【シリーズ・崩壊する安倍総理の国会答弁04】とうとう安倍総理は自分を棚に上げて立憲民主党・黒岩宇洋衆議院議員を「うそつき」呼ばわりするなど幼稚な発言を連発! しかしそれは「焦り」の裏返し? 2020.2.9

記事公開日:2020.2.9 テキスト動画
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(文:永田由美+IWJ編集部)

 2020年1月20日に始まった通常国会では、新型コロナウイルス肺炎やIR汚職、東京高検の黒川弘務検事長に関する異例の定年延長の問題などと並行して、「桜を見る会」問題の追及も連日行われている。

 安倍総理にとっては一抹の「追い詰められた」感があるのかもしれない。

 常日頃から、自分に向けられた野次には神経質に反応する一方で、野党議員に対しては小馬鹿にした発言や恫喝するような発言が頻繁に出てくる安倍総理だが、最近の答弁ではたびたび言葉に詰まったり、意味の通じない発言を早口で何度も繰り返す。また「買収」「脱法」といった言葉が出てくると、名誉を棄損されたかのように「異様」な反発を見せる。

 そんな安倍総理について、「平常心をなくしているのが見て取れる」と贈収賄や選挙違反などの捜査を担当していた元千葉県警警部の森透匡氏は分析する。逃げるためになりふり構わない姿勢が、総理官邸に近い黒川弘務検事長の定年を延長して検事総長にすえることで、菅原一秀前経済産業大臣や河井克行前法務大臣らと共に自らの犯罪の追及を免れようと画策しているようにも見える。

 2月4日の衆議院予算委員会では立憲民主党の黒岩宇洋(たかひろ)衆議院議員が、引き続き「桜を見る会」の追及を行った。黒岩議員は、「桜を見る会」問題の追及本部の事務局長も務める。

▲黒岩宇洋衆議院議員(2020年2月4日、衆議院インターネット審議中継より)

「参加者との個別契約」とする安倍総理の主張に疑義!「ホテルニューオータニでどうやったら1人5000円という破格の会費でパーティーが実施できるのか?」

 質疑の中心は、「前夜祭」の契約主体が本当に個々の参加者と言えるのか、実質的にはやはり安倍総理の事務所ではないのかという問題であった。

 黒岩議員は、「前夜祭」の会場となったホテルニューオータニでどうやったら1人5000円という破格の会費でパーティーが実施できるのか、と問い、前日2月3日の辻元議員とのやりとりの中で安倍総理が「事務所とホテルの信頼関係」があってこそ実現したとし、「参加者との個別契約」と主張する安倍総理に疑義を唱えた。

黒岩議員「昨日の答弁でも、『25年間の安倍事務所の責任がある、実績があるから一見さんの客とは違う』対応をしたと。これね、安倍事務所の『信頼』に裏付けされた買収ですよ。参加者一人一人、個人では、一見としてはできない価格設定を、安倍事務所の信用で割安に設定したわけですから、当然これ利益供与ですよ。間違いなく、明々白々です。で、安倍事務所が仲介…そこ後ろ、うるさい!」

 安倍総理は、黒岩議員の質問中に秘書官に何か耳打ちされ、話を聴こうとしなかったようである。黒岩議員が質疑の途中で安倍総理に話しかけた秘書官に大きな声で注意したことに対して、安倍総理は「怒鳴るのは異常な対応だ。人間としてどうかと思う」と黒岩議員をすかさず非難した。

当日急に欠席になった人が出てきた場合の「リスク負担」について問われると、安倍総理は質疑とは直接関係のない事項で逆ギレ! 黒岩議員を「うそつき」呼ばわり! ところがその直後…。

 この日の質疑では、安倍総理は黒岩議員に対し、何度も「久兵衛」という寿司店の名前を連呼していた。以前黒岩議員らが、「前夜祭」で招待者に供されていた料理の一部に、安倍総理が懇意にしている高級寿司店のものがあったということに言及したことがあったが、この情報には一部不確かな部分があり、どうも安倍総理はそのことを根に持って発言していたものと考えられる。もちろん、この日の質疑の内容とは直接関係のない事項である。

 黒岩議員は、前日に辻元議員が命名した「安倍方式」の契約が不自然である根拠のひとつとして、当日急に欠席になった人が出てきた場合の「リスク負担」についてとりあげ、どう考えていたのかを安倍総理に尋ねた。安倍総理は「おおよその出席者数が決まっていたので特段の取り決めはしていなかった」と答えた。

黒岩議員「いざリスク負担が生じた場合には、安倍晋三後援会が負担する可能性もあったということですね」

安倍総理「今私の答弁を聞いていただければ、普通の方はご理解いただけるんだろうと思いますが、えー、それはですね、ホテル側が、あー、いわば、この、えー、私共との関係、においてはですね、ホテル側の判断で、取り決めを行わなかったということでございます」

▲安倍総理(2020年2月4日、衆議院インターネット審議中継より)

黒岩議員「だからね、総理、そこがおかしいんですよ。このリスク負担というのは、規約を見ても、当然契約主体との間で負担をするわけですよ。で、『安倍事務所の信用』で、リスク負担は『じゃあいいか』と。(中略)でも総理、契約主体は一人一人の参加者だと言ってるんでしょ? この人たちにこんな信用はあるとホテルは考えてないんですから。(中略)いざという時にリスク負担を決める、これ当たり前の商取引ですよ。規約にも書いてある。ホテルからすれば、いざという時はホテルが参加者個人個人ににリスク負担を求める、こういう理解でいいんですか?」

安倍総理「今『規約に書いてある』っておっしゃったけど、ニューオータニの規約に書いてあるんですか? 今、根拠のないことをおっしゃったことが明らかになりましたね。別にこれはニューオータニの規約にあるわけではないですよ、そんなことが。根拠がないのにですね、おっしゃる。それはまた久兵衛の寿司と同じじゃないですか。いわば、まるで、だからそれは、根拠がないことを仰るというのは、『うそをついている』ことと同じことですよ、はっきりと申し上げて(以下略)」

 安倍総理は、ニューオータニの規約など黒岩議員は読んでいないと踏んだのだろう。「うそをついている」とまでたたみかけたのだ。しかし、この直後の黒岩議員の切り返しは見事だった。

黒岩議員「逆に言うとね総理、何を人のこと『うそつき』呼ばわりしてるんですか。ここに規約、ありますよ」

毎回のように前言をひっくり返している当人が、他者に「うそつき」と言う滑稽さ

 安倍総理に「うそつき」呼ばわりされた黒岩議員は、冷静に「ここに規約はありますよ」と書類を取り出し、宴会開始前の人数確定後は欠席者が出ても全員分を請求するという、ホテルニューオータニの規約の文言を読みあげた。

 規約の有無、内容の確認、そうしたウラを取らずに黒岩議員を「うそつき」呼ばわりした安倍総理は「完敗」である。その場を取り繕うために、その後も無関係な「久兵衛」について度々言及するなどに、どこまでも往生際悪い醜態をさらけ出した。

■衆議院インターネット審議中継・予算委員会(2020年2月4日)出典:衆議院インターネット審議中継・予算委員会

 意味不明な回答を繰り返して時間稼ぎをはかったり、すぐに「逆ギレ」して相手を面罵する様子からして、安倍総理の心中はかなり追い詰められていると想像がつく。それにしても、毎回のように以前の発言内容をひっくり返している当人が、他者に対して「うそつき」と言う様は、滑稽というほかはない。

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