宇都宮健児都知事候補が7月4日に錦糸町駅南口で行った街頭宣伝は、宇都宮候補の最後の街宣であり、特に多くの人が集まった。その状況に、宇都宮候補の選挙対策委員会は、ソーシャルディスタンスを促すポスターを聴衆に配り、コロナ感染拡大の防止に努めた。
宇都宮候補は、特にコロナと小池百合子現都知事について語った。
宇都宮氏は過去に立候補した都知事選について、選挙期間中に公開討論があったと思い返す。しかし、今回小池都知事が表に出てくることがなく、「巣ごもり状」であったため、8項目の公開質問状の提出に到った。質問に対する返事を受け取ったが、回答は質問の要点をとらえておらず、真剣さを感じないと批判した。
※宇都宮健児氏のコロナ対策「公開質問状」に小池都知事が回答したが「問題に何も答えてない!」。一方、宇都宮氏は「コロナ緊急対策 宇都宮プラン」提示!!
小池都政により、保健所の数が大幅に減少した。保健所が少なくなり、コロナ感染に対する不十分な対応は、日ごろからの備えを怠ったことが、感染拡大の要因であると宇都宮氏は指摘する。
さらに、小池都知事が昨年、都立病院の独立行政法人化を宣言したことで、病院の医療従事者の賃金が下がり、患者の医療費が高くなる現象が起こっていること。コロナが拡大し続けているため、独立行政法人化をやめるのかと思いきや、継続する小池都知事を、「コロナと本気で戦う姿ではない」と糾弾。
コロナ感染検査の70%を行う都立病院などへの支援が重要であり、これを行わずして「コロナ対策」を謳うのは、「都民をだま」しているのと同等であると弾劾した。
これまで、「都民の生存権がかかった選挙」を強調してきた宇都宮氏は、未知の新型ウイルスが障害者、経済的困窮者、都民の命が脅かされていると再度警告。選挙活動を通して、経済の効率性が弱者の犠牲のうえにあると再認識し、生存権が守られる社会を「皆さんと作っていきたい」と意気込んだ。
最後に宇都宮立候補は「選挙の主人公は有権者」と改めて述べたうえで、「子供や孫が希望の持てる社会を残すため、ぜひ投票所に足を運んでください。私宇都宮健児の支援の輪をもう一回り、二回りひろげていただけたらなと思います」と訴えて、最後の街宣を閉めくくった。