2021年10月21日(木)14時30分から、東京・赤羽駅東口で日本共産党の街頭演説会が行われた。
演説会には、赤羽駅が管轄に含まれる東京12区から出馬した日本共産党の池内さおり候補の他、日本共産党の小池晃書記局長、立憲民主党の青木愛参議院議員、大野裕之東洋大学教授が演説を行った。
東京12区は、公明党の岡本三成・元外務政務官が出馬している区である。もとは太田昭宏・公明党議長の選挙区だったが、太田氏の引退に伴い岡本氏が擁立された。池内氏は前回の衆議院選挙では太田氏に負けたが、今回は岡本氏に迫る勢いで、注目の選挙区になっている。
冒頭、小池氏は、「この場所では、数えきれないくらい訴えをさせていただいておりましたが、いつもとは違う選挙になってきているんじゃないでしょうか」と述べた上で、「共産党だけの選挙ではありません。自民党を倒すために、公明党を倒すために、野党が力を一つに合わせている選挙です」と語り、立憲民主党と共産党の議員がお互いの演説会に応援弁士として入っていることを上げ、野党共闘が躍進していることを訴えた。
さらに、小池氏は、野党共闘が躍進できる裏付けとして、市民連合の仲介で、野党4党が合意した共通政策のフリップを掲げながら次のように語った。
「今度の共闘は、今までの共闘とわけが違います。政策をしっかり確認いたしました。共通政策は6つの柱、20項目。安保法制の廃止、沖縄・辺野古新基地建設廃止、医療費削減をやめて、コロナ対策を抜本的に強化する。そして、最低賃金の引き上げと、消費税の減税で、貧困と格差をなくす。
原発の無い脱炭素社会をつくり、選択的夫婦別姓、議員の男女同数など、ジェンダー平等を実現し、モリ・カケ・サクラを見る会の真相解明。そして、これだけじゃない。
この共通政策を実現するための政権をつくろうというところまで合意をして、候補者の一本化を全国で進めてまいりました。『共通政策』『政権協力』『候補者の一本化』3つ揃い踏みの選挙となりました」。
また、小池氏は「岸田さんは、富める者と富まざる者の深刻な分断を産んだとおっしゃった。その通りです。それがアベノミクスなんです」と述べ、貧富の格差を拡大させたアベノミクスについても批判した。
演説を行った池内候補は、自身のホームページにジェンダーの問題や政策について特化した「ジェンダーパンフ」を掲載するなど、ジェンダー問題に精通した候補である。小池氏も演説の中で、池内候補について、「ジェンダー問題について池内さんの右にも左にも出る人はいない」と評価した。
今回の街頭演説会でも、池内氏は、自身の得意分野であるジェンダー問題について次のように力強く訴えた。
「このコロナ禍、日本のきわめて深刻なジェンダーギャップ、性差別の実態も浮き彫りです。保育や介護・障害・福祉、こうした分野は、その多くの労働を女性たちが家庭の中で担ってきました。
そして、無償労働、多くの女性たちが、その人生をこの無償労働に注がざるえない状況が続いてきました。今、一般の業種と比べても、月10万円も賃金が低い状況に留め置かれている。女・子どもの領域とその専門性を正しく評価せずに、公的価格を引き上げてこなかった政治の責任です。
女性の軽視を改め、女性労働を安く使い捨てにする、このような政治を一緒に終わらせましょう。
男女賃金格差も深刻です。平均して240万円、40年勤続、生涯賃金にすれば1億円の格差になる。女性を経済的に弱い立場に留め置き、何かにすがらせ、何かに従属させる。このような政治の性差別を私は絶対に許しません。独立し合った個人がつくる家族なら、もっと豊かにお互い人生切り開けるんじゃないでしょうか」。
詳しくはぜひ、全編動画を御覧いただきたい。