激戦東京8区!「何の役にも立ってないじゃないか!」との批判に石原候補が「自分の主張と相容れないものは排除をすることが当たり前だと思っている人たち」と攻撃!~10.19自由民主党 石原伸晃候補(東京8区)街頭演説 2021.10.19

記事公開日:2021.10.22取材地: テキスト動画
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(取材、文・渡会裕 記事構成・IWJ編集部)

 2021年10月19日、東京都杉並区の杉並区役所前で、自由民主党衆議院議員候補の石原伸晃氏が立候補の第一声を上げた。

 石原候補の出馬する東京第8区は、野党統一候補として、れいわ新選組の山本太郎代表が出馬するというアナウンスとその後の出馬取り下げがあったために、全国的な注目が集まった選挙区である。山本太郎候補は、もし要請があれば、東京8区の野党統一候補である立憲民主党の吉田晴美候補の応援に入ると、新宿での第一声後の囲み取材で明言している。

 石原候補の第一声に至るまでには、田中良杉並区長を始め、小宮あんり都議会自民党幹事長、朝日健太郎参議院議員、大和田伸杉並区議会議長など、応援弁士が7名もスピーチに立ち、石原候補がマイクを握ったのは、出陣式が始まってから、30分も過ぎてからだった。

 こうした応援弁士のスピーチに、「そうだ! そのとおり!」といった掛け声をかけたのは、身内である最前列付近に陣取った15名の自民党杉並区議たち。

 他方で、こうして集まった応援弁士たちに共通したのは、「今回の選挙は危ない」「石原候補が落選するかもしれない」という危機意識だ。

 実際、小宮あんり都議は、(落選の危機にあることを前提として、)「(自分にも小宮都議にも言い聞かせるように)伸晃さんは大丈夫」とシンパの人から声をかけられたと正直に報告した。

 朝日健太郎議員は「石原さんは今回は危ないぞ」と応援演説の中でストレートに口にして、横に立つ石原候補が睨むという場面があった。

 前回2017年の第48回衆議院選挙では、9万9863票を獲得した石原伸晃氏だが、吉田晴美氏も7万6283票を獲得し善戦。しかも、このとき、民進党が分裂し、希望の党の木内孝胤氏も8区で出馬し、4万1175票を獲得していた。さらに共産党は2万2399票を獲得していた。石原陣営が、今回野党統一候補となった吉田氏を非常に恐れている様子がひしひしと伝わってきた。

 出陣式開始後30分以上経過してようやく石原伸晃候補の第一声に入ったところで、ハプニングが起きた。

 女性の大きな声で「何の役にも立ってないじゃないか! 何の役に立ったんだぁぁぁ!」という怒りの声が響いたのだ。

 石原候補は、この怒声を利用してこうスピーチを始めた。

 「今回の選挙は、皆さま方、今怒られた女性の言動を見ても、少しおかしいなと思われたと思います。私は10回杉並区で選挙をさせていただきました。杉並区の選挙応援や朝日健太郎さんの応援で、始まる前に文句をつけられたのは、今日が初めてであります。これは、なぜか。賢明なる皆さま方にはお分かりだと思います。

 共産党と立民党が野合をして連合を作りました。そして、私たち自民党・公明党、保守と中道の政権に刃を突き付けてきた。これが今回の選挙の基本的な構造であります。日本全国でほぼ同じような構造の下に選挙が行われる。

 そうしますと、先ほどの女性のように、自分の主張と相容れないものは排除をする。そういうことが当たり前だと思っている人たちが一緒になって政権だけを取ろうと思ってやってきたわけであります」

 これが、石原候補の第一声だ。2017年の都議選で、批判の声を上げた聴衆を指差し、「こんな人たちに私たちは負けるわけにはいかない!」と叫んだ安倍晋三元総理と同じである。

■全編動画

  • 日時 10月19日(火)12:30~
  • 場所 杉並区役所前(東京都杉並区)
  • 詳細

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