2021年3月3日(水)、午前10時30分頃より、東京都千代田区永田町の弁護士会館前から検察庁前まで、短いデモ行進が行なわれた。主催は、「税金の私物化を許さない市民の会(以降、『市民の会』)」。
「市民の会」は、総務省からの許認可をめぐる東北新社による総務官僚への接待問題に関わった、菅正剛氏(当時、東北新社部長)、二宮清隆氏(当時、東北新社社長)、山田真貴子氏(当時、内閣広報官)を含む総務省の幹部官僚ら、そして、菅義偉総理を刑事告発した。
その告発状を東京地検特捜部へ提出する道すがらのデモ行進であった。「市民の会」共同代表の武内暁氏(表現ネット世話人代表)は拡声器を通して次のように訴えた。
「この問題は、『公務員倫理規定違反』などではない。これはある意味では、本当の意味では『贈収賄疑獄』です! 菅首相らに対する告発状を、これから、東京地検特捜部へ提出します!」
東京地検特捜部への告発状提出後、午前11時30分より、東京都千代田区の司法記者クラブで、本件についての記者会見が開催された。
登壇者の一人、「市民の会」共同代表の田中正道氏は次のように述べた。
「このたび、我々が刑事告発をしたが、本来であれば、我々のような一般市民がするのではなく、国会での議論を通じて、犯罪を犯している可能性がある人物がいれば、刑法239条第2項により、国家公務員はその人物を刑事告発する義務を負っている」
この義務規定条項について、永田町・霞が関の全政治家・全官僚に改めて突きつける必要があるのではないだろうか?
デモ行進、および記者会見の一部始終は、全編動画にてご確認ください。