「日本の農業が過保護だからもっと自由化して競争にさらせばいいというのは、全くの間違いだ。そんなことをやっていたら食べるものがなくなりますよ」
2017年2月1日(水)東京都文京区の全労連会館で、「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」(全国食健連)主催の「日本とEUのEPA(経済連携協定)を考える緊急学習会」が行われ、東京大学大学院の鈴木宣弘教授が、上記のように訴えた。
EPAとは、基本的に2国間で結ぶ経済連携協定のこと。FTA(自由貿易協定)と同様、物品やサーピスの自由貿易を目指すほか、投資や人の移動、知的財産なども含む。
トランプ大統領がTPP離脱を表明した今、TPP推進派からは日欧EPAを早期に合意すべきだという声が高まっている。
鈴木教授はこれまでにも、「農業の自由化」をうたうTPPの危険性を訴え続けてきた。IWJでは他にも鈴木教授の講演を取材しているので、以下の記事もぜひ合わせてお読みいただきたい。
- トランプ政権はさらなる規制緩和を日本に要求してくる!安倍政権によるTPP強行採決は「さらなる国益を差し出す」服従の意思表明!? ~鈴木宣弘東大大学院教授がトランプの正体を見抜く! 2017.1.21
- 『トランプ大統領でどうなる?食と暮らし』―講師:東京大学大学院教授・鈴木宣弘氏 2016.11.27
また、岩上安身は過去2回にわたって、鈴木教授に単独インタビューを行っているので、こちらもあわせてご視聴いただきたい。
- TPPで「聖域」撤廃か 自民党の「嘘」を鈴木宣弘教授が糾弾 「このままでは“限界列島”に」~岩上安身によるインタビュー 第360回 ゲスト 東京大学・鈴木宣弘教授 2013.10.12
- 岩上安身によるインタビュー 第173回 ゲスト 農業経済学者鈴木宣弘教授 2011.11.21

▲東京大学大学院教授・鈴木宣弘氏
鈴木氏「(食糧については関税撤廃をすすめる一方で、産業界の利益は徹底して守る経産省について)彼らは何も考えていない。とにかく強い業界の言うことをそのまま伝えているだけのマシーンだ。日本は本当に情けない」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/360568 … @iwakamiyasumi
https://twitter.com/55kurosuke/status/830915630169612288