新型コロナで人は死んでいないという俗説はまやかし!? 日本の新型コロナの致死率は、4.447%! 季節性インフルエンザの40倍以上! 「第2波」は重症者が少ないから医療体制は万全は嘘!? GoToキャンペーン予算を医療へ! 2020.7.15

記事公開日:2020.7.15 テキスト
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(文・尾内達也 文責・岩上安身)

 新型コロナウイルス感染症の死亡者数を各国で比較して「日本をはじめとするアジア諸国の100万人当たり死者数は欧米に比べ圧倒的に少ない」、「なぜこのように死亡率が低いのか、研究課題になっている」というような言説がまことしやかにメインストリーム・メディアやSNSで流れ、それを信じている人も多いかと思います。

▲重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(略称: SARS-CoV-2)Wikipediaより

 ジョンズ・ホプキンス大学のシステム・サイエンス・アンド・エンジニアリング・センターが7月14日時点で集計した日本のデータは、次のとおりです。

 感染者数22,124名 死者984名

 ここから感染した人が亡くなった割合(致死率)を算出すると、7月14日時点では4.447%となります。各国の検査方針によって感染者数は異なり、医療体制の条件も異なりますので、一概に海外との比較はできませんが、日本のこの数字のイメージを明確化にするために、あえて、世界で最も感染者数の多い米国と次に多いブラジルで、それぞれの致死率を算出して比較すると次のとおりです。

 米国の7月14日時点での新型コロナの致死率 4.032%
 ブラジルの7月14日時点での新型コロナウイルスの致死率 3.864%

 日本の致死率は、米国とブラジルを抜いている水準なのです。いったん、感染した人が死亡に至る割合は、日本では低いとは決して言えない数字です。日本の致死率、4.447%という数字を他の感染症の致死率と比較してみると、一般的な季節性インフルエンザの致死率は、0.1%で新型コロナウイルスの40分の1以下です。また、100年前に世界中で流行し、たびたび、新型コロナウイルス感染症と比較される「スペイン風邪」(インフルエンザ)の致死率は2.5%と、新型コロナウイルスの2分の1強にとどまっています。

 ただし直近で流行したSARS(致死率9.6%)とMERS(致死率35%)の致死率は、著しく高かったことを言い添えておかなければいけません。直近のこの2つの感染症の致死率の高さと比較して、相対的に「新型コロナの致死率は低い」というイメージが一人歩きしているのかもしれませんが、それは危険な錯覚です。

記事目次

無症状の陽性者が自覚なく動き回ることで感染拡大を招く新型コロナウイルスは人類にとって破壊的!

 当然のことながら、致死率だけが感染症の深刻さを表すわけではありません。新型コロナウイルス感染症の特徴は、無症状の陽性者が自覚なく動き回ることで感染の拡大を招く点にあります。

 そのために、世界中で医療崩壊を引き起こし、金融システムと生産システムを世界的に混乱させ、失業率や倒産件数を急増させています。人間の本質とも言えるコミュニケーションのあり方自体にも影響を及ぼしてもいます。新型コロナウイルス感染症は、SARSやMERSより致死率は低くとも、比較的速く終息したSARSやMERSよりもはるかに深刻で、人間社会にとって破壊的であると言えます。

 精神科医の香山リカさんは、新型コロナ感染症は喜んでかかる人が多いとするツイートに対して、次のように、そうした楽観を戒めるツイートをしています。

 「コロナは突然、急変して悪化したり軽症でも後遺症が残ったりする病気です。ホテルや自宅にいる軽症者も不安抱えながらの療養で、心のケアが必要な方も。あなたがイメージしてるのとはかなり違います。『喜んでかかる』なんて人はいません」

▲新型コロナウイルス感染症対策本部の第25回会議(Wikipediaより)

 香山さんも述べているように、新型コロナウイルスに感染し陰性になって退院しても、その後数か月にわたって発熱や息苦しさ、倦怠感、呼吸機能や運動能力の低下などの症状が続くケースが国内外で多数報告されています。

