2020年1月23日、衆議院内で第29回総理主催「桜を見る会」追及本部ヒアリングが行われた。
この日、参議院予算委員会理事懇談会において、平成25年から31年の「入苑者集計表」が、ほとんど黒塗りの状態で提出された。
これについて国民民主党の原口一博衆議院議員は「安倍晋三後援会はバスで来ていることがわかっているので、この黒塗りの部分が見えれば何人入ったかがわかる。もうじき黒塗りを外すと聞いているが」と確認した。
これに対して内閣府官房総務課長、酒田元洋氏は「特別招待の有名人については支障があるが、一般参加者の部分だけは見えるように部内調整している」と答えた。
「桜を見る会」は午前8時に開門、8時30分に開始となっている。ところが提出された「入苑者集計表」によれば、一般客受付前となる8時以前の入場者数は、平成26年が2名であったのに対し、平成27年から急増、平成31年には1800名を超えている。
安倍総理後援会がバス17台のツアーで「桜を見る会」に参加していることはすでに明らかになっている。社民党の福島みずほ衆議院議員は「内閣府は、安倍後援会が午前8時以前にバス17台で到着することを知っていたので、安倍後援会だけを8時以前に入場させた。これは優遇だ」と指摘した。
また、立憲民主党が入手した資料によると、宮澤喜一総理大臣(当時)招待の受付票には60番台のスタンプがある。立憲民主党の山井和則衆議院議員は「この受付票は宮澤喜一総理(当時)の後援会員のものだと判明した。ジャパンライフの受付票にも60番台のスタンプがあるので、総理大臣枠だということは明らかだ」と述べた。
国民民主党の森ゆうこ参議院議員は、黒塗り状態の「入苑者集計表」について、「どのような種類のデータがあるのか目録を出したうえで、書類ファイルを本体ごと持ってくるように」と要請した。
「桜を見る会」の入場について、内閣府は安倍政権に忖度し、安倍晋三後援会を優遇し便宜を図ったことが明らかになった。