行われた、第12回発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会の模様。

■ハイライト

  • 議題
    (1)北陸電力株式会社志賀2号機に関する一次評価について
    (2)北陸電力株式会社志賀1号機に関する一次評価について
    (3)ストレステストの審査の進め方について
    (4)その他
  • 委員
    阿部 豊 委員(筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授)
    井野 博満 委員(東京大学 名誉教授)
    岡本 孝司 委員(同 工学研究科原子力専攻教授)
    後藤 政志 委員(芝浦工業大学 非常勤講師)
    小林 信之 委員(青山学院大学 理工学部機械創造工学科教授)
    佐竹 健治 委員(東京大学 地震研究所教授)
    高田 毅士 委員(同大学院 工学系研究科建築学専攻教授)
    奈良林 直 委員(北海道大学大学院 工学研究院・工学院教授)
    西川 孝夫 委員(首都大学東京 名誉教授)
    山口 彰 委員(大阪大学大学院 工学研究科教授)
    渡邉 憲夫 委員(日本原子力研究開発機構安全研究センター リスク評価・防災研究グループリーダー)

 後藤委員は志賀原発1号機で起きた、制御棒脱落が原因の臨界事故とトラブル隠しについて質問。北陸電力から「事故防止対策、改善を適切に進めている」と説明を受けたが、「設計上で万全だとしても、制御棒の脱落事故は実際に起きている。他社と情報共有を怠っているために同様の事故が繰り返し起きる」と対策の不十分さに懸念を示した。

 奈良林委員は「今夏に電力が足りるかどうか重要な問題。大停電は地震、津波、原発事故に続く第4の災害になりかねない。危機意識をもって各発電所で安全対策を速やかに進めるべき」と述べ、「石油が来なくなった場合、電力をどう供給するのか」と脱原発の流れを暗に牽制。この発言に対し井野委員は「運転再開を急げというように聞こえる」と、安全確保を重視し再稼働には慎重であるべきとの姿勢を示した。

 また、進行役を務める岡本委員が何度も首をかしげることに対し、井野委員が「質問中に予断を与える動作をすべきでない。きちんと発言してください」とたしなめる場面もあった。

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