(…会員ページにつづく)

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  1. MS より:

    日本の感染者数が少ないのは、単純に検査数が少ないから。
    クリニックに勤めていると本当にそう思います。
    風邪の症状がある人には、コールセンターや保健所に、電話を必ずしてもらうけれど、結局、コロナじゃないから近くの医療機関で診てもらうようにと言われて、近くでクラスターがあったと伝えた患者さんもコロナじゃないと言い切られ、クリニックに来てしまう。
    なぜ言い切れるのか疑問。
    無症状の人がいるのに、なぜ言い切れるのだろう。
    患者さんの中には、コールセンターに電話したくないという人もいる。
    これではもう終息が見えない。

  2. ばか より:

    感染者数22,124名(全体を予測するための分子) 死者984名(具体値) から出した比率

    4.447%
    を比べてはいけないでしょう。両者は意味が違います!!(前者は無意味ですが)
    分数出来ないんじゃないの!ばかなの!

  3. 小山 より:

    計算間違ってるし、英訳も間違っています!
    すぐに訂正記事を出さないと、この媒体の信頼性が無くなってしまいます。

    まず、米国の最高権威であるCDCの5月末の公表では、新型コロナウィルスの
    推定致死率は0.4%です。貴殿が使われているのは、総死者数割る「PCR陽性者数」で
    「致死率」ではありません。(PCR陽性=感染者ではないから)

    同じくジョンズ・ホプキンス大学の数字は「日本の感染者」でなくて
    「PCR検査の陽性者数」です。

    PCR検査の陽性者数とは、限定された検査数の中での陽性反応者であり、
    しかも、感度70%ですから、30%は陽性から漏れる精度です。

    本当の感染者は、抗体保有者約0.1%から大雑把に推察するしかありません。
    ここからの推測の感染者は13万人程度でしょう。致死率は0.77%程度です。
    これでも、インフルエンザより高い理由は、抗体を形成しない感染者は、
    この数倍はいるからです。もっと、各用語と数値間の関連性を勉強しましょう。

    筆者さん達は、「日本のPCR検査が少ないのは隠ぺいだから、もっと増やせ!」
    と主張されていますが、PCR陽性数が増えるという事は、分母が増えて
    「致死率が下がる」ので、ご自分達の好ましくない結果になりますよ。
    (特に症状の無い人達のPCR検査数を増やすとそうなります)

    最後に7月の日本の致死率を下記に提示します。
    ※筆者さんの好きなPCR陽性者から算出しても、現在はこの程度です。

    0.066%(18日時点で陽性者6,027人で死者4名)
    ※1万人感染して死者が約7名。

    致死率をもって、病気の危険度を推察するなら、最近の傾向を見なければ
    意味ありませんよね?つねに変動するものですから。
    致死率は5月上旬から下降し続けていますので、一時的な現象ではありません。

  4. たろう より:

    ほんと うそついて はずかしく ないか?

  5. そもそもコロナは高齢者の死者数が多い為、死亡率はその国の高齢者数に関わっています。

    各国の年齢中央値を確認しての記事ですかね?バカなの?フェイクニュースもいい加減にしろ。

    みなさんもぜひ年齢別死亡者数を調べてみて下さい。本当に風邪と変わりない。
    ちなみに高齢になるとただの風邪が原因で持病や疾患が発症しますので、そもそも死亡の危険度が高いです。
    若者は免疫力が高いおかげで死亡する危険が少ないだけです。

    コロナ騒ぎなんて途中からワクチン売る為の道具にされている事になぜ気が付かない?

    ワクチン作ってる製薬会社に出資してる企業とか調べてみて。裏側を見て。

    メディアは視聴率取れるから騒いでいるだけ。視聴率を取れば儲かるから。
    嘘は付かないが真実も報道しないのが通例です。

    そろそろ気付いて欲しい。

コロナは年齢別死亡者数を調べよ にコメントする コメントをキャンセル

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