2018年4月13日、茨城県牛久市の東日本入国管理センターで、ディパク・クマルさんというインド人男性が、9ヵ月間の長期収容を苦に自殺した。難民申請が却下されたとわかった翌日のことであった。
東日本入国管理センターは、法務局入国管理局が管轄する日本への難民申請者などを収容している施設である。近年、ここでは収容者の自殺や自殺未遂、病死などが連続している。前述のクマルさんの自殺から1ヵ月過ぎた5月14日にも、同所ではブラジル人男性が自殺をはかり、一命をとりとめている。
この時、IWJでは東日本入国管理センターに直接取材を行い、こうした問題が起きる理由について、「長期収容が原因のひとつ」という回答を得ている。
さまざまな理由から母国を出て日本にやって来た人たちが、難民申請が却下され、入国管理局に長期収容されている。「いつ出られるかわからない」という絶望の中で、収容された人々は精神的、肉体的に追い詰められていくのではないだろうか。
このような問題を広く知ってほしい、そして収容者を自殺に追い込むような長期収容は許されないと抗議するために、2018年5月16日、東京都渋谷区のJR渋谷駅ハチ公前で、SNSを通じて集まった人々が緊急アピールを行った。
参加者の1人は、「日本の入国管理局は、難民申請をしている人たちに対して、精神的拷問のような長期収容を続けている。毎月のように何人もの収容者が自殺未遂をしているのは異常です。私たちは、そんな状況に抗議するために集まりました」と話した。
別の参加者は、「日本の入管とは何かと言われたら、私は絶望工場であると答えます。ガス室のないアウシュビッツ、緩やかな虐殺が行われている場所。それが日本の入管です」と訴えた。
また、「東京オリンピックに向けて訪日する外国人も増えている中、このままのシステムを継続することは絶対できません」との声や、「(長期収容は)日本が加盟している難民条約違反。国連人権規約違反だ」と指摘する参加者もいた。
主催した#FREEUSHIKU では、日本の入国管理行政の問題を看過せず、1人でも多くの人に関心を持ってほしいと呼びかけている。
日本の入国管理局施設は刑務所以下!! 絶望工場・ガス室のないアウシュビッツ・緩やかな虐殺が行われている場所!虐待をやめさせよう!! https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421375 … @iwakamiyasumi
「優しい日本人」なんて幻想なのだろう、この国は差別を国民管理の手段として利用している。
https://twitter.com/55kurosuke/status/998125739135283201
届かぬ空白自由時間、一人では解決できないことも。土壇場より独戦場(古い)、戦場からは脱出すべき選択肢があっあら少し嬉しく思うかもしれない。私たちあるべき姿は純然たる意志と団結という調和