2017年9月11日(月)、東京都港区のIWJ事務所にて、「戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで」の著者で国際日本文化研究センター教授の倉本一宏氏に岩上安身がインタビューを行った。
特集 平成から令和へ天皇と日本の歴史を考える
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2017年9月11日(月)、東京都港区のIWJ事務所にて、「戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで」の著者で国際日本文化研究センター教授の倉本一宏氏に岩上安身がインタビューを行った。
■イントロ
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非常に貴重な内容と思いましたが、話法に耐えがたいものを感じ、残念ながら途中で視聴を断念しました。
国際日本文化センターは創立の経緯にやや不気味なものを感じますが、それでも創立当初の研究者らには自由闊達な雰囲気を感じました。山折氏以降、不穏なものを感じていましたが、倉本氏に至ってはとうとう「非常に優秀な普通の研究者」という印象でした。職業意識として、御自身の業績・権威本位で、インタビューに答えるような、研究成果の普及活動については御自分の「仕事ではない」という雰囲気が垣間見えました。「私の周囲に優秀な研究者がたくさんいるので次々と紹介します」の物言いには、ユーモアというより、堅牢な学閥意識が垣間見えました。
倉本氏のお話ぶりを聞いていたら、研究成果の紹介というより、御自身の研究姿勢を御教示くださっていたように思います。
しかし皆が歴史家になるわけではなく、視聴者はそれぞれの場所において、市井・専門機関を問わず、当該の生業の専門家です。倉本氏の「万巻の書を読むべし」とか「もっと勉強してほしい」などの物言いは、まるで歴史学の学生に教え授ける御高話内容をそのまま仰っているかのようで、場違いを感じました。多くの税金を生活費として受け取っていることを忘却している職業学者のおごりを、失礼ながら、感じました。
とはいえ、歴史に立ち向かう意識、文献や史料、用語の厳密な取り扱いについて、自ら思考内容を率直にお話なさっていて学びになりました。ただその御講義の分量を少し控えられて、もっと、研究成果を踏まえた歴史の大まかな見取り図について皆に伝えてほしかった。
先にインタビューに登場された経済学者の服部茂幸氏は、おそらく専門的内容をかみくだいてお話になることがかなり不得手な方、まあ学者さんに多く見受けられるタイプの方と感じました。
〔私の周囲にいる工学系の学者さんを思い出しました。その御本人はアスペルガー症候群を自認されています。〕
しかしながら、服部氏は、「話相手の言葉の意図や真意の把握が不得手」な方であろうにも関わらず、
一生懸命お答えになる姿勢は非常に印象的でした。さまざまな人格・特性を持つ方々との対話篇を重ねるインタビュアーの姿勢にも、不屈の、長年の練磨と志が感じられ、大いに学びました。改めて視聴してみたいと思っています。
倉本氏のインタビュー記事、途中までしか視聴しておりませんので誤解や当たらない失礼な物言いについては御放念ください。
感想迄
続編、待ち遠しいです。倉本先生の本も読んでみます。IWJならではのアカデミックな企画をこれからも続けていって下さい。応援しています。
続編期待
何故いがみ合うのか、世界史的な視点からの解説も!
いつも本題に入るのに時間がかかるのは仕方のない時代状況があって、アーカイブでしかこうしたインタビューに触れることができない当方としては、眠られぬ夜を繰り返すになってしまう。
岩上さんの良書を発掘する能力は本当にすごいと感謝しながら、次にアーカイブを観る時間を作っています。朝鮮との関係の本を読む度に、或は日中戦争の本を読む度に、日本という国家の日本人という国民の酷さに心が折れそうになりながら、事実ににじり寄るのだと自分を励ましています。