2021年8月26日(木)11時より、東京都千代田区の厚生労働省庁舎にて、「目指せ!投票率75%プロジェクト実行委員会」の主催により、「目指せ!投票率75%プロジェクト実行委員会 プロジェクト発足 記者会見」が行われた。
会見冒頭、このプロジェクト実行委員会の実行委員のひとりであり、NPO法人キッズドア理事長の渡辺由美子氏から、プロジェクトの趣旨についての説明があった。
「日本では、総じて、投票率が他の国々に比べると低いのですけれども、特に、現役世代とか、若者の投票率が非常に低いです。
たとえば、前回(平成29年)10月に行われた第48回の衆議院議員選挙では、10代は『18歳選挙権』があったので、ちょっと盛り上がって、40%ございましたが、20代は34%、30代が45%でした。
40代が54%で、50代が63%、60代が72%ということで、70代以上が61%。全体が54%になっています。このような中で、やはり、10代・20代・30代・40代という、現役世代の方たちの投票率を、シニア世代と同じようなところまで持っていかないと、なかなか声が届かないのではないかということで、是非、これを上げていこうというプロジェクトを始めます!」
このプロジェクトは、8月26日現在、渡辺氏を含め8名の実行委員と、一般社団法人社会調査支援機構チキラボ代表の荻上チキ氏ら4名のアドバイザーで構成されている。
メンバーのそれぞれが、これまで「こういう社会になって欲しい」という想いで、子どもの貧困や若者支援、ジェンダー平等や多様性の尊重、災害復興や主権者教育などの活動に携わってきた専門家だ。その専門家たちが結集することで、今まで感じてきた「大きな壁」を突破しようとする試みである。
プロジェクトの具体的な活動内容としては、2021年衆議院議員選挙に向けて、若者や現役世代がどのような政策に関心を持っているのかについて、広くアンケート調査を実施し、それを「10の争点」として取りまとめ、その争点を各政党や候補者たちにぶつけ、そこで得たフィードバックをプロジェクトのHPから情報発信する。
質疑応答でIWJ記者は、若年層・現役世代の投票率を上げる上で非常に重要であると思われる「ネット投票」についての認識についてたずね、渡辺氏、日本若者協議会 代表理事の室橋祐貴(むろはしゆうき)氏、荻上キチ氏から丁寧な回答をいただいた。その内容を含め、会見の一部始終については、ぜひ、全編動画にてご確認いただきたい。