【特別寄稿】北海道知事選と沖縄県知事選の共通点は「中央対地方」! 「北海道独立宣言」を掲げる石川知裕候補に告示前日沖縄から「強力な助っ人」玉城デニー知事が応援に札幌入り! 2019.3.31

記事公開日:2019.3.31 テキスト
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(取材・文:フリージャーナリスト 横田一)

※2019年4月6日、動画を追加しました。

 2019年の統一地方選挙で唯一の「与野党激突」となった北海道知事選(4月7日投開票)で、3月21日の告示前から両陣営に強力な助っ人が駆けつけていた。

 鈴木直道・前夕張市長(自公・新党大地推薦)には、『洗脳選挙―選んだつもりが、選ばされていた!』(光文社2005年)の著者で、菅義偉官房長官の懐刀としても知られる選挙プランナーの三浦博史氏が、3月10日の事務所開きにも21日の出陣式と安平町(あびらちょう)での第一声にも張り付いていた。

 得意技は争点隠し(抱きつき)選挙や名簿提出用紙付の期日前投票要請で、去年6月の新潟県知事選や9月の沖縄県知事選でも選対に出入り、選挙プランナーとして関わっていた。

▲北海道知事選告示日の鈴木直道候補の第一声(2019年3月21日安平町、横田一氏提供)

 一方、野党統一候補の石川知裕・元衆院議員(立憲民主・国民民主・社民・共産・自由推薦)の応援には、玉城デニー沖縄県知事が飛行機を乗り継いで告示前日の20日に北海道入りした。同日夜の札幌での集会(主催者発表で2200人参加)で石川氏にエールを送ると、翌日も札幌駅前で街宣をした。

▲北海道知事選告示日前日の集会で石川知裕候補の応援をする玉城デニー沖縄県知事(2019年3月20日札幌、横田一氏提供)

 北海道知事選が沖縄県知事選と同様、中央とのパイプを強調する自公推薦候補と「北海道独立宣言」を掲げる地域自立派候補が激突する「中央 対 地方」の構図であると指摘した上で、「オール沖縄」ならぬ「オール北海道」で保革の壁を越え、「地域のことは地域で決めよう」と支持を訴えた。

 20日の集会では、玉城知事は自らの県知事選出馬について「自分にとって天の時だと受け止めた」と振り返り、石川氏の出馬も「天の配剤ではなかったのか」と二重写しにした。

記事目次

  • 思想信条を超えイデオロギーよりアイデンティティで誇りある豊かな北海道を!
  • 小沢一郎という政治家のもとでの積み重ねが石川知裕さんの判断力を練り上げてきた
  • コンブでつながる沖縄と北海道。沖縄は虐げられた歴史を自分達の文化に置き換えていった!
  • 沖縄戦で沖縄県民以外で一番多く亡くなっているのは北海道の方
  • 政治は生活、命こそ宝。生きているからこそ私たちは幸せを追求することができる
  • 玉城知事「北海道で住民のための自治を実現するという意味での石川知裕さんの考え方はとてもいいと思います」
  • 国策の原発、カジノ、JRを語らない鈴木候補と、北海道独自の自主路線を目指す石川候補

■全編動画

 3月20日の札幌の集会での玉城デニー沖縄県知事の発言は以下の通りである。

思想信条を超えイデオロギーよりアイデンティティで誇りある豊かな北海道を!

玉城「本当に素晴らしい会場の雰囲気です。石川知裕さんを次の時代、新時代北海道のリーダーとして、間違いなく送り込んで行きたいという皆さんの決意、熱意がここにご結集のことと思います。本当にありがとうございます(拍手)。

 『なんでデニーが北海道まで来たのか』と言われると、あれですけれども、理由は沢山あるのですが、石川知裕さんと私は、同じ師匠を持つ間柄であります(拍手)。

 (石川知裕著の)『雑巾がけ』という本も読ませていただいたのですが、私にはそれほど厳しくはなかったのですが、上の者に仕えて、いろいろな情勢を見て、国会議員もして、理由も何もない。『日本の司法がそれでいいのか』という状況に追い込まれて、それでもご本人はしっかりと耐えて耐えて、今回の北海道民の皆様のために自分が今こそしっかりと奮い立たせて頑張りたいという大きなチャンスがやってきたことは、このための天の配剤ではなかったのかと思います(拍手)。

(…会員ページにつづく)

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