石塚伸一龍谷大学教授が、懲役刑と禁固刑を一本化し新自由刑を創設する刑法改正案を批判! 法が人格矯正にまで踏み込んでおり「世界の流れに反している」!!~2.12 講演会「懲役刑とは何か?~刑罰としての労働~」 2022.2.12

記事公開日:2022.2.13取材地: テキスト動画
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(取材、文・渡会裕)

 2022年2月12日、東京・渋谷の勤労福祉会館で、石塚伸一・龍谷大学法学部教授による「懲役刑とは何か、刑罰としての労働」と題した講演会が行なわれた。主催は救援連絡センター。

 法務省は今通常国会に、懲役刑と禁固刑を一本化し、新自由刑を創設する刑法改正案を上程する予定だ。講演会はこれを機に開催された。

 講演に先立ち、挨拶に立った救援連絡センターの足立昌勝代表は、「『懲役』とは、労働させて懲らしめること。こんな古い刑罰は今時ない、中国と台湾と朝鮮半島だけだ」と、日本の刑罰を批判した。

 講演で石塚伸一教授は「2005年に監獄法の改正があり、刑法上に規定されていない、改善指導と教科指導などを内容とする矯正処遇が遵守事項となったが、(今度の法改正でそれらが)実質的に義務づけられる」と指摘した。

 石塚教授の説明によると、刑罰の基本とは、社会的自由を制限し、社会から隔離すること(自由を制限することから自由刑と呼ぶ)のみを目的としている。

 石塚教授は、改正案の「新自由刑」の内容は、人格の矯正にまで法が踏み込んでおり、「世界の流れに反している」と批判した。

■全編動画

  • 日時 2022年2月12日(土)13:30~16:30
  • 場所 渋谷勤労福祉会館 第1洋室(東京都渋谷区)
  • 主催 救援連絡センター(詳細
  • 協賛 刑法・少年法改悪に異議あり! 緊急アクション

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