2013年2月3日(日)14時から、埼玉県加須市の旧騎西高校内にある福島県双葉町役場埼玉支所で、「井戸川克隆 双葉町長インタビュー」が行われた。1月23日に辞職届けを出した双葉町の井戸川克隆町長が、岩上安身のインタビューに応じた。福島の原発事故を「戦争に匹敵する事態である」と指摘する井戸川町長は、今回の辞職理由、昨年11月28日の中間貯蔵施設に関する会議欠席の真相、細野大臣との信頼関係が崩れていった経緯などを話した。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
特集 3.11
2013年2月3日(日)14時から、埼玉県加須市の旧騎西高校内にある福島県双葉町役場埼玉支所で、「井戸川克隆 双葉町長インタビュー」が行われた。1月23日に辞職届けを出した双葉町の井戸川克隆町長が、岩上安身のインタビューに応じた。福島の原発事故を「戦争に匹敵する事態である」と指摘する井戸川町長は、今回の辞職理由、昨年11月28日の中間貯蔵施設に関する会議欠席の真相、細野大臣との信頼関係が崩れていった経緯などを話した。
■ハイライト
最初に、3.11の地震から埼玉に避難するまでの経緯を語った井戸川町長は、埼玉まで町ごと避難した理由について、「とにかく、住民を双葉町から離したかった。今の双葉町の現状を見ても、簡単に環境回復できるものではない。復興のために中途半端な形で町民が戻って、放射能の片付けをやって寿命を迎えるような、そんなことはさせたくない。マイナスからゼロに向かってエネルギーを使うのではなく、ゼロから上に向かって、それぞれの人生を歩んでほしい。そのためにベースがほしかった」と語った。
また、双葉郡8町村が国から賠償補償を受けている一方で、避難者を受け入れているいわき市には補償をしない国の対応を例に挙げ、地域の環境や待遇の差によって、人々の間に感情的な軋轢が生じている実態を説明した。井戸川町長は「避難指示を出したのは政府であるのに、我々を誘導したことは一度もない。それぞれの避難先で起きている問題も、政府は放置している」と指摘し、「市民の痛みを感じられない人たちが、事故後の対応をしている。事故調査委員会の報告にしても、被災者の状況についての報告はない。人が被災したという視点が抜けている。今、民主主義はないのか、と感じている」と語った。
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全国民に見てもらう必要があると思います。
IWJ 岩上様
きょうは、素晴らしいインタビューをお聞かせくださり、ありがとうございました。改めて井戸川町長の、職務に忠実誠実であろうとされたお人柄に感銘を受けました。このような方が町長を辞職されることはとても残念に思いましたが、新しい役割をお考えになられているとのこと、今後のご活躍を期待しています。
また、町長が岩上様にたくさんの重要なお話をされたことは、IWJと岩上様への信頼の証しと受け取りました。これからも期待しています。
きょうは本当にありがとうございました。