澤井正子さん(原子力資料情報室)学習会「なぜ私たちは大間原発に反対するのか」 2012.9.7

記事公開日:2012.9.7取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・岡田)

 2012年9月7日、青森市民ホールで、澤井正子さん(原子力資料情報室)学習会「なぜ私たちは大間原発に反対するのか」が行われた。福島原発事故を受け、国民の多くが脱原発を望む一方、電源開発(Jパワー)は大間原発の建設計画を撤回していない。福島原発事故の重大性と、大間に原発を作ることの危険性について、澤井氏が参加者の前で語った。

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澤井氏は、福島原発事故発生時に、政府と東電がメルトダウンの情報を隠していたこと、政府がスピーディーの情報を公表せず、ヨウ素剤も活用されなかったこと、福島では放射線管理区域より線量が高い地域で人が暮らしていることなどを挙げ、事故が起こっても、政府は住民の命を優先して対処しないことを指摘した。福島原発事故の収束は「何十年かかるか分からない、収束できるかどうかも分からない状態」で、このような大変な事故と、それに対する政府の無責任な対応は、大間原発においても起こりうると訴えた。

また、大間原発の持つ危険性として、「世界で初めての全炉心MOX燃料」「火山に近い」「大都市である函館に近い」などの点を挙げた。

最後に、東日本大震災発生時に停電を経験した参加者たちに対し、「真っ暗の中、手荷物一個で逃げろと言われる。もう帰って来られない。そういう状態を本当に迎えるかもしれない。その可能性があるということを考えなければならない」と強く訴え、話を締め括った。

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