新型コロナ治療薬が各医療機関に到着! 感染を30分で判定できる検査キット実用へ! IWJは都の死者数増大のようなことがまたあるのかを問うが…~5.12加藤勝信厚生労働大臣 定例会見 2020.5.12

記事公開日:2020.5.12取材地: テキスト動画
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(取材・文 千浦僚)

 2020年5月12日(火)午前9時15分より、千代田区永田町の厚生労働省会見室にて、加藤勝信厚生労働大臣の定例記者会見が行われた。冒頭加藤厚労大臣より二件の報告がなされた。ひとつは新型コロナウイルスの治療薬「レムデシビル」についてであり、もうひとつは「『#つなぐマスク』プロジェクト」の開始についてであった。

 その後の質疑応答では、加藤大臣は記者の質問に答えて、感染を30分で判定でき特別な技術も必要としない「抗原検査」の診断キットに対する審査手続きが既に終わり、明日13日に承認がなされ、承認後速やかに保険適用され実用化される見込みであると明らかにした。

 これは大手検査試薬メーカー「富士レビオ」が開発し先月に薬事申請していたもので、新型コロナウイルスを構成する特徴的なたんぱく質を検出して判定する簡易検査のシステムである。

 ただし、抗原検査はPCR検査よりも精度が低いとされており、加藤大臣は、緊急性があり短時間での判定を必要とする局面での使用と、抗原検査陽性判定後に重ねてPCR検査を行うことを推奨した。

 IWJ記者は、厚労省が9日に新型コロナウイルスの感染状況の集計方法を改めたため、東京都の8日時点の感染による死者数が19人から171人になった件について、今後このような数値や集計の大きな変動がありうるのか、また、それが感染者数の増減にどう関わってくることのか、と加藤厚労大臣に質問した。

 大臣は、「先日国会でもそのやりとりがありましたが、私どもはこれまではひとりひとりの紐づけをしながら陽性者、重症者、亡くなられた方を記録しておりましたが、新規の感染者数が増大した頃からそれが難しくなり、それまでは注記としていた都道府県によるデータをそのまま掲載する方式に切り替えた。データをつかんでいなかったわけではなく、やり方を変えたということであります」と答えたのみだった。

 休業や自粛の要請などは、国民生活や企業活動に直接影響する死活問題であるのに、その根拠となるデータの扱いがこれほどまで杜撰であることに対して、反省の弁は聞かれなかった。

 冒頭の加藤大臣のスピーチに戻ると、まず「レムデシベル」であるが、加藤厚労大臣は、「レムデシビルは昨日11日から配送が開始され、既に一部の医療機関に到着した。必要とする方々に届くよう、各医療機関の情報を把握し、適切に供給できるよう努力する」と述べた。

■全編動画

  • 日時 2020年5月12日(火)9:15~
  • 場所 厚生労働省 記者会見室(東京都千代田区)
  • 詳細 厚生労働省

(…会員ページにつづく)

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