2020年4月24日(金)午前10時20分より、千代田区永田町の文部科学省3階講堂にて、萩生田光一文部科学大臣が定例記者会見を開いた。
まず萩生田大臣より、東京都立中野特別支援学校と渋谷区立笹塚中学校の視察報告が行われた。都立中野特別支援学校では現在でも児童を受け入れているが、自宅で過ごす児童が増えたため3月は100名以上いた児童が視察をした4月22日は30名ほどだったという。同校では密閉、密集、密接を避けながら児童が運動したり提供される食事を摂ったりしているという。
渋谷区立笹塚中学校ではHPに学習課題の掲載や、授業動画の作成などICT(Information and Communication Technology 情報通信技術)を活用した学習に積極的に取り組んでいるとも報告された。渋谷区の公立小中学校には長谷部健渋谷区長の意向で生徒ひとりに一台ずつタブレット端末が貸与されている。萩生田大臣は、文部科学省も将来を見据えてICT教育の環境整備を意識し、現在の新型コロナ感染症対応のなかでの子どもたちの健康、安全を考えていきたいと述べた。
また、4月22日20時より行われたテレビ会議、「第一回ユネスコ文化大臣会合」に参加した旨の報告があった。「コロナ感染症の環境下で文化をどのように促進、保護しているか」をテーマに130か国以上の大臣、副大臣が出席したこの会議で、萩生田大臣は日本における感染拡大の文化芸術活動への影響などを説明したという。
質疑応答では記者から、連休明けの学校再開はどうなるのか、諸外国のように今年度を9月始業とするなどのことはあるのか、などの質問があった。
萩生田大臣は、「感染拡大はこの1週間が山場だと言われている。テレワークなどで出勤が低減されているとはいえ企業活動が停止することはなかった。ゴールデンウィークを挟んだ2週間は頑張れば接触8割減を実現できるかもしれない。文部科学省としては一日も早く子どもたちの声がこだまする学校を取り戻したいが、専門家の話も聞かなければならない。その知見をいただきながら判断していきたい」と述べ、始業時期の大幅延期については、「9月学校始業は、休校が長期化した場合の方策としてそのような声があることは承知しているが、文科省としては感染拡大防止の取り組み、早期の収束のうえで子どもの学習の保障をすることが重要だと考える。教育行政の責任者としてあらゆることを想定しながら対応していきたい」と答えた。
経済活動以外のことは遅々として進まない。エコノミックアニマル国家だ。
学校再開、始業は連休明けに可能か?9月からの始業はあるのか?いまだ何も決まらず、またも1週間2週間の山場が来る、と~4.24 萩生田光一文部科学大臣 定例会見 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/473393
@iwakamiyasumi
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