統一地方選挙唯一の与野党激突となった「北海道知事選(4月7日投開票)」は、先行する前夕張市長の鈴木直道候補(自民・公明・新党大地推薦)を元衆院議員の石川知裕候補(立民・国民・社民・共産・自由推薦)が追い上げる展開だが、「中央 対 地方」という様相を呈していた。
官邸主導で与党系候補となった「菅(官房長官)チルドレン」と呼ぶのがぴったりの鈴木氏の選挙参謀は、『洗脳選挙――選んだつもりが、選ばされていた!』の著者で、菅官房長官の懐刀として知られる選挙プランナーの三浦博史氏。去年6月の新潟県知事選でも9月の沖縄県知事選でも現場に張り付いていたが、得意技の争点隠し選挙を、今回の北海道知事選でも実践し、鈴木氏が国策追随型の「官邸傀儡候補」である実態を覆い隠す選挙参謀役を果たしていたように見える。
2月の寄稿記事で紹介した鈴木氏の公明党時局講演会での苦労話中心の講演で、知事選三大争点(カジノを含むIR誘致・JR北海道の鉄道存続・泊原発再稼動)に触れなかったのも、三浦氏の指南と考えると合点がいくし、告示2日後の3月23日に札幌で応援演説をした自民党の小泉進次郎・厚生労働部会長も、国策三大争点について全く語らなかったこととも辻褄が合う。
沖縄県知事選で3回も応援演説に駆けつけながらも、辺野古の「へ」の字さえ一度も口にしないのと同様の光景が、北海道でも繰返されたのだ。
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