日本と韓国、敵対と不信の感情がからんだ国家間に、韓国と日本の市民運動が平和の扉を開く! その一方で、国境を越えた連帯のためには、真摯に議論すべき多くの課題があることも共有された。
(取材・文:上杉英世)
※2018年6月8日、テキストを追加しました。
日本と韓国、敵対と不信の感情がからんだ国家間に、韓国と日本の市民運動が平和の扉を開く! その一方で、国境を越えた連帯のためには、真摯に議論すべき多くの課題があることも共有された。
■ハイライト
2018年3月13日、9時から18時にかけて、韓国のソウル市庁・多目的ホールで「韓半島の平和と日本の平和憲法擁護のための韓日市民平和会議」が開催された。韓国側からは「2017民主平和フォーラム」や2016年のキャンドル革命に大きな役割を果たした「主権者全国会議」、日本側からは核廃絶国際キャンペーン「ICAN」の川崎哲氏や「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」の高田健氏・菱山南帆子氏らが参加した。3部に分けて行われたこの日の会議の、各セッションにおける発言者は以下の通り。
■開会式
ハン・ワンサン氏(元副首相)
ハム・セウン神父(主権者全国会議)
高田健氏(第3回リ・ヨンヒ賞受賞者、総がかり行動実行委員会)
キム・ヨンホ氏(元産業資源部長官)
チョン・グンシク氏(ソウル大学・統一平和研究院院長)
小森陽一氏(九条の会・事務局長、東京大学教授)
イ・サミョル氏(2017民主平和フォーラム常任共同代表)
■第一セッション:「韓日の市民運動の現況」
福山真劫氏(総がかり行動実行委共同代表)「日本の市民運動の展開 – 安保法制反対を中心に」
アン・ジンゴル氏(参与連帯・市民委員長)「キャンドル市民革命の意義と課題」
■第二セッション:「朝鮮半島非核化と東北アジア平和体制」
ソ・ボヒョク氏(ソウル大学 統一平和研究院)
キム・ジョンデ氏(正義党国会議員)
パク・ジョンウン氏(参与連帯・事務局長)
清水雅彦氏(日本体育大学教授、憲法学者)
土井登美江氏(脱原発をめざす女たちの会)
■第三セッション:「日韓市民平和運動の課題と協力」
小田川義和氏(全国労働組合総連合)
パク・ソクジン氏(開かれた軍隊のための市民連帯)
有光健氏(戦後補償ネットワーク世話人代表)
キル・ユンヒョン氏(ハンギョレ21・編集局長)
菱山南帆子氏(総がかり行動実行委員会)
イ・チャンス氏(ソウル大学・統一平和研究院)
チョン・ウシク氏(平和ネットワーク)
内田雅俊氏(日本弁護士連合会・憲法委員会)
■「韓日市民の平和宣言」採択(読み上げ:菱山南帆子氏)