2020年12月15日、東京千代田区の衆議院本館で、養鶏業者裏献金疑惑野党合同ヒアリングの第2回目が開催された。このヒアリングは、吉川貴盛元農林水産大臣が、鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)の秋田善祺元代表から、大臣在職中に現金を受け取った贈収賄疑惑について追及しているものである。
この問題では、農水省幹部らも、贈賄側(アキタフーズ元代表)の所有するクルーザーで接待を受けた、とされている。
これについて、省内で調査した結果を野党議員から問われた山口博之・農林水産省生産局総務課長は「クルーザーに乗船していた農水省OBの職員に電話で聞いたところ『いっしょに乗っていた現職の職員はいない』との回答だった」と答えた。しかし、「正式に調査をしたとか、それについて記録を作ったということはない」と述べ、省内で調査が行われていないことを明らかにした。
終わりに原口一博・立憲民主党衆議院議員は「農水省に現金を受け取った者はいませんよね」と述べ、省内調査の必要性を示唆した。