3月13日に再審可否が決定される袴田巌さんの無実を訴え、50人を超えるボクシング関係者が東京高裁前に集結!~2.6 袴田巌さんの再審開始・無罪判決を求める、ボクシング関係者を中心とした宣伝・要請アクション 2023.2.6

記事公開日:2023.2.7取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(取材、文・浜本信貴)

 2023年2月6日午後2時より、東京都千代田区の東京高裁前にて、日本プロボクシング協会・袴田巌支援委員会の主催により、「袴田巌さんの再審開始・無罪判決を求める、ボクシング関係者を中心とした宣伝・要請アクション」が行われた。

 元プロボクサーの袴田巌さんは、1966年の「袴田事件」で死刑判決が確定したが、2014年、静岡地裁の再審開始決定により、死刑執行と拘置の執行が停止され、釈放された。

 しかし、静岡地検は東京高裁に即時抗告し、東京高裁が2018年に再審開始を認めない決定を出したため、袴田さんはいまだ死刑因のままである。なお、東京高裁は袴田さんの拘置の執行停止を取り消さなかったため、現在も釈放は維持されている。

 その後、2020年12月23日に、最高裁が再審を認めなかった東京高裁の決定を取り消し、高裁で再び審理するよう命じる決定を下した。

 この再審開始の可否についての判断が、3月13日に東京高裁で下されることが決まった。この3月で87歳となる袴田さんにとって、この戦いはまさにファイナルラウンドとなる。

 この日のために、支援委員会は「ボクサー100人大募集!」と銘打って、現・元を問わずボクシング選手、ジム・オーナー、マネージャー、トレーナーたちに集会への参加をうながした。その結果、集会には約50名を超えるボクシング関係者が集まった。

 元WBA世界フライ級暫定王者・江藤光喜氏、前WBO世界フライ級王者・中谷潤人氏、前WBO女子世界アトム級王者・鈴木菜々江氏、WBOアジアパシフィック・ウエルター級王者・佐々木尽氏、元WBA世界スーパーフライ級王者・飯田覚士氏など現・元世界王者のほか、元東洋太平洋バンタム級王者の新田渉世氏、前日本スーパーバンタム級王者・古橋岳也氏や元東洋太平洋クルーザー級王者で格闘家として活躍する西島洋介氏(リングネーム「西島洋介山」)らも参加し、それぞれが「一言アピール」を行った。

 集会終了後、IWJ記者は、WBA世界スーパーフライ級元王者飯田覚氏に話を聞いた。

IWJ記者「1966年に事件が発生してからカウントすると、57年ぐらい、肉体的にも精神的にも拘束され、自由を奪われてる状態で生活されていらっしゃって、特にプロボクサーになるぐらいの身体能力のある方が、そういう環境に置かれたっていうのは、凄いつらいことというか、想像を絶しているのですけども。そういった観点で、ボクサーとして見た時に、何か感じるものがあれば…」。

飯田氏「当時の尋問というか、取り調べの状況とか環境ですね。今思ったら、やっぱり袴田さんが体を鍛えて、またもう一回ボクシングでボクサーになってチャレンジしたいっていう体を作っていたからこそ、耐えられた状況。ひょっとしたら、今頃獄中で亡くなられていたかもしれないぐらいの、過酷なものだった。

 でも、やっぱりそこは信念があって、『俺は絶対やってない』『無実を訴えたい』っていう気持ちがあったからこそ、プラス、やっぱりその『ボクサーの体』があったからこそ、今また長く生きられていることだと思うので。

 また、その判決というか、最初の取り調べにも、元ボクサーっていう偏見があった。そういうことがあったっていうのも、やっぱり同じボクサーとして凄く不愉快なことなので、そういう思いもあって支援もしたいしっていう気持ちはありますね」

 また、IWJ記者は、元東洋太平洋バンタム級王者で日本プロボクシング協会・袴田巌支援委員会・委員長の新田渉世氏にも、話を聞いた。

 IWJ記者「今日の集会は成功裏に終わったと言っていいと思いますが、今後の流れというか展望というか、どういう風なことをお考えになってますか?」

新田氏「まずは3月13日に東京高裁の決定が出るということなので、今から動いて何が変わるかはわからないですけれども、それでも少しでもこの決定に注目をしてもらえるように、まだまだできることはあるかなと思いますので、これから委員会等を開いてですね、また、他の支援団体と連携をしながら、何ができるのかを探っていきたいと思っています」

IWJ記者「袴田さんが実際に、プロボクサーとして活躍された戦績ですが『29戦16勝1KO 10敗』で全日本フェザー級6位。1960年1年間で19戦していて、その19戦というのが日本で最多記録だと。

 事件の中にいる袴田さんというのは報じられているんですけど、実際のボクサーとしての袴田さんを新田さんはどのように評価されているのでしょうか?」

新田氏「もちろん、現役時代について、私は存じ上げないですけれども。聞いた話、それからこういった戦績、記録、数字から見るところ、やはり本当にボクシングに真摯に取り組んで、そして、タフガイで一生懸命やられていた方なんだなと。

 我々の今の時代から、年間19試合っていうのは、もうとても、想像を絶する試合数ですので、それだけ普段から節制をしていなければいけないでしょうし、パンチのダメージを受けないようなディフェンスの練習もしていなければ、そんなことは実現できないと思いますので、ボクシングに対する思いが本当に強い人だったんだなというふうには思います」

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です