2021年10月27日、東京都調布市の調布駅前広場で、日本共産党衆議院議員候補の坂井和歌子氏(比例東京ブロック)と日本共産党副委員長の田村智子・参議院議員が、衆議院選挙の争点などについて街頭演説を行った。
まずマイクを握った坂井候補は「岸田首相は『コロナで日本社会は大きく傷ついた』と演説したが、コロナの前からこの日本社会は大きく傷つけられてきた」と訴え、「全国各地のフードバンクには、小さなお子さんの手を引いた家族が行列を作って食料を受け取っていく」と、コロナ禍の中で貧富の格差がより一層深刻になっている状況を指摘した。
坂井候補は「海外の需要やインバウンド頼みではなく、一人一人の懐を温めなくては本当の意味で経済を回復することはできない」と述べ、「8時間働けばまともに暮らせる賃金を受け取れるよう、中小企業への支援とセットで最低賃金を時給1500円以上に引き上げを」と訴えた。
また、田村副委員長は「日本共産党も覚悟を決めた」と語った。
今回の衆院選で共産党が独自の候補者を立てているのは、東京の25の小選挙区のうち、9選挙区だけ。田村副委員長によると、「候補者を絞ると、政見放送の数は減り、動かせる車の数も減り、配れるチラシの数もかなり減ってしまう」とのこと。
田村副委員長は、「それでも候補者を一人に絞って勝ちにいかなければ、政権交代はできない」と、政権交代への日本共産党の決意を訴えた